大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
鉄道はヒトやモノを運ぶ手段として考案されましたが、次第に発達すると、一国経済の構造や人々の生活スタイルにも大きな変化を及ぼすことになります。19世紀後半以降、先進国は海外植民地を求めて争いますが、そこでも鉄道は大きな役割を果たしました。鉄道と戦争とのかかわりで最初に注目されるのは、現在話題になっているクリミヤ半島で起こったクリミヤ戦争でしょう。南北戦争で北軍が勝利したのも、鉄道の役割が大きかったことが指摘されています。普仏戦争でもプロシャは効率的な鉄道による輸送でナポレオン3世に勝利しました。近代戦争で、鉄道は大きな役割を果たすことになります。ここではそのいくつかを取り上げて考えてみたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回 9月22日(月) 15:00～16:30 講師：湯沢 威
　鉄道と戦争のもつ意味―クリミヤ戦争
第2回 10月 6日(月) 15:00～16:30 講師：湯沢 威
　南北戦争と鉄道
第3回 10月20日(月) 15:00～16:30 講師：湯沢 威
　ボーア戦争と鉄道
第4回 11月10日(月) 15:00～16:30 講師：湯沢 威
　日露戦争と鉄道
第5回 12月 1日(月) 15:00～16:30 講師：湯沢 威
　タイにおける死の鉄道

名前	湯沢 威
肩書き	学習院大学名誉教授
プロフィール	１９７１年　一橋大学大学院経済研究科博士課程単位修得。学習院大学名誉教授。著書「イギリス鉄道経営史」「阪神電気鉄道８０年史」「イギリス経済史―盛衰のプロセス」など。