大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
万葉集には竹取翁や浦島子など、のちの物語を連想させる歌があります。また、都から地方へ公務で旅をした官人たちが、訪れた国府や旅の途中で見聞きした伝説を歌によみ、語り伝えました。下総の国府があった市川にいたという真間の手児奈や神戸葦屋の菟原処女など、同じ伝説でも歌人によって内容やよみ方に違いが見られます。人々に伝承された物語を歌でよんでいきます。

【講座スケジュール】
第1回 10月 2日(土) 13:00～14:30 講師：平野 由紀子
　葛飾の真間の手児奈  多くの男性に求婚され…
第2回 10月16日(土) 13:00～14:30 講師：平野 由紀子
　蘆屋の菟原処女   二人の壮士の争いに処女は…
第3回 10月30日(土) 13:00～14:30 講師：平野 由紀子
　上総の末の珠名娘子   豊胸腰細の美女は…
第4回 11月13日(土) 13:00～14:30 講師：平野 由紀子
　竹取翁と九人の女子   物語の元祖の祖
第5回 11月27日(土) 13:00～14:30 講師：平野 由紀子
　水江の浦島子   不老不死の世界にいられたものを

名前	平野 由紀子
肩書き	順天堂大学講師
プロフィール	1983年駒澤大学大学院人文科学研究科国文学専攻博士課程満期退学。専攻は上代文学で万葉集を研究。元駒澤大学文学部講師。現在順天堂大学講師。主な著書（共著、項目執筆）『和歌大辞典』（明治書院）、『西本願寺本万葉集（普及版）巻第八』（おうふう）、『女人の万葉集』（笠間書院）、『大伴家持大事典』（笠間書院）など。主な論文「額田王の挽歌表現をめぐって」（「駒澤国文」41）ほか。