大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
『今昔物語集』は1000以上の説話を収めた平安時代の説話集です。天皇から庶民、鬼たちの人間臭い振舞いや不思議な行動が鮮烈な表現で描かれ、現在人とは異なるこの人々の感覚や世相も知ることができます。今回採り上げるのは、冷酷な命令をする武士の話、武勇の士があっけなく女たちに殺される話、観音の利益にも不思議なのがあるものだと感じさせる話などです。歴史学専門の講師とともに、『源氏物語』からは見えない平安時代を旅しましょう。平貞盛が児肝で生き延びる話鎮西の武士が双六で喧嘩となり、女たちに殺される話内野の死体を運んで富裕になった男の話丹波住人が鹿を食べたい妻を離縁する話※各話長短がありますので、1回に1話とは限りません。上記の順で説話を読み進め、進行により順序を入れ替えたりすることがあります。

【講座スケジュール】
第1回 10月11日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　第2回 10月25日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　第3回 11月15日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　第4回 11月29日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　

【注意事項】
教材は『今昔物語集』三～五(新日本古典文学大系、岩波書店)の必要部分をプリントにします。

名前	中込 律子
肩書き	学習院大学講師
プロフィール	1988年学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。博士(史学)。学習院大学・学習院女子大学・東京女子医科大学・東京農工大学非常勤講師。著書『平安時代の税財政構造と受領』(校倉書房)，共著『王朝の権力と表象』(森話社)・『王朝の変容と武者』(清文堂出版)・『人と動物の日本史』第2巻(吉川弘文館)など。