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講座詳細情報

申し込み締切日:2021-09-10 / その他教養:政治 / 学内講座コード:21118

近代日本を考えるヒント(その1)ー「選挙ポスター」で歴史を読み解くー

主催:慶應義塾大学慶應義塾大学 オンライン(東京都)]
問合せ先:慶應義塾 三田オープンカレッジ事務局 TEL:03-6822-9370
開催日
9⽉25⽇、10⽉2⽇(土)
講座回数
4回(2回/1日×2日)
時間
13:00~16:15
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
15,000円
定員
70
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

歴史を繙く時、活用する資料としてどのようなものを想像しますか?政治家や文人を始めとする著名人が残した日記、書簡、著作、さらには同時代に発刊された新聞や雑誌などが頭に浮かぶかと思います。しかし、歴史資料は、それだけに限りません。同時代に制作されたもの、それが時代を映している限り、思わぬものも歴史資料になります。「選挙ポスター」もその一つです。
 「選挙ポスター」を糸口にして、昭和初頭の政治状況を浮き彫りにすることが、本講座の最終目標です。昭和初頭、政党や候補者は、どのような「選挙ポスター」を制作し、何を訴えたのでしょうか?「選挙ポスター」の検証を通じ、同時代の選挙並びに選挙運動の内実に迫ります。それは、現代の選挙、選挙運動にも通じることであり、日本の政治文化の特徴を解き明かすことになり、さらには、隣国の選挙運動の起源の一端を探ることにもつながります。
 ところで、我が国に、選挙ポスターが活用されるようになったのは、いつ頃かご存じでしょうか?それが活用されるようになった契機は一体何だったのでしょうか?実は、こうした素朴な質問に、明確に答えられる研究は行われていませんでした。政治学研究の分野で、選挙研究は盛んに行われ、近年の発展は目覚ましいものになっていますが、選挙運動の内実にまで踏み込んだ研究はそれほど多くはありません。さらに「選挙ポスター」に注目した研究は殆どないと言ってもよいかもしれません。それは、どうしてなのでしょうか?
 その理由を説明すべく、「歴史資料」の発掘(ここでは「選挙ポスター」)の経緯とその解明の道筋を履修者とともに辿っていきたいとも考えています。それは、推理小説の謎解きをするような面白さであり、知的好奇心をくすぐる営みでもあります。歴史研究の醍醐味を堪能するための知的冒険の窓口に皆さんをお連れしたいと思っています。

【スケジュール】
2021年09月25日(土)3限~4限(13:00~16:15) 主題:歴史資料の発掘と選挙ポスター
説明:選挙ポスター発掘の経緯とその資料的価値を、歴史研究を行う上での一次資料(原資料)に当る大切さとともに解説します。

2021年10月02日(土)3限~4限(13:00~16:15) 主題:男子普選と選挙ポスター
説明:男子普選実現に伴い、本格的に導入された選挙ポスターを実際に見ながら解説を加え、同時代の政治状況を明らかにしていきます。

備考

教 室 オンライン講座
形 式 レクチャー形式
キーワード 第1次世界大戦、デモクラシー、男子普選、選挙ポスター、戸別訪問禁止、昭和の政党政治、政友会、民政党、田中義一、浜口雄幸、内務省、選挙啓蒙活動 
修了条件:全講座回数の4分の3以上の出席および担当教員による判定

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 玉井 清
肩書き 慶應義塾大学 法学部 教授
プロフィール 慶應義塾大学法学部教授(法学博士)。専攻:近代日本政治史(政治家、言論人、思想家、政党、選挙、メディア、プロパガンダ、を主対象とする歴史研究)。ハーバード大学(ライシャワー研究所、イェンチン研究所)、 中央研究院(台湾)、オックスフォード大学(日産・日本研究所)、各研究所の訪問研究員を歴任。 主要著作:『写真週報とその時代㊤㊦』(編著、慶應義塾大学出版、2017年)。『第1回普選と選挙ポスター・昭和初頭の選挙運動』(慶應義塾大学出版、2013年)。『原敬と立憲政友会』(慶應義塾大学出版、1999年)。『満州事変の衝撃』(共著・頸草書房、1995年)。『大麻唯男』(共著、櫻田会、1995年)。
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