大学公開講座のセカンドアカデミー

人間だからこそできることは何だろうか？この問いは、この先の人類がずっと抱くであろうテーマのひとつだ。人類とコンピュータの関係は、機械学習、特にディープラーニング（深層学習）と呼ばれる技術の普及とともに、大きく変化している。従来のプログラミング手法では難しかった高度な処理が、現在、深層学習を用いて大量のデータを機械に学習させることで、実現できるようになった。AI技術と呼ばれる機械学習の手法は、すでに研究段階から社会への実装へと進み、かつて、産業革命を通して、肉体労働の多くが人類から機械へと移行したときのように、世界の産業構造を大きく変化させている。特にサービス産業における知的労働は、現在、人間から機械へと移行しつつある。人類は、AI技術、機械学習にどのように向き合い、どのように進んでいけばよいのだろうか？歴史的な経緯、基礎的なディープラーニング技術、国内外の導入事例、最新の技術動向から見える未来の生活などを踏まえ、この人類のテーマに迫りたいと思う。

名前	園田 智也
肩書き	ウタゴエ株式会社代表取締役社長。アステリア Artificial Recognition Technology (ART) 合同会社代表
プロフィール	博士・情報科学（早稲田大学）。1997年、世界初の歌声による曲検索システム開発。2001～2003年、日本学術振興会特別研究員（文部科学省所管の独立行政法人日本学術振興会認定の日本トップクラスの若手研究者）。2002年、IPA 未踏ソフトウェア創造事業採択。2001年、ウタゴエ株式会社創業。2019年、AI研究開発会社アステリア ART 合同会社代表就任。