大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
この講座は、私たちの日常における身近な税の問題を考える基本となる知識を養うことを目的とします。さらに、基礎的な知識を応用して、身近な事例(裁判例)を素材に、税の問題を考える力を養うことにあります。
わが国は法治国家ですから、税の問題を考える一番の基本は、法律にどのように規定されているかを知ることが重要です。そのため、本講義では、これまで法律を全く勉強したことがない方にも、十分理解していただけるように、解説します。また、受講者の身近な税に関する問題を議論し、一緒に考えたいと思います。リピート受講者も歓迎いたします。

【講座スケジュール】
第1回 1月30日(火) 税の基本的な知識(1)
詳細：税とは、誰が納税義務者か、何に対して課税するのか、公平な課税とは、税と憲法との関係。
第2回 2月 6日(火) 税の基本的な知識(2)
詳細：所得とは、所得の種類と性質、節税と脱税及び租税回避の違いとその問題。
第3回 2月13日(火) 所得税―給与所得、事業所得を中心に―
詳細：所得の税額計算、給与所得と事業所得の区分、所得控除と税額控除。
第4回 2月27日(火) 所得税―譲渡所得、不動産所得を中心に―
詳細：譲渡とは、譲渡所得をめぐる問題、不動産所得と事業所得の区分。
第5回 3月 6日(火) 所得税の身近な事例及び裁判例の解説。
第6回 3月13日(火) 法人税の基本的な知識とその応用
詳細：法人とは、法人税とは、法人税の納税義務者、公益法人(宗教法人等)における収益と公益をめぐる問題。
第7回 3月20日(火) 相続税・贈与税の基本的な知識とその応用
詳細：相続とは、贈与とは、相続税、贈与税の納税義務者、何が相続財産か。
第8回 3月27日(火) 相続税・贈与税の身近な事例及び裁判例の解説
詳細：相続税、贈与税をめぐる身近な問題、信託の課税関係―遺言信託など―。

名前	水野 惠子
肩書き	愛知学院大学法学部教授
プロフィール	1948 年愛知県生まれ。一橋大学大学院法学研究科博士課程修了、博士(法学)。専門は租税法。単著『金融資産・信託財産の課税と理論』(中央経済社)、共著に『入門国際租税法』(清文社)、『テキストブック租税法』(中央経済社)、学術論文に「金融資産所得課税」(第30 回日税研究賞「研究者の部」受賞)、「相続税の基礎理論と今日的課題」(日税研論集)などがある。