講座詳細情報
申し込み締切日:2016-09-28 / 世界史 / 学内講座コード:39
中世ヨーロッパの歴史を読む(6)
- 開催日
- 10月 5日(水)、10月19日(水)、11月 2日(水)、11月16日(水)、11月30日(水)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 15,000円
- 定員
- 30
- その他
- 【テキスト】
中世ヨーロッパの歴史 (講談社学術文庫)1,400円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
【講座内容】
個別の出来事に一般的傾向が映っている。わたしは歴史をそういうふうに考えていて、いったん講義がはじまると、講師自身がおもしろくなって、出来事がこうも見える、ああも見えるといじくりまわす。絵も見えると、絵を持ち出す。今回の連続講座はこれで終わりです。よくお付き合いくださいました。ありがとうございます。
【講座スケジュール】
第1回 10月 5日(水) 15:00~16:30 講師:堀越 孝一
ブルグーン家は北と南に領国が分かれていた。国家の経営はいかにあるべきか。フィリップ・ル・ボンの家来衆は賢かった。領国のすべてから均等に「金羊毛騎士」を選出し、その集会を侯の意思伝達と協議の場とすると決めた。
第2回 10月19日(水) 15:00~16:30 講師:堀越 孝一
シェイクスピアの『ヘンリー6 世』はなんと3 部作の長尺物。ランカスター家とヨーク家の杭争が彩りゆたかに描かれている。演劇に「ばら戦争」の現実が映っている。
第3回 11月 2日(水) 15:00~16:30 講師:堀越 孝一
ピレネー山脈の東南麓ルシオンはアラゴン王領だったのをルイ11世がフランス王領に直した。ルイは即位してすぐ、ルシオンに兵を入れた。『ヴィヨン遺言詩集』が締め括りのバラッドでこの「いくさ旅」を歌っている。
第4回 11月16日(水) 15:00~16:30 講師:堀越 孝一
4 代目ブルグーン侯シャルルはフランス王国の枠取りのことなんか気にかけない。かれはフランスとドイツのあいだに王国をたてようとはかった。人はかれを「むこうみず」とあだなした。
第5回 11月30日(水) 15:00~16:30 講師:堀越 孝一
「専属臣従礼」などとめんどうなことはもういうなと、王に就任したばかりのルイはブルターン侯に釘を刺す。もう封建王制ではない。王と臣下の関係だとパンチをかませたかっこうである。
個別の出来事に一般的傾向が映っている。わたしは歴史をそういうふうに考えていて、いったん講義がはじまると、講師自身がおもしろくなって、出来事がこうも見える、ああも見えるといじくりまわす。絵も見えると、絵を持ち出す。今回の連続講座はこれで終わりです。よくお付き合いくださいました。ありがとうございます。
【講座スケジュール】
第1回 10月 5日(水) 15:00~16:30 講師:堀越 孝一
ブルグーン家は北と南に領国が分かれていた。国家の経営はいかにあるべきか。フィリップ・ル・ボンの家来衆は賢かった。領国のすべてから均等に「金羊毛騎士」を選出し、その集会を侯の意思伝達と協議の場とすると決めた。
第2回 10月19日(水) 15:00~16:30 講師:堀越 孝一
シェイクスピアの『ヘンリー6 世』はなんと3 部作の長尺物。ランカスター家とヨーク家の杭争が彩りゆたかに描かれている。演劇に「ばら戦争」の現実が映っている。
第3回 11月 2日(水) 15:00~16:30 講師:堀越 孝一
ピレネー山脈の東南麓ルシオンはアラゴン王領だったのをルイ11世がフランス王領に直した。ルイは即位してすぐ、ルシオンに兵を入れた。『ヴィヨン遺言詩集』が締め括りのバラッドでこの「いくさ旅」を歌っている。
第4回 11月16日(水) 15:00~16:30 講師:堀越 孝一
4 代目ブルグーン侯シャルルはフランス王国の枠取りのことなんか気にかけない。かれはフランスとドイツのあいだに王国をたてようとはかった。人はかれを「むこうみず」とあだなした。
第5回 11月30日(水) 15:00~16:30 講師:堀越 孝一
「専属臣従礼」などとめんどうなことはもういうなと、王に就任したばかりのルイはブルターン侯に釘を刺す。もう封建王制ではない。王と臣下の関係だとパンチをかませたかっこうである。
講師陣
名前 | 堀越 孝一 |
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肩書き | 学習院大学名誉教授 |
プロフィール | 1933年東京に生まれる。学習院大学名誉教授。テキストに揚げた著述の他『ブルゴーニュ家』(講談社現代新書)『わが梁塵秘抄』(図書新聞)など著述は多岐にわたるが、ホイジンガの『中世の秋』(中央公論新社)をはじめ翻訳物も数多い。とりわけ『ヴィヨン遺言詩注釈』は、著述と翻訳の両面にわたる大部の仕事で、1997年から2002年にかけて小沢書店から4冊本を出版。現在、悠書館から再刊中。また、『パリの住人の日記』訳注の仕事も開始。2013年第1巻を八坂書房から刊行し、引き続き第2巻刊行の作業中。 |