大学公開講座のセカンドアカデミー

美術館。実は国内外のそうそうたる建築家が名を連ねた名建築の宝庫です。そこには利用者への配慮、空間の演出、収蔵作品との呼応、建築家の意気込み、コレクターへのオマージュなど、思いの層が重なって、それぞれのユニークな物語が潜んでいます。そこで時間の流れに思いを馳せるのも楽しみの一つ。展示作品を見るだけではなく、ゆったりと身をゆだねて美術館建築の魅力を堪能しましょう。建設・開設にいたる経緯や、建築的しかけ、鑑賞ポイントなどの解説をはじめ、立ち寄りたいミュージアム・カフェやショップの紹介などもします。今回は郊外の大自然に建てられた美術館、都市のオアシスとしての役割を果たす美術館など、環境という文脈の中で建築がどのように考えられているかにも注目してみましょう。

【プログラム】
第１回　都会人のオアシスⅡ(ビルの中の美術館)
　　　　　パナソニック汐留ミュージアム　森美術館　東京オペラシティアートギャラリー
　　　　　NTTインターコミュニケーション・センター　ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

第２回　見学　東京オペラシティアートギャラリー　NTTインターコミュニケーション・センター

第３回　東京近郊の美術館めぐり
　　　　　埼玉県立近代美術館　埼玉県立博物館　群馬県立近代美術館　千葉県立美術館

第4回　箱根の美術館めぐり
　　　　　ポーラ美術館　箱根ラリック美術館　箱根彫刻の森美術館

名前	樫田清樹
肩書き	建築家
プロフィール	谷口建築設計研究所ほか勤務の後、樫田建築設計事務所主宰、東京都市大学建築学科講師