大学公開講座のセカンドアカデミー

キリスト教道徳を否定したニーチェは、不思議にも「旧約聖書に敬意を払え！そこに私は類稀な、強い心の比類なき純真さを見る」と語っています。旧約のドラマは、神は遠くから人間の愚かさを見て、裁きを下すような方ではなく、滅びに突き進む人の姿を哀(かな)しみ、試練を通してご自身のもとに立ち返らせようとする、熱い心をお持ちの方であると描いています。奴隷解放＝出エジプトの祝福を忘れ、王国成立後も神に反逆を繰り返し、ついには捕囚とされたイスラエルが、「神よ、なぜお見捨てになるのですか。」と叫ぶ時に、哀(あわ)れまずに救い出さずにはいられなかった神。この現実の只中に共にいてくださる神の姿は、様々な不条理と混迷にあえぐ現代の私たちにも、等しく迫ってきます。原語・ヘブライ語に精通し、カウンセラーとして心に寄り添う、高橋先生ならではの講座です。

【プログラム】
1)「約束の地」の継承－ヨシュア「主は救い」の意／ヨシュア記
2)離反と回復－自業自得の苦しみ・神の哀れみ／士師記　ルツ記
3)王国の誕生－神の選び＝「神は心を見る」／サムエル記I
4)契約を結ばれる神－「英雄」ではなく「愛された王」ダビデ／サムエル記II
5)　王国の分裂、迷走－「生きよ」と呼び続ける神／列王記I
6)　王国の滅亡－神の裁きは神の救い／列王記II

教材費　2000円(税込、受講料と同時払込)　
『哀れみに胸を熱くする神－万軍の主の熱心の記録－ヨシュアからバビロン捕囚まで』
いのちのことば社　高橋秀典著

名前	高橋　秀典
肩書き	立川福音自由教会牧師　牧会カウンセラー　新改訳聖書翻訳改定委員
プロフィール	－