講座詳細情報
申し込み締切日:2021-04-26 / 政治:その他教養 / 学内講座コード:21104
米中「新冷戦」の行方――コロナ禍で中国は何を目指しているか?
- 開催日
- 5⽉15⽇、22⽇、29⽇、6⽉5日(土)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 15,000円
- 定員
- 70
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
米前政権時に始まった「米中貿易戦争」は「技術覇権」、体制間競争へと進み、米中対立は「新冷戦」と呼ばれるまでになっている。中国発の新型コロナウィルス感染症の拡大は、ヒトとモノの動きを止め、グローバル化の進展にブレーキをかけることになった。先進国の政治経済が、感染症拡大によって混乱するなか、中国はいち早く経済の回復に「成功」している。米国との対立にも「籠城戦」の構えを見せつつ、2020年代のうちに経済規模で中国が米国を凌駕するとの推計もあらわれている。経済力の強化は安全保障バランスにも影響を及ぼすが、中国は先進諸国が国内の新型コロナ対応に忙殺される隙に乗じ、勢力圏拡大に動いている。他方、コロナ禍での国境を跨ぐ人の流れの滞り、中国内での統制強化もあって、習近平体制の下での政治・社会・経済の諸問題について、外部の人間が体感から議論することが難しくなっている。
しかし、そうであるからこそ、中国がなぜ政治の集権を強化しつつ強硬な外交姿勢を示すのか、コロナ禍からの回復のカギが社会管理にあるといっても、なぜそれが機能するのか、中国経済がなぜ強靭な力をもちつつあるのか、中国の安全保障の捉え方の何が変わり、変わらないのかといった問題について改めて考えてみる必要があるだろう。
本講座では、米新政権下でも容易には融けない米中対立下、そしてコロナ禍の環境の下で、中国がどのような方向に進もうとしているのか、政治・経済・社会・安全保障の側面から論じていきたい。
【スケジュール】
2021年05月15日(土)3限(13:00~14:30) 講師:加茂 具樹(慶應義塾大学総合政策学部教授)
主題:中国政治の集権化と「大国」外交
説明:中国政治は集権化を、外交は強硬化の道を歩んでいます。なぜ習近平指導部は集権と強硬を選択するのか。指導部の政治外交観を考えます。
2021年05月22日(土)3限(13:00~14:30) 講師:小嶋 華津子(慶應義塾大学法学部教授)
主題:習近平政権の社会統治とコロナ禍
説明:中国が欧米諸国に比してコロナ禍対策を成功させた秘訣は、居住区ごとの徹底した社会管理にあると言われています。本講義ではそれが示唆する問題について考えます。
2021年05月29日(土)3限(13:00~14:30) 講師:駒形 哲哉(慶應義塾大学経済学部教授)
主題:中国経済の「独り勝ち」は続くのか?
説明:米中対立、コロナ禍で「脱中国」が叫ばれつつも、経済の対中依存は深化しています。本講義ではその経緯と是非について考えてみたいと思います。
2021年06月05日(土)3限(13:00~14:30) 講師:安田 淳(慶應義塾大学法学部教授)
主題:中国の安全保障
説明:さまざまに変容する国際社会の中で、中国の安全保障は何が変わり、何が変わらないのか。根本を見据え、柔軟に対応する。日本の視点からこうしたことを考えます。
しかし、そうであるからこそ、中国がなぜ政治の集権を強化しつつ強硬な外交姿勢を示すのか、コロナ禍からの回復のカギが社会管理にあるといっても、なぜそれが機能するのか、中国経済がなぜ強靭な力をもちつつあるのか、中国の安全保障の捉え方の何が変わり、変わらないのかといった問題について改めて考えてみる必要があるだろう。
本講座では、米新政権下でも容易には融けない米中対立下、そしてコロナ禍の環境の下で、中国がどのような方向に進もうとしているのか、政治・経済・社会・安全保障の側面から論じていきたい。
【スケジュール】
2021年05月15日(土)3限(13:00~14:30) 講師:加茂 具樹(慶應義塾大学総合政策学部教授)
主題:中国政治の集権化と「大国」外交
説明:中国政治は集権化を、外交は強硬化の道を歩んでいます。なぜ習近平指導部は集権と強硬を選択するのか。指導部の政治外交観を考えます。
2021年05月22日(土)3限(13:00~14:30) 講師:小嶋 華津子(慶應義塾大学法学部教授)
主題:習近平政権の社会統治とコロナ禍
説明:中国が欧米諸国に比してコロナ禍対策を成功させた秘訣は、居住区ごとの徹底した社会管理にあると言われています。本講義ではそれが示唆する問題について考えます。
2021年05月29日(土)3限(13:00~14:30) 講師:駒形 哲哉(慶應義塾大学経済学部教授)
主題:中国経済の「独り勝ち」は続くのか?
説明:米中対立、コロナ禍で「脱中国」が叫ばれつつも、経済の対中依存は深化しています。本講義ではその経緯と是非について考えてみたいと思います。
2021年06月05日(土)3限(13:00~14:30) 講師:安田 淳(慶應義塾大学法学部教授)
主題:中国の安全保障
説明:さまざまに変容する国際社会の中で、中国の安全保障は何が変わり、何が変わらないのか。根本を見据え、柔軟に対応する。日本の視点からこうしたことを考えます。
備考
教 室 オンライン講座
形 式 レクチャー形式
キーワード 現代中国、政治、社会、経済、安全保障
修了条件:全講座回数の4分の3以上の出席および担当教員による判定
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
形 式 レクチャー形式
キーワード 現代中国、政治、社会、経済、安全保障
修了条件:全講座回数の4分の3以上の出席および担当教員による判定
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 駒形 哲哉 |
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肩書き | 慶應義塾大学 経済学部 教授(本講座コーディネーター) |
プロフィール | 慶應義塾大学経済学部教授、博士(経済学)。専攻は中国経済論、経済体制論、産業論。慶應義塾大学経済学部卒、同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。霞山会給費留学生として南開大学留学(1989-90年)。霞山会職員、獨協大学経済学部専任講師、慶應義塾大学経済学部専任講師、准教授を経て2011年より現職。主著に『中国の自転車産業 「改革・開放」と産業発展』(単著、慶應義塾大学出版会、 2011年、慶應義塾賞、樫山純三賞受賞)、『移行期 中国の中小企業論』(単著、税務経理協会、2005年、中小企業研究奨励賞経済部門本賞受賞)など。 |
名前 | 加茂 具樹 |
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肩書き | 慶應義塾大学 総合政策学部 教授 |
プロフィール | 慶應義塾大学総合政策学部教授、博士(政策・メディア)。専攻は現代中国政治・外交。主著に『現代中国政治と人民代表大会』(慶應義塾大学出版会、2006年)、『現代中国の政治制度:時間の政治と共産党支配』(編著、慶應義塾大学出版会、2018年)など。 |
名前 | 小嶋 華津子 |
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肩書き | 慶應義塾大学 法学部 教授 |
プロフィール | 慶應義塾大学法学部教授、博士(法学)。専攻は現代中国政治。主著に『現代中国の市民社会・利益団体—比較の中の中国』(共編著、木鐸社、2014年)、『中国の公共性と国家権力――その歴史と現在』(共編著、慶應義塾大学出版会、2017年)など。 |
名前 | 安田 淳 |
---|---|
肩書き | 慶應義塾大学 法学部 教授 |
プロフィール | 慶應義塾大学法学部教授。専攻は現代中国の軍事・安全保障。主著に『中国をめぐる安全保障』(共編著ミ、ネルヴァ書房、2007年)、『台湾をめぐる安全保障』(共編著、慶應義塾大学出版会、2016年)など。 |