大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
万葉集には恋の歌がたくさん収められています。一夫多妻、妻問い婚と
いった当時の婚姻形態から、ひたすら待つ女性の恋(孤悲)や禁忌を犯
して密かに会う若い皇子と皇女、官人と宮女との恋は、情熱的な恋の歌
を生みました。また、都から遠く離れた地方へ単身赴任する官人たちの
中には、現地で妻を持つ者もあり、都から本妻が乗り込んできて大騒ぎ
になったことも。いずれも当時の人々に興味を持って享受され伝えら
れました。当時の情熱的な恋の実態に触れてみようと思います。

【講座スケジュール】
第1回 4月23日(土) 13:00～14:30 講師：平野 由紀子
　磐姫皇后     仁徳天皇を待つ彼女は、歴史書通り嫉妬深いのか
第2回 5月14日(土) 13:00～14:30 講師：平野 由紀子
　大津皇子     石川郎女との密通が占いで明かされ…
第3回 5月28日(土) 13:00～14:30 講師：平野 由紀子
　但馬皇女      穂積皇子への思いは朝の川をも渡らせる
第4回 6月11日(土) 13:00～14:30 講師：平野 由紀子
　狭野弟上娘子      流罪になった中臣宅守の行く道を焼き滅ぼしたい
第5回 6月25日(土) 13:00～14:30 講師：平野 由紀子
　史生尾張少咋の妻     部下の不祥事を諭す上司大伴家持
第6回 7月 9日(土) 13:00～14:30 講師：平野 由紀子
　笠女郎     大伴家持への一途な思いが逆ストーカーへ

名前	平野 由紀子
肩書き	順天堂大学講師
プロフィール	1983年駒澤大学大学院人文科学研究科国文学専攻博士課程満期退学。専攻は上代文学で万葉集を研究。元駒澤大学文学部講師。現在順天堂大学講師。主な著書（共著、項目執筆）『和歌大辞典』（明治書院）、『西本願寺本万葉集（普及版）巻第八』（おうふう）、『女人の万葉集』（笠間書院）、『大伴家持大事典』（笠間書院）など。主な論文「額田王の挽歌表現をめぐって」（「駒澤国文」41）ほか。