大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
現在、いわゆる安倍ノミクスによって日本経済に活況感が生まれつつあるあります。しかしながら、消費税増税に伴う消費支出の減退により企業投資も抑制され、停滞感も拡がっています。このような経済状況の中で、成長基調を捉える攻めの企業戦略と、根強い消費低迷の中でいかに手堅い守りの経営を展開するか、今このバランス感覚が問われていると言えます。
本講座では、まず国家レベルの経済政策について、基本的な政策理論としてケインズ政策とハイエク理論を解説します。次に攻めと守りの企業レベルの戦略について、多角化戦略と本業深耕化の戦略などを解説します。

【特色】
基礎理論の解説を中心としつつも、適宜現実企業の経営事例を織り交ぜながら講義を進めていきます。経済学の政策理論と経営学の基礎理論の双方を、複眼的に捉えることによって、マクロ的な経済動向とミクロ的な個別企業の経営行動との極めて現実的な相互作用を、整理して理解できるようになります。

【講座スケジュール】
第1回 5月 8日(金) ケインズ政策vs ハイエク理論
第2回 5月22日(金) 経営戦略の理論
第3回 5月29日(金) 攻めの経営戦略とは
第4回 6月 5日(金) 守りの経営戦略とは
第5回 6月12日(金) 経済政策と経営戦略の整合性について

【受講条件】
特になし

【教材】
各回ごとの配布レジュメ

名前	小山 和伸
肩書き	神奈川大学経済学部教授
プロフィール	東京大学経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。大学で経済・経営の教育研究に当たる傍ら、スカパーTV(チャンネル桜)で、報道キャスターを務め、全国で講演活動を繰り広げるなど、幅広い活躍を見せている。著書に『技術革新の戦略と組織行動』白桃書房1994年4月、『選択力』主婦の友社2010年2月(日本図書館協会選定図書)、『ウソだろ!?バリアフリー』晃洋書房2010年7月、『戦略がなくなる日』主婦の友新書2011年2月などがある。