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講座詳細情報

申し込み締切日:2015-07-08 / 自然科学・環境 / 学内講座コード:15A1613401

電波で探る宇宙 電波天文学の成果がもたらしたこと

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
7月 9日(木)、 7月16日(木)、 7月23日(木)、 7月30日(木)、 8月 6日(木)、 8月20日(木)、 8月27日(木)、 9月 3日(木)
講座回数
8回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
12,500円
定員
50
その他
11200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

【講座内容】
1930 年代初めに、偶然の機会から発見された宇宙空間の彼方から到来する電波の広い周波数帯にわたる特性について研究することから、宇宙に起こっている多様な物理現象が研究できるようになった。宇宙創造の秘密も、マイクロ波帯の電波観測から明らかにされたのであった。

【講座スケジュール】
第1回 7月 9日(木) 宇宙空間からの電波を発見――ジャンスキーが見たのは
詳細:ベル電話会社にあって、雷放電などからの雑音電波障害について観測研究していたジャンスキー(K.G.Jansky)は、宇宙のある方向から到来するふしぎな電波の存在を発見した(1932)。電波源は天の川銀河中心の方向にあった。

第2回 7月16日(木) 電波天文学(Radio Astronomy)の誕生――オランダ、オーストラリア、そしてアメリカ
詳細:第二次大戦後、戦事用に開発された電波技術の平和利用に向けた研究が始まった。太陽や惑星たち、銀河空間からの電波観測であった。電波天文学の誕生であった。

第3回 7月23日(木) 広い周波数帯で宇宙電波を観測する――太陽も“電波星”
詳細:長波から極超短波までの広い周波数帯にわたる電波により、宇宙からのいろいろな電波を観測し、それらの特性を明らかにする試みが始まった。電波天文学は急速に進歩した。

第4回 7月30日(木) 天の川銀河空間からの電波の本質――1421MHz の電波で探る
詳細:水素原子の構造は、1421MHz (波長、21cm)の電波を放射したり、吸収したりする特性を示す。天の川銀河空間には、水素原子や水酸基(OH)が大量に存在し、天の川銀河の構造の研究に力を発揮した。「水の穴(Water Hole)」とは何だろうか。

第5回 8月 6日(木) 激しく変動する宇宙からの電波――パルサー、クェーサーほか
詳細:宇宙電波の中には、激しく変動する荒れた成分が、特定の天文現象に伴って観測される。パルサーや超新星の残骸、天の川銀河外のクェーサーなどからの電波観測により、宇宙進化の秘密に迫る。

第6回 8月20日(木) 宇宙電波の発振機構を探る
詳細:電波の発振機構を、いろいろな天体現象の観測から推測し、宇宙空間で加速される高エネルギー電子の挙動ほかを明らかにする。

第7回 8月27日(木) 宇宙創造の謎を解いた宇宙空間からの背景電波放射
詳細:ベル電話会社のペンジーアス(A.Penzias)とウィルソン(R.Wilson)は、宇宙通信事業改善のために大気圏外からの雑音電波の詳細な観測中の1964 年に、天空全体にわたる電波の到来を検出し観測した。温度3K の宇宙背景放射(COBR)の発見で、ビッグバン宇宙論を確証した。

第8回 9月 3日(木) 電波天文学の未来を展望する
詳細:広い周波数帯にわたる電波観測の結果に基づいて、宇宙創造の秘密から、現在の宇宙像まで解き明かして来た探究の歴史は、更に宇宙が加速されつつ膨張している事実をも見出している(1998)。電波天文学は現在も、宇宙創造の秘密を明らかにすべく、進歩し続けている。

講師陣

名前 桜井 邦朋
肩書き 神奈川大学名誉教授、早稲田大学理工学術院総合研究所客員顧問研究員
プロフィール 1956 年京都大学理学部卒業。理学博士。1968 年NASA ゴダード宇宙飛行センター上級研究員。神奈川大学では工学部長、学長を歴任、2004 年より現職。専門分野は高エネルギー宇宙物理学、太陽物理学、宇宙空間物理学。主要著書に『生命はどこからきたか――宇宙物理学からの視点』(御茶の水書房)、『天才たちの宇宙像』『夏が来なかった時代』(以上、吉川弘文館)、『宇宙物理学』(共立出版)、『日本語は本当に「非論理的」か』(祥伝社)、『新版 天文学史』( ちくま学芸文庫、筑摩書房)、『ニュートリノ論争はいかにして解決したか』(講談社)、『移り気な太陽――太陽活動と地球環境との関わり』(恒星社厚生閣)など。
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