大学公開講座のセカンドアカデミー

■講座概要
　あなたはイノベーターになりたくありませんか？これからは変化の時代です。企業も、行政も、NPOも、経営のやり方、協業の仕方、働き方、すべてを変えようとしています。いまや組織や社会を変えることは、以前のように大きな岩を動かすような仕事ではなく、川の流れを変えるような仕事になりつつあります。今回は、ビジネスを「未来思考」で考える方法を学びます。これにより、「イノベーションの起こし方」と、「新しい働き方」に関してまったく新しいアプローチを得ることができます。

　「未来思考」では、バックキャスティングという考えに基づき、極端な未来が「来るもの」と仮定して、「そうなったとき、私たちはどうしているだろうか？」と、“問い”を考えます。できない理由ではなく、できたときのことを考えるところがポイントです。これとは逆に、フォアキャスティング、つまり過去のデータや実績などに基づき未来を予測しようとすると、確からしさを求めるために、現状の「変わらない理由」に絡めとられてしまいます。

※同日、虎ノ門ヒルズでも「働き方を考えるカンファレンス2017」が開催されます。こちらのイベントも併せてチェックしてみてください。

　未来思考をビジネスに応用すると、一気に視野が広がります。本講座の最大の特徴は、すべての過程をワークショップ型で進め、楽しみながら激しく頭と身体を働かせてもらうところにあります。本大学院でイノベーションの本質と、人を動かすファシリテーションを学び、まずはあなた自身が変わりましょう。そして、会社も社会も変えていきましょう！

■講座詳細
1．「知識や学びの呪縛」　～日本人は独創や発想が苦手？
2．「考動力とは？」　～動いて見つける発見力 ほか
3．「実際にやってみよう！」 ～紙コップ演習 ほか
4．「発想プロセスの留意点」　～KJ法の限界 ほか

名前	野村　恭彦
肩書き	K.I.T.虎ノ門大学院 イノベーションマネジメント研究科 教授／（株）フューチャーセッションズ　代表取締役社長／国際大学GLOCOM 主幹研究員
プロフィール	慶應義塾大学大学院理工学研究科 開放環境科学専攻 後期博士課程修了。富士ゼロックス株式会社にて同社の「ドキュメントからナレッジへ」の事業変革ビジョンづくりを経て、2000年に新規ナレッジサービス事業KDIを自ら立ち上げ、シニアマネジャーとして12年にわたりリード。2012年6月、グローバルなフューチャーセンター・ネットワークを構築し、企業、行政、NPOを横断する社会イノベーションをけん引するため、株式会社フューチャーセッションズを立ち上げる。 著書に「フューチャーセンターをつくろう」、「イノベーション・ファシリテーター」（ともにプレジデント社）、監修に「シナリオ・プランニング――未来を描き、創造する」、「発想を事業化するイノベーション・ツールキット」（ともに英治出版）など多数。