大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
洋の東西を問わず、今、歴史や文化の領域では、新資料の発見や考古学の発掘などにもとづく研究成果によって、様々な変動が見られます。本講座では、その代表的な例である西郷隆盛に最終回で言及いたします。彼は長い間征韓論の主唱者とみなされてきましたが、実はそれが虚像であったことを信頼にたる学者の最新の説によって明らかにいたします。そのほかにも世界史的意義を持つ事柄や人物に焦点をあてて、優れた人物像を浮き彫りにしていきます。

【講座スケジュール】
第1回 5月13日(火) 15:00～16:30 講師：川口 洋
　傑出した教皇ヨハネ・パウロ2世世界を変えた偉大な改革者
第2回 5月27日(火) 15:00～16:30 講師：川口 洋
　エール大学教授朝河貫一無視された明治期の愛国的警告者
第3回 6月10日(火) 15:00～16:30 講師：川口 洋
　バチカンが正式に公認した「聖母マリア出現」の二大聖地『ルルド』と『ファティマ』の奇跡の意味
第4回 6月24日(火) 15:00～16:30 講師：川口 洋
　「征韓論者」西郷隆盛の虚像の崩壊真の実像の甦り

名前	川口 洋
肩書き	学習院大学名誉教授
プロフィール	学習院大学文学部文学科ドイツ文学専攻卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了後、学習院大学で45年間、教鞭を取る。その間、文学部教授と学校法人学習院常務理事を兼務。専攻分野は「言語借用の諸過程の研究」で、特にキリスト教に改宗した古代ドイツのゲルマン語にラテン語やギリシャ語の宗教用語がいかに受容されていったかを解明した。著書：「キリスト教用語独和辞典」、「ドイツ文法用語辞典」、「郁文堂独和辞典」（共著）など、翻訳にオトー・べハーゲル「ドイツ語学概論」（共訳）、ウェルナー・ゲッツ「中世の日常生活」（共訳）など多数。