大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
『今昔物語集』は1000以上もの説話を収めた平安時代の説話集です。生き生きとした表現が特徴で、本朝(日本)の巻には、天皇から庶民、変化の者たちが登場し、人間臭い振舞いや不思議な行動を繰り広げています。この講座では、原文を読むことで、現在人から懸け離れた平安時代の人々の感覚や世相を見ていきます。今回は、芥川龍之介の『藪の中』の素材となった山中での出来事、別れた夫婦の話、陰陽師の占いの笑い話などを読み進めます。歴史学を専門とする講師とともに、『源氏物語』からは見えない平安時代の京地方をご一緒に旅しましょう。・山中で見知らぬ男と行き連れになった夫婦の話 ・妻を離縁して地方に下った男が帰京して見たものとは?・紀長谷雄の家に入った鬼の正体は?・横川の僧が茸に酔って誦経した話※各説話、長いもの短いものがあるので、1回1話とは限りません。
順次読み進め、進行具合で話を入れ替えたりすることがあります。

【講座スケジュール】
第1回 4月 9日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　第2回 4月23日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　第3回 5月14日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　第4回 6月 4日(日) 13:00～14:30 講師：中込 律子
　

【注意事項】
教材は『今昔物語集』三～五(新日本古典文学大系、岩波書店)の必要部分
をプリントにします。

名前	中込 律子
肩書き	学習院大学講師
プロフィール	1988年学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。博士(史学)。学習院大学・学習院女子大学・東京女子医科大学・東京農工大学非常勤講師。著書『平安時代の税財政構造と受領』(校倉書房)，共著『王朝の権力と表象』(森話社)・『王朝の変容と武者』(清文堂出版)・『人と動物の日本史』第2巻(吉川弘文館)など。