大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
ブレティニー条約はイギリス王家のアキテーヌ領を確定しましたが、後代のフランス人歴史家はこれはフランス王の主権を冒すものだったと言いたがります。ブルゴーニュ侯はフランドルから、さらにホラント、エノーの方面へ進出します。これはフランス王家をないがしろにする動きだったと非難されます。ジャンヌ・ダルクはなにしろノルマンディーとパリを占領したイギリス王家に対して立てられた正義の御旗でした。もういいかげん、そういう近代主義的な歴史の見方から抜けだそうではありませんか。


【講座スケジュール】
第1回　 5月15日（水） 15：00～16：30　講師：堀越 孝一
　王の帰還  エドワード3世の騎士道

第2回　 6月 5日（水） 15：00～16：30　講師：堀越 孝一
　ブレティニー条約  ジャン王の騎士道

第3回　 6月19日（水） 15：00～16：30　講師：堀越 孝一
　ブルゴーニュ侯はフランドルの君主

第4回　 7月 3日（水） 15：00～16：30　講師：堀越 孝一
　トロワの和約  三すくみの構図

第5回　 7月17日（水） 15：00～16：30　講師：堀越 孝一
　ジャンヌ・ダルクの百年戦争

名前	堀越 孝一
肩書き	学習院大学名誉教授
プロフィール	1933年東京に生まれる。西洋中世史専攻。学習院大学名誉教授。著述に『中世ヨーロッパの歴史』(講談社学術文庫)、『人間のヨーロッパ中世』(悠書館)、翻訳にホイジンガ著『中世の秋』(最新版は「中公クラシックス」・)、最近の刊行物に日本語版監修『騎士道百科図鑑』など。