大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
仮名の古筆のうち最もすぐれたものの一つにあげられている伝藤原行成筆「関戸本古今集」を取り上げます。「関戸本古今集」は興に任せ、筆にまかせて、速く書き流し、千変万化の妙趣があるといわれています。秋期は、この変化に富んだ多様な表現の中から運筆の緩急抑揚の変化、線の軽重と強弱、連綿の妙趣な箇所を摘出して学びます。これらの書法をしっかりと理解し習得した上で仮名作品に応用されると表現に多様さが増します。

また鑑賞の仕方も深まります。今回は「関戸本古今集」の仮名の書法をしっかり身につけていただくために、取り組む箇所を毎回指定します。自宅で書ける方は、たくさん練習され、その中から同一箇所は最も出来のよい一枚を選んでお見せください。それを添削いたします。また、今回の受講がはじめてで初歩の方には仮名古筆を学ぶに際して必要な基本的な書法を理解して頂いたうえで、「関戸本古今集」の仮名書法を学んでいただきます。

-講座スケジュールにつきましては、休講等により変更になる可能性がございます。-

【講座スケジュール】
第1回　10月01日(土)　
第2回　10月08日(土)　
第3回　10月15日(土)　
第4回　10月29日(土)　
第5回　11月05日(土)　
第6回　11月12日(土)　
第7回　11月26日(土)　
第8回　12月03日(土)　
第9回　12月10日(土)　
第10回　12月17日(土)　
第11回　12月24日(土)　
第12回　01月21日(土)　
第13回　01月28日(土)　
第14回　02月18日(土)　
第15回　03月04日(土)　

中級からやや上級の方が対象ですが、初歩の方でも受講可能です。それぞれのレベルに応じて丁寧に指導いたしますので安心してご受講ください。

●持ち物:書道用具一式
●テキスト:日本名筆選19:関戸本古今集[伝藤原行成筆]、二玄社、￥3，740(税込)
テキストは各自ご用意ください。

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	細貝 宗弘
肩書き	【学外】元文学部教授
プロフィール	最終学歴: 東京教育大学大学院教育学研究科修士課程美術学専攻修了 指導歴:国士舘大学文学部教授、 鶴見大学文学部・文学研究科(博士前期課程)非常勤講師、 立教大学文学部兼任講師、 慶應義塾大学文学部非常勤講師、 東京大学教養学部非常勤講師 論 文:「最澄の真筆が延暦寺・来迎院・多度大社から出現」(親王院堯榮文庫研究紀要第8号)、「久隔帖につづく最澄自筆消息出現」(親王院堯榮文庫研究紀要第3号)他