大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
いまやエリートの物欲・名誉欲のためだけの戦争を惰性のように繰り返し、支配地の住民に苛斂誅求の限りを尽くすローマに対して、蜂起や抵抗が続発します。しかし、あいつぐ戦争に疲弊したローマの中流市民は兵役を担いきれなくなり、彼らを救済しようとするグラックス兄弟の試みも既得権を享受するエリートの抵抗に遭って頓挫します。その結果、貧困市民から募集された職業兵士を抱える有力者たちが台頭し、権力をめぐる激しい武闘が繰り広げられることになります。内乱の一世紀のはじまりです。

【講座スケジュール】
第1回 8月 9日(月) 13:00～14:30 講師：岡田 泰介
　（1）13:00～14:30 イベリア半島の戦火―目的なき戦争
第2回 8月16日(月) 13:00～16:30 講師：岡田 泰介
　（2）13:00～14:30グラックス兄弟の改革と蹉跌（3）15:00～16:30 ユグルタ戦争―カルタゴ滅亡後の北アフリカ
第3回 8月23日(月) 13:00～16:30 講師：岡田 泰介
　（4）13:00～14:30マリウスとスラ（5）15:00～16:30 ミトリダテス戦争とスパルタクス蜂起

【注意事項】
8月16日、23日は2回連続の講座となります。

名前	岡田 泰介
肩書き	高千穂大学教授
プロフィール	１９９１年学習院大学文学部人文学科研究科修了。１９９８年ローザンヌ大学考古学・古代史研究所留学。２００２年東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究西洋史専攻満期退学。２００４年高千穂大学教養学部助教授。現在、高千穂大学人間科学部准教授。主な著書「東地中海世界のなかの古代ギリシア」（山川出版社）ほか。