大学公開講座のセカンドアカデミー

　歌は世に連れ世は歌に連れ。数々の歌謡が人々の心を掴み、残り、忘れ去られていく。私達はもう少し歌謡について考えるべきではないだろうか。
　歌詞は世の気概を反映し、コード進行は世の気分を如実に辿る。売れる売れないといった商業的価値は相対的な共時的感覚でしかないが、それをコマーシャリズムと断ずるのは容易い。売れなければ意味がない歌謡なら、他方で売れないだけの理由があるはずであるが、メジャーシーンばかりが歌謡あるいは楽曲ではない。
　この講座ではどちらかといえば、メインストリームに乗ることのない、かといって少なくない支持者がいる/いたアーティストを取り上げ、その歌詞や楽曲を詳細に検討することで、背後にある文化を明らかにしていく。

名前	古橋達弘
肩書き	センター講座講師
プロフィール	大東文化大学大学院アジア地域研究科アジア地域研究専攻博士課程後期課程単位取得退学。専門は民俗学、文化人類学。論文に「創造される偶像 : ネット社会にみる疑似宗教的現象について」他。