講座詳細情報
申し込み締切日:2023-09-05 / 日本史 / 学内講座コード:103
“旅”の歴史学-東国史を見据えながら-
- 開催日
- 金曜日
10月20日、27日
11月10日、17日、24日
12月1日
(11月3日休)
- 講座回数
- 6
- 時間
- 10:00~11:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 12,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
≪古代・中世の東国史を学ぶ Part31≫
第1回 小林一茶『草津道の記』を読む-川越街道から中山道へ-【担当講師:宮瀧 交二】
俳人・小林一茶は、文化5(1808)年の江戸から草津までの4泊5日の旅を、俳諧紀行文『草津道の記』にしたためています。この江戸~川越街道~中山道~草津という、一茶の小さな旅を、この機会に皆様と御一緒にたどってみたいと思います。
第2回 秩父観音霊場巡りの魅力を探る【担当講師:亀谷 弘明】
秩父観音霊場巡りは、文暦元年(1234)に性空上人をはじめとする13人の聖者が巡礼したのが起源とされますが、室町時代後期には札所が定着したようです。江戸時代には江戸から近くて全行程を回るのも比較的容易であるので、秩父巡礼はブームになりました。なぜ人々は秩父巡礼に熱狂的になったのでしょうか。今回は、大自然の中を観音様に見守られながら歩く秩父観音霊場巡りの魅力を探ります。
第3回 東国出身の入唐僧・慈覚大師円仁の中国巡礼―『入唐求法巡礼行記』から―【担当講師:河野 保博】
円仁は下野国で生まれ、比叡山の最澄のもとで修行します。彼は天台の教えを広めるために東国や東北を中心に巡錫を行い、天台の教えをより深くするために中国に渡り最新の仏教を学ぶ、旅する僧侶でした。円仁は約10年にわたる唐での求法巡礼の詳細な記録を遺しています。その記録を紐解きながら、実地調査の成果もふまえ、古代の旅はどのようなものであったのかを考えたいと思います。
第4回 渡辺崋山、熊谷訪問の旅-『訪瓺録』を中心に-【担当講師:大井 教寛】
幕末の武士で画家の渡辺崋山は、政治的な業績と画家としての作品の素晴らしさで著名ですが、その崋山は、天保2(1831)年に毛武(上毛(野)と武蔵)を旅しています。その旅は主命を受けての、武蔵国三ヶ尻村の調査が主題でした。今回は崋山が藩主へ提出した『訪瓺録』を中心に、毛武の旅を記した記録類や当時作成した作品などを検証しながら、その足跡を追っていきます。
第5回 中山道歩きを楽しむ【担当講師:中島 淳】
街道歩きは健康・歴史探訪の両面から人気を博し、特に江戸期五街道の一つ中山道は、海外からの旅行者も集める人気の街道です。東海道と比べ明治以降の大きな災害や戦災の影響が少なく、開発から取り残される所も多かった事から、日本の原風景に憧れる現代の旅人が目指す道となりました。そんな中山道を実際に歩き、見て、感じた事を多数の写真と共に紹介、皆様を街道歴史の旅に誘います。
第6回 記紀神話の世界と旅【担当講師:菊地 照夫】
“旅”とは日常世界(現世)を離れて非日常世界(他界)に身を移す行為である。古事記・日本書紀の神話には主人公が旅する物語が多くみられる。イザナキの黄泉国訪問、スサノオの出雲降臨、オオナムチの根の国での試練などがあるが、これらの旅にはどのような意味があるのか、記紀神話の世界観の構造を踏まえて考えてみたい。あわせてヤマトタケルの東国への旅についても検討したい。
第1回 小林一茶『草津道の記』を読む-川越街道から中山道へ-【担当講師:宮瀧 交二】
俳人・小林一茶は、文化5(1808)年の江戸から草津までの4泊5日の旅を、俳諧紀行文『草津道の記』にしたためています。この江戸~川越街道~中山道~草津という、一茶の小さな旅を、この機会に皆様と御一緒にたどってみたいと思います。
第2回 秩父観音霊場巡りの魅力を探る【担当講師:亀谷 弘明】
秩父観音霊場巡りは、文暦元年(1234)に性空上人をはじめとする13人の聖者が巡礼したのが起源とされますが、室町時代後期には札所が定着したようです。江戸時代には江戸から近くて全行程を回るのも比較的容易であるので、秩父巡礼はブームになりました。なぜ人々は秩父巡礼に熱狂的になったのでしょうか。今回は、大自然の中を観音様に見守られながら歩く秩父観音霊場巡りの魅力を探ります。
第3回 東国出身の入唐僧・慈覚大師円仁の中国巡礼―『入唐求法巡礼行記』から―【担当講師:河野 保博】
円仁は下野国で生まれ、比叡山の最澄のもとで修行します。彼は天台の教えを広めるために東国や東北を中心に巡錫を行い、天台の教えをより深くするために中国に渡り最新の仏教を学ぶ、旅する僧侶でした。円仁は約10年にわたる唐での求法巡礼の詳細な記録を遺しています。その記録を紐解きながら、実地調査の成果もふまえ、古代の旅はどのようなものであったのかを考えたいと思います。
第4回 渡辺崋山、熊谷訪問の旅-『訪瓺録』を中心に-【担当講師:大井 教寛】
幕末の武士で画家の渡辺崋山は、政治的な業績と画家としての作品の素晴らしさで著名ですが、その崋山は、天保2(1831)年に毛武(上毛(野)と武蔵)を旅しています。その旅は主命を受けての、武蔵国三ヶ尻村の調査が主題でした。今回は崋山が藩主へ提出した『訪瓺録』を中心に、毛武の旅を記した記録類や当時作成した作品などを検証しながら、その足跡を追っていきます。
第5回 中山道歩きを楽しむ【担当講師:中島 淳】
街道歩きは健康・歴史探訪の両面から人気を博し、特に江戸期五街道の一つ中山道は、海外からの旅行者も集める人気の街道です。東海道と比べ明治以降の大きな災害や戦災の影響が少なく、開発から取り残される所も多かった事から、日本の原風景に憧れる現代の旅人が目指す道となりました。そんな中山道を実際に歩き、見て、感じた事を多数の写真と共に紹介、皆様を街道歴史の旅に誘います。
第6回 記紀神話の世界と旅【担当講師:菊地 照夫】
“旅”とは日常世界(現世)を離れて非日常世界(他界)に身を移す行為である。古事記・日本書紀の神話には主人公が旅する物語が多くみられる。イザナキの黄泉国訪問、スサノオの出雲降臨、オオナムチの根の国での試練などがあるが、これらの旅にはどのような意味があるのか、記紀神話の世界観の構造を踏まえて考えてみたい。あわせてヤマトタケルの東国への旅についても検討したい。
講師陣
名前 | 宮瀧交二 |
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肩書き | 大東文化大学文学部歴史文化学科教授、図書館長 |
プロフィール | 立教大学大学院文学研究科博士後期課程史学専攻(日本史専修)博士予備論文提出退学。博士(学術)[新潟大学大学院現代社会文化研究科]。専門は日本古代史、博物館学、観光歴史学。著書に『岡倉天心 思想と行動』[共著]他。(公社)日本博物館協会 平成25年度棚橋賞受賞。歴史科学協議会『歴史評論』編集長等で活動中。 |
名前 | 亀谷弘明 |
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肩書き | 早稲田大学教育・総合科学学術院非常勤講師、秩父観音霊場公認先達 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士課程後期課程満期退学 博士(文学)。専門は日本古代史。著書に『古代木簡と地域社会の研究』他。木簡学会会員等で活動中。 |
名前 | 河野保博 |
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肩書き | 京都芸術大学大学院准教授 |
プロフィール | 國學院大學大学院史学専攻 博士後期課程単位取得退学。専門は日本古代史、東アジア交通・交流史。著書に『入唐僧の求法巡礼と唐代交通』(共著)、論文に「古代の人の移動と制度」(『歴史学研究』1007号)他。古代交通研究会事務局長や歴史学研究会委員として活動中。 |
名前 | 大井教寛 |
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肩書き | 熊谷市立熊谷図書館副館長・学芸員 |
プロフィール | 中央大学文学部卒業。専門は日本中世史・郷土史。著書論文に「武蔵国熊谷郷の開発と在地領主」他。埼玉県地方史研究会会員等で活動中。 |
名前 | 中島淳 |
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肩書き | 街道歩き愛好家 |
プロフィール | 大東文化大学外国語学部卒業。県内公民館主催の街道歩き講座講師等で活動中。 |
名前 | 菊地照夫 |
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肩書き | 法政大学兼任講師 |
プロフィール | 法政大学大学院人文科学研究科日本史学専修博士課程後期課程単位取得退学 博士(歴史学)。専門は日本古代史・民俗学・部落史。著書に『古代王権の宗教的世界観と出雲』他。出雲古代史研究会(代表)等で活動中。 |