大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
盛安本源氏物語絵巻は、幻の源氏物語絵巻とも称されてきたように、謎多き不思議な作品です。『源氏物語』の全文の絵巻化という壮大な構想は、従来の源氏絵(『源氏物語』の絵画)の伝統を大きく逸脱するものといえましょう。近年、この絵巻をめぐって新発見が相次いで報告されています。パリで売立られた「賢木巻」の詞書の40年ぶりの発見もその一つです。詞書の検討と精緻な画面の観察を通して、幻の絵巻の全体像に迫ってみたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回 12月 5日(日) 13:30～15:00 講師：佐野 みどり
　

【注意事項】
*複数受講割引対象外講座
*資料は、当日配布いたします。
*お手持ちの『源氏物語 一』(岩波書店新古典文学体系)など源氏物語本文で賢木帖が入っているものがあれば、当日ご用意くださ
い(必須ではございません)。

名前	佐野 みどり
肩書き	学習院大学名誉教授
プロフィール	１９８２年東京大学大学院博士課程満期退学。文学博士。２０２１年学習院大学定年退職。著書に「じっくり見たい源氏物語絵巻」「新編名宝日本の美術１０巻　源氏物語絵巻」（小学館）「風流　造形　物語」（スカイドア）、『源氏絵集成』（芸華書院）、『中世絵画のマトリックスⅠ、Ⅱ』（編著、青簡舎）、『感じて見よう！はじめてであう日本美術』（教育画劇）など。