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講座詳細情報

申し込み締切日:2014-07-02 / 日本史 / 学内講座コード:14A1612301

お坊さんは歴史的に何を着ていたのか? 法体装束の実像

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
7月 3日(木)、 7月10日(木)、 7月17日(木)、 7月24日(木)、 7月31日(木)、 8月 7日(木)
講座回数
6回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
9,500円
定員
30
その他
8500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

【講座内容】
平安時代、特に『源氏物語』が成立した摂関時代に、公家社会では男女ともに様々な装束が成立した。天皇・貴族以下の俗人の装束だけでなく、出家・剃髪者である「お坊さん」つまり法体(ほったい)の装束も成立した。一口に法体といっても、上は法皇(ほうおう)・法親王(ほっしんのう)から下は凡僧(ぼんそう)・入道まで様々な身分・立場があり、その着衣である法衣(ほうい)にも様々な種類があった。そうしたなかで、法体の公服(天皇・朝廷に関わる際に着用が義務づけられた着衣)・正装が法体装束であり、参内や天皇・朝廷関係の仏教行事、その他様々な公的な場で、その身分・立場や状況に応じた装束が着用された。この法体装束はいわば法体の公家装束といえ、その下着や袴等の構成要素は公家男子装束と共通する点や、着用者の身分・立場によって使用できる生地の色や材質が定まっている点等から、公家男子装束の延長で考えられる。
具体的に法体装束には、正装の順に法服(ほうふく)・鈍色(どんじき)・裘代(きゅうたい)・付衣(つけごろも)・衣袴(ころもばかま)・直綴(じきとつ)等の種類があり、法体装束すべてに共通して、法体の象徴である袈裟(けさ)や念珠(ねんじゅ)等の装具が付属する。さらに法服特有の横被(おうひ)とよぶ装具や、法体装束特有の袴である指狩(さしかり)、また、法体の正式の履き物として鼻高(びこう)とよぶ沓もある。
こうした法体装束についての研究は少なく、その全容についてはあまり知られていない。そこで、本講座では、室町時代初期に法体装束について総括的に記した『法体装束抄』をはじめとする文献を手かがりに、絵巻物等の絵画資料を駆使し、公家男子装束との対比を交えながら、法体装束の全容について概観していく。

【講座スケジュール】
第1回 7月 3日(木) 法体装束を考えるための前提
詳細:法体装束は公家男子装束と下着や袴は共通する。相違するのは主に上着と装具である。そこでまずは、法体装束を考えるための前提として、装束そのものと公家男子装束の基礎事項について考える。

第2回 7月10日(木) 法服と鈍色(1)
詳細:法体装束のうちで最正装である法服と、本来は法服に次ぐ準正装で、室町時代には正装となった鈍色について二週にわたって考える。

第3回 7月17日(木) 法服と鈍色(2)

第4回 7月24日(木) 法体装束の装具――袈裟・念珠・鼻高
詳細:法体装束すべてに共通の装具である袈裟と念珠、さらに法体の正式の履き物である鼻高等について考える。

第5回 7月31日(木) 裘代・付衣・衣袴・直綴(1)
詳細:法服・鈍色以外の法体装束である裘代・付衣・衣袴・直綴について二週にわたって考える。

第6回 8月 7日(木) 裘代・付衣・衣袴・直綴(2)と法体装束のまとめ
詳細:裘代・付衣・衣袴・直綴について引き続き考えるとともに、法体装束のまとめをする。

講師陣

名前 近藤 好和
肩書き 國學院大学・和洋女子大学非常勤講師
プロフィール 1957年神奈川県生まれ。1987年國學院大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得。博士( 文学・広島大学)。著書に『弓矢と刀剣』『中世的武具の成立と武士』『騎兵と歩兵の中世史』(以上、吉川弘文館)、『源義経』(ミネルヴァ書房)、『装束の日本史』『武具の日本史』(以上、平凡社新書)などがある。
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