大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
今昔物語集』は1，000以上の説話を収めた平安時代の説話集です。天皇から庶民、変化の者たちの人間臭い振舞いや不思議な行動が、鮮烈な表現で描かれ、現在人とは異なる平安時代の人々の感覚や世相も知ることができます。今回は、有名な道成寺の説話のほか、裁判や死刑をめぐる3つの話を選びました。登場する女性たちの強烈な行動にも注目です。歴史学を専門とする講師とともに、『源氏物語』からは見えない平安時代をご一緒に旅しましょう。   *蛇となり道成寺の鐘に隠れた僧を焼き殺した女のその後は?
   *盗賊の夫に殺されかけ、観音の利益で助かった女の話
   *観音の利益で処刑されずにすんだ盗人の話
   *阿弥陀聖が強盗殺人し、被害者の妻に見破られる話
※ 今回は長めの話があるので5回で4話です。1回1話とは限りません。順次読み進め、進行具合により話を入れ替えたりすることがあります。

【講座スケジュール】
第1回 1月13日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　第2回 2月17日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　第3回 3月 3日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　第4回 3月10日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　第5回 3月24日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　

【注意事項】
※教材は『今昔物語集』三～五(新日本古典文学大系、岩波書店)の必要部分をプリントにします。

名前	中込 律子
肩書き	学習院大学講師
プロフィール	1988年学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。博士(史学)。学習院大学・学習院女子大学・東京女子医科大学・東京農工大学非常勤講師。著書『平安時代の税財政構造と受領』(校倉書房)，共著『王朝の権力と表象』(森話社)・『王朝の変容と武者』(清文堂出版)・『人と動物の日本史』第2巻(吉川弘文館)など。