講座詳細情報
申し込み締切日:2021-09-07 / 日本史 / 学内講座コード:109
俳句でたどる埼玉の歴史
- 開催日
- 金曜日
10月1日、8日、15日、22日
11月5日
(10月29日休)
- 講座回数
- 5
- 時間
- 10:00~11:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 5,000円
- 受講料
- 9,000円
- 定員
- 15
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
第1回 近世埼玉の俳人【担当講師:内野 勝裕】
拙著『埼玉俳諧人名辞典』(無料配布)を用いて埼玉の近世俳諧史を概観します。まず、芭蕉・蕪村・一茶と埼玉の関わりを見ていきます。芭蕉句碑についても取り上げます。次に今日の埼玉県域の中で著名な俳人を数名選んで、その俳系や地域での様々な活躍を比較検討します。俳諧が近世社会で果たした役割を考察し、埼玉の歴史をたどります。
第2回 毛呂山町の俳人・川村碩布(かわむらせきふ)【担当講師:内野 勝裕】
川村碩布は、寛延3年(1750)武州入間郡毛呂郷馬場村(現毛呂山町)に生まれた俳人です。天明年間(1781-89)江戸の春秋庵加舎白雄に入門し、天保14年(1843)94歳で天寿を全うするまで様々な俳諧活動を展開しています。本講座では、『穂家露』『春秋稿』の出版や碩布の秀句などその生涯を解説します。碩布が晩年好んで描いた梅と亀の俳画についても触れたいと思います。
第3回 小林一茶の歩いた埼玉~『草津道の記』を読む~【担当講師:宮瀧 交二】
俳人・小林一茶(1763年~1828年)は、文化5年5月、江戸から信州に戻る途中に上州・草津に立ち寄り、俳諧紀行文集『草津道の記』を記しています。この時、江戸から川越街道を北上し、川越から熊谷へと抜けた一茶は、その後は中山道を通って草津を目指しています。この機会に、この一茶の『草津道の記』を、ご一緒にひも解いてみませんか?
第4回 高浜虚子の歩いた埼玉~『武蔵野探勝』を読む~【担当講師:宮瀧 交二】
俳人・高浜虚子(1874年~1959年)は、その門人たちと一緒に武蔵野探勝会を組織し、昭和5年から同14年までの間に、埼玉・東京周辺を中心に100回にわたって吟行を重ねています。その中には、大宮公園(現・さいたま市)、平林寺(現・新座市)、喜多院(現・川越市)など、埼玉県内の名所旧跡が含まれています。これらの場所の当時の絵葉書等も見ながら、その足跡をたどります。
第5回 加藤楸邨と埼玉~芹の根も棄てざりし妻と若かりき~【担当講師:宮瀧 交二】
俳人・加藤楸邨(1905年~1993年)は、昭和5年、埼玉県立粕壁中学校(現・埼玉県立春日部高校)に国語の教師として着任し、ここで俳句を趣味としていた同僚たちに勧められて作句を始めました。この時、楸邨が粕壁中学校に赴任していなければ、俳人・加藤楸邨は誕生していなかったでしょう。講義では、楸邨の埼玉時代のエピソードなどを、ゆかりの句とともに御紹介します。
拙著『埼玉俳諧人名辞典』(無料配布)を用いて埼玉の近世俳諧史を概観します。まず、芭蕉・蕪村・一茶と埼玉の関わりを見ていきます。芭蕉句碑についても取り上げます。次に今日の埼玉県域の中で著名な俳人を数名選んで、その俳系や地域での様々な活躍を比較検討します。俳諧が近世社会で果たした役割を考察し、埼玉の歴史をたどります。
第2回 毛呂山町の俳人・川村碩布(かわむらせきふ)【担当講師:内野 勝裕】
川村碩布は、寛延3年(1750)武州入間郡毛呂郷馬場村(現毛呂山町)に生まれた俳人です。天明年間(1781-89)江戸の春秋庵加舎白雄に入門し、天保14年(1843)94歳で天寿を全うするまで様々な俳諧活動を展開しています。本講座では、『穂家露』『春秋稿』の出版や碩布の秀句などその生涯を解説します。碩布が晩年好んで描いた梅と亀の俳画についても触れたいと思います。
第3回 小林一茶の歩いた埼玉~『草津道の記』を読む~【担当講師:宮瀧 交二】
俳人・小林一茶(1763年~1828年)は、文化5年5月、江戸から信州に戻る途中に上州・草津に立ち寄り、俳諧紀行文集『草津道の記』を記しています。この時、江戸から川越街道を北上し、川越から熊谷へと抜けた一茶は、その後は中山道を通って草津を目指しています。この機会に、この一茶の『草津道の記』を、ご一緒にひも解いてみませんか?
第4回 高浜虚子の歩いた埼玉~『武蔵野探勝』を読む~【担当講師:宮瀧 交二】
俳人・高浜虚子(1874年~1959年)は、その門人たちと一緒に武蔵野探勝会を組織し、昭和5年から同14年までの間に、埼玉・東京周辺を中心に100回にわたって吟行を重ねています。その中には、大宮公園(現・さいたま市)、平林寺(現・新座市)、喜多院(現・川越市)など、埼玉県内の名所旧跡が含まれています。これらの場所の当時の絵葉書等も見ながら、その足跡をたどります。
第5回 加藤楸邨と埼玉~芹の根も棄てざりし妻と若かりき~【担当講師:宮瀧 交二】
俳人・加藤楸邨(1905年~1993年)は、昭和5年、埼玉県立粕壁中学校(現・埼玉県立春日部高校)に国語の教師として着任し、ここで俳句を趣味としていた同僚たちに勧められて作句を始めました。この時、楸邨が粕壁中学校に赴任していなければ、俳人・加藤楸邨は誕生していなかったでしょう。講義では、楸邨の埼玉時代のエピソードなどを、ゆかりの句とともに御紹介します。
講師陣
名前 | 内野勝裕 |
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肩書き | 毛呂山町文化財保護審議委員会委員長、俳文学会会員 |
プロフィール | 早稲田大学教育学部卒業。専門は埼玉の俳諧史。著書に『埼玉俳諧人名辞典』他。埼玉県文化財功労賞(埼玉県文化財保護協会)受賞。『埼玉史談』等に埼玉の俳諧史研究を発表などで活動中。 |
名前 | 宮瀧交二 |
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肩書き | 大東文化大学文学部教授、埼玉県新座市教育委員会委員 |
プロフィール | 立教大学大学院文学研究科博士後期課程史学専攻(日本史専修)博士予備論文提出退学 博士(学術)[新潟大学大学院現代社会文化研究科]。専門は日本古代史、博物館学、観光歴史学。著書に『岡倉天心 思想と行動』[共著]他。(公社)日本博物館協会 平成25年度棚橋賞受賞。歴史科学協議会『歴史評論』編集長等で活動中。 |