大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
中国は豊かになった、と言うと必ず反論が出ます。豊かになったのはほんの一握りの人々であり、国民の多くは貧しいままではないかと。本講座はそうした反論を踏まえて、「それでも、中国経済が飛躍的に発展したのは何故か」を考えてみたいと思います。講師のこの問いに対する取り組みは「政治学的」なものです。講師のみるところ、中国の経済人は数々の「政治的」逆境を逆手にとって、しぶとく生き抜いてきました。そのタフさの秘密を調べてみましょう。※この講座は冒頭30分間が講師による講義。残り60分間は、受講生の皆様からのご質問を受けたり、皆様とのディスカッションを中心とした双方向のZoom講座です。参考文献 : 葛兆光『中国再考:その領域・民族・文化』辻康吾監修、永田小絵訳(岩波現代文庫 2014年)1，056円

【講座スケジュール】
第1回 2月20日(土) 15:00～16:30 講師：中居 良文
　老百姓の崛起:農村における改革開放
第2回 3月 6日(土) 15:00～16:30 講師：中居 良文
　「鉄腕アトム」と「大地の子」:日本の役割
第3回 3月13日(土) 15:00～16:30 講師：中居 良文
　天安門事件の逆説:広東省成功談
第4回 3月27日(土) 15:00～16:30 講師：中居 良文
　「一国両制」から「一帯一路」へ:中国モデル?

名前	中居 良文
肩書き	学習院大学名誉教授
プロフィール	東北大学法学部卒、インディアナ大学政治学修士、ミシガン大学政治学博士、スタンフォード大学、北京大学、台湾淡江大学、サセックス大学で在外研究。1991年より在香港日本国総領事館にて専門調査員、1994年より日本国際問題研究所にて主任研究員、1997年よりジェトロ・アジア経済研究所にて主任研究員、2003年より学習院大学法学部政治学科教授(中国政治)。2020年定年退職。学習院大学名誉教授主な著書『台頭中国の対外関係』(お茶の水書房、2009年)、『中国の対韓半島政策』(お茶の水書房、2013年)、『中国の南向政策』(お茶の水書房、近刊)