大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
略縁起とは、現在でいう寺社の案内パンフレットのようなものです。特に近世江戸で、寺社の開帳時などに盛んに頒布されたものであり、その寺社の御利益や霊宝の説明が書かれていました。絵入のものや少し大げさな内容のものなど様々なバリエーションがあり、当時からコレクターがいたほどです。本講座では、主に近世期の略縁起を用いますが、江戸期の文字を解読することを目的とせず、寺社と民間信仰の様相を民俗学的な視点で解き明かしていきたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回 1月18日(土) 13:00～14:30 講師：加藤 紫識
　「寺社略縁起」とは?寺社略縁起にみる民間信仰の世界(1)
第2回 2月 8日(土) 13:00～14:30 講師：加藤 紫識
　寺社略縁起にみる民間信仰の世界(2)
第3回 3月 8日(土) 13:00～14:30 講師：加藤 紫識
　寺社略縁起にみる民間信仰の世界(3)・まとめ

名前	加藤 紫識
肩書き	千代田区立日比谷図書文化館　文化財調査指導員
プロフィール	國學院大學大学院文学研究科日本文学専攻博士課程後期修了。博士（民俗学）。2000年より千代田区立四番町歴史民俗資料館文化財調査指導員として勤務。2011年11月より現職。論文「都市における同業神信仰」(2010「史潮」新第68号歴史学会)など。担当報告書『千代田の稲荷―区内稲荷調査報告書―』(2008 千代田区教育委員会・千代田区立四番町歴史民俗資料館)など。