大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
2010年の春期講座から始まった4期連続の講座「西洋美術の文法入門」の最終第4期です。ここまでは、第1期:基礎篇、第2期:歴史篇、第3期:総合篇において、西洋絵画を様々な視点から見てきましたが、第4期:展開篇では、美術の他の分野、すなわち建築、彫刻、工芸、写真などを対象とします。これまで扱ってきた絵画のように、それらの分野にも文法や約束事があるのでしょうか?絵画とそれらの分野との間の歴史的な関係も踏まえながら考えてみます。さらに、絵画、彫刻、工芸といった分野の間の境界が限りなく曖昧になった現代美術についても触れる予定です。第1期～第3期を聴いてこられた方には、西洋美術全体へ視野を広げるという意味を持ちますし、また、新たに今回の講座のみお聴きになる方にとっては、現代美術をも含めた西洋美術全体の理解への入口となることでしょう。

【講座スケジュール】
第1回 10月 5日(水) 18:45～20:15 講師：有川 治男
　西洋美術の諸分野(1):古代から19世紀まで
第2回 10月12日(水) 18:45～20:15 講師：有川 治男
　建築:美術を統合するもの
第3回 10月19日(水) 18:45～20:15 講師：有川 治男
　彫刻:人体の表現の移り変わり
第4回 10月26日(水) 18:45～20:15 講師：有川 治男
　工芸:装飾と工芸
第5回 11月 2日(水) 18:45～20:15 講師：有川 治男
　写真:写真の登場と絵画の変容
第6回 11月 9日(水) 18:45～20:15 講師：有川 治男
　西洋美術の諸分野(2):19世紀から20世紀前半まで
第7回 11月16日(水) 18:45～20:15 講師：有川 治男
　新しい諸領域:オブジェ、インスタレーション、ビデオetc.
第8回 11月30日(水) 18:45～20:15 講師：有川 治男
　西洋美術の諸分野(3):20世紀半ば以降

名前	有川 治男
肩書き	学習院大学教授
プロフィール	1979年東京大学大学院博士課程単位修得(美術史学)。国立西洋美術館研究員/主任研究官。学習院大学文学部教授。著書「カンディンスキー」「デューラー」「ベルリン美術館」など。