大学公開講座のセカンドアカデミー

【内容】
2010年10月、生物多様性条約第10回締約国会議（地球生きもの会議、COP10）が名古屋市で開催されました。そこで採択された、動植物など遺伝資源の利用を定める「名古屋議定書」と生態系保全の世界目標となる「愛知ターゲット」は、地球温暖化への対応として採択された1997年の「京都議定書」とともに、地球で生き死にするすべての生物、生態系、地球環境、経済活動、法規制など、人類が未来に向け国際的に取り組むべき課題を明らかにしました。生命とはなにか、持続可能な循環状態を守ってゆくには何が必要なのか、多様な視点から考えてみたいと思います。

連続講演会は、毎学期、共通するテーマのもと、各界の一線で活躍する講師を招いて開催しています。

詳しい講座日程は神奈川大学KUポートスクエアのホームページをご参照ください。

名前	鷲谷 いづみ
肩書き	東京大学大学院農学生命科学研究科教授
プロフィール	1950年東京生まれ。78年東京大学大学院理学系研究科修了（理学博士）。筑波大学講師、助教授を経て現職。日本学術会議会員・中央環境審議会委員。専門は生態学・保全生態学。現在は生物多様性と自然再生に係わる幅広いテーマの研究に取り組んでいる。著書に『保全生態学入門』（文一総合出版）、『自然再生 持続可能な生態系のために』（中公新書）、『生物保全の生態学』（共立出版）、『態系を蘇らせる』（NHK出版）、『コウノトリの贈り物』（地人書館）、『絵でわかる生態系のしくみ』（講談社7天と地と人の間で』『にっぽん自然再生紀行』『地球環境と保全生物学』『岩波ブックレット＜生物多様性＞入門』（以上、岩波書店）他多数。