講座詳細情報
申し込み締切日:2023-04-03 / 世界史 / 学内講座コード:103
考古学からみた埼玉の中世
- 開催日
- 金曜日
5月12日、19日、26日
6月2日、9日、16日
- 講座回数
- 6
- 時間
- 10:00~11:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 12,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
≪古代・中世の東国史を学ぶ Part30≫
第1回 中世北武蔵における陶磁器の生産と流通【担当講師:宮瀧 交二】
埼玉県内の中世遺跡を発掘すると、中国産の磁器や、現・愛知県瀬戸地域や知多半島(常滑地域)で生産された陶器、そして地元で生産された土器などが出土します。特に、磁器や陶器は、特定の生産地で焼かれた壺や甕、鉢といった商品が、海上交通や河川交通を利用して、はるか遠くの消費地まで全国流通するのが特徴です。今回はこのような「やきもの」を通じて、埼玉の中世社会に迫ります。
第2回 「かわらけ」からみた埼玉の中世【担当講師:田中 信】
今では神仏の供物を盛る器で見かける程度となった「かわらけ」という素焼きの器。清少納言はそれを『枕草子』で清浄な物の筆頭にあげています。中世社会のはじまりと共に出現し、中世的社会の終焉と共にその役割の多くを失っていく「かわらけ」。中世社会におけるその役割とは何か。埼玉の中世史において「かわらけ」はどんな役割を演じたのか。それを皆様と考えてみたいと思います。
第3回 中世瓦からみた埼玉の中世【担当講師:石川 安司】
瓦の一般概要と日本に伝来してから中世までの流れ。旧武蔵国の中世瓦の特徴。県内の中世瓦動態とそこから垣間見ることができる埼玉、関東の中世史。それらを具体的な各地の事例との比較の中で改めて県内中世瓦の特性にスポットを当ててお話ししたいと思います。
第4回 鎌倉街道上道~渡河点周辺の空間構成を探る~【担当講師:佐藤 春生】
令和4年11月に国の史跡に指定された毛呂山町の鎌倉街道上道は、中世の道、宿、寺院(墓域)、塚(古墳群)の種類の異なる遺跡で構成されています。中世の街道と周辺の様子を一つの大きな空間で捉えることができる貴重な遺跡群で、街道について学ぶフィールドとして優れています。今回、上道の越辺川、高麗川の渡河点付近の遺跡や地理を概観し、地域史へアプローチする方法を考えます。
第5回 板碑からみた埼玉の中世ー武蔵型板簿研究の地平ー【担当講師:野口 達郎】
中世の石塔の一種である「板碑」は、埼玉を代表する文化財であり、貴重な歴史資〈史〉料として知られ、数多の調査・研究成果が挙げられています。本講座では、秩父地方に産出される結晶片岩(緑泥石片岩等)を用いた関東地方の板碑(武蔵型板碑)をめぐる最新の成果をもとに総合的に紹介するとともに、全国的視野からみつめ直し、中世の埼玉を考えるための話題提供を行います。
第6回 発掘された埼玉の城と館【担当講師:水口 由紀子】
埼玉県内には伝承地を含めると500を超える中世の城館跡が確認されています。なぜ、こんなに多いのでしょうか?また、その特徴は?この講座では、まず、近世の城との違いなど、中世の城と館の一般的な特徴を概観します。その後で、埼玉県内の発掘調査事例をいくつか紹介し、埼玉の城と館の特徴を学びます。
第1回 中世北武蔵における陶磁器の生産と流通【担当講師:宮瀧 交二】
埼玉県内の中世遺跡を発掘すると、中国産の磁器や、現・愛知県瀬戸地域や知多半島(常滑地域)で生産された陶器、そして地元で生産された土器などが出土します。特に、磁器や陶器は、特定の生産地で焼かれた壺や甕、鉢といった商品が、海上交通や河川交通を利用して、はるか遠くの消費地まで全国流通するのが特徴です。今回はこのような「やきもの」を通じて、埼玉の中世社会に迫ります。
第2回 「かわらけ」からみた埼玉の中世【担当講師:田中 信】
今では神仏の供物を盛る器で見かける程度となった「かわらけ」という素焼きの器。清少納言はそれを『枕草子』で清浄な物の筆頭にあげています。中世社会のはじまりと共に出現し、中世的社会の終焉と共にその役割の多くを失っていく「かわらけ」。中世社会におけるその役割とは何か。埼玉の中世史において「かわらけ」はどんな役割を演じたのか。それを皆様と考えてみたいと思います。
第3回 中世瓦からみた埼玉の中世【担当講師:石川 安司】
瓦の一般概要と日本に伝来してから中世までの流れ。旧武蔵国の中世瓦の特徴。県内の中世瓦動態とそこから垣間見ることができる埼玉、関東の中世史。それらを具体的な各地の事例との比較の中で改めて県内中世瓦の特性にスポットを当ててお話ししたいと思います。
第4回 鎌倉街道上道~渡河点周辺の空間構成を探る~【担当講師:佐藤 春生】
令和4年11月に国の史跡に指定された毛呂山町の鎌倉街道上道は、中世の道、宿、寺院(墓域)、塚(古墳群)の種類の異なる遺跡で構成されています。中世の街道と周辺の様子を一つの大きな空間で捉えることができる貴重な遺跡群で、街道について学ぶフィールドとして優れています。今回、上道の越辺川、高麗川の渡河点付近の遺跡や地理を概観し、地域史へアプローチする方法を考えます。
第5回 板碑からみた埼玉の中世ー武蔵型板簿研究の地平ー【担当講師:野口 達郎】
中世の石塔の一種である「板碑」は、埼玉を代表する文化財であり、貴重な歴史資〈史〉料として知られ、数多の調査・研究成果が挙げられています。本講座では、秩父地方に産出される結晶片岩(緑泥石片岩等)を用いた関東地方の板碑(武蔵型板碑)をめぐる最新の成果をもとに総合的に紹介するとともに、全国的視野からみつめ直し、中世の埼玉を考えるための話題提供を行います。
第6回 発掘された埼玉の城と館【担当講師:水口 由紀子】
埼玉県内には伝承地を含めると500を超える中世の城館跡が確認されています。なぜ、こんなに多いのでしょうか?また、その特徴は?この講座では、まず、近世の城との違いなど、中世の城と館の一般的な特徴を概観します。その後で、埼玉県内の発掘調査事例をいくつか紹介し、埼玉の城と館の特徴を学びます。
講師陣
名前 | 宮瀧交二 |
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肩書き | 大東文化大学文学部歴史文化学科教授、埼玉県新座市教育委員会委員 |
プロフィール | 立教大学大学院文学研究科博士後期課程史学専攻(日本史専修)博士予備論文提出退学。博士(学術)[新潟大学大学院現代社会文化研究科]。専門は日本古代史、博物館学、観光歴史学。著書に『岡倉天心 思想と行動』[共著]他。(公社)日本博物館協会 平成25年度棚橋賞受賞。歴史科学協議会『歴史評論』編集長等で活動中。 |
名前 | 田中信 |
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肩書き | 川越市河越館跡整備検討委員会委員、史跡鉢形城跡保存整備委員会委員 |
プロフィール | 専門は考古学。論文に「葛西城と扇谷上杉氏のかわらけ」他。 |
名前 | 石川安司 |
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肩書き | 史跡比企城館跡群菅谷館跡・松山城跡保存活用計画策定委員、嵐山町文化財保護審議委員・元ときがわ町立図書館長 |
プロフィール | 國學院大学文学部卒業。専門は中世瓦、中世寺院、戦国期城郭。著書に『東国武士と中世寺院』『戦国の城』(共著)他。山城めぐり等で活動中。 |
名前 | 佐藤春生 |
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肩書き | 毛呂山町歴史民俗資料館副館長 |
プロフィール | 駒澤大学文学部卒業。専門は中世考古学(道と集落・墓域の景観)。著書論文に『鎌倉街道の風景発掘でよみがえる埼玉の中世』(共著)収載「鎌倉街道上道と渡河点周辺の中世遺跡~毛呂山町堂山下遺跡と苦林宿周辺~」他。 |
名前 | 野口達郎 |
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肩書き | 板碑研究者(東国板碑研究所主宰) |
プロフィール | 青山学院大学文学部史学科卒業。専門は中世石造物(板碑)を用いた歴史研究。著書に『『熊谷市史』通史編 原始・古代・中世』(共著)他。(国指定史跡)下里・青山板碑製作遺跡調査指導委員等で活動中。 |
名前 | 水口由紀子 |
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肩書き | 埼玉県立さきたま史跡の博物館主任専門員兼学芸員 |
プロフィール | 國學院大學大学院修士課程修了。専門は日本考古学。論文に「武蔵武士と経塚」他。 |