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講座詳細情報

申し込み締切日:2021-04-12 / その他教養:世界史 / 学内講座コード:111

“伝説”から学ぶ古代東国史

主催:大東文化大学地域連携センター大東文化大学 東松山校舎(埼玉県)]
問合せ先:地域連携センター TEL:03-5399-7399
開催日
金曜日
5月14日、21日、28日
6月4日、11日
講座回数
5
時間
10:00~11:30
講座区分
前期 
入学金
5,000円
受講料
9,000円
定員
15
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

古代中世の東国史を学ぶ Part29

第1回 稲荷山古墳出土鉄剣にみる“オホビコ”伝承について【担当講師:小林 敏男】
 埼玉古墳から出土した鉄剣銘にヲワケ臣の上祖としてオホビコ以下8代の系譜が銘記されている。このオホビコを崇神天皇の時代の四道将軍伝承の中で高志(こし)道に派遣された将軍名として大毘古命(オホビコのみこと)が登場している。この将軍の実在性はあるのか等々鉄剣銘にあらわれた性格を通して考えてみたい。

第2回 ヤマトタケル伝承と古代の東国【担当講師:菊地 照夫】
 ヤマトタケルは古事記・日本書紀に登場する景行天皇の皇子で、天皇の命令を受けて、王権に服属しない地域を平定します。いうまでもなく実在の人物ではなく、記事の内容も史実ではありませんが、その伝承の背景にはヤマト王権の勢力拡大の実像の一端が反映されています。講座では、ヤマトタケルの東国平定伝承を読んで、王権と東国の関係を考えてみたいと思います。

第3回 『更級日記』の「竹芝伝説」【担当講師:宮瀧 交二】
 『更級日記』の「竹芝伝説」は、古代武蔵国、特に埼玉県にゆかりの伝説です。近年、伝説誕生の背景には、大宮の氷川神社の歴史に深く関わる奈良時代の人物・丈部直不破麻呂(はせつかべのあたい・ふわまろ)と、『将門記』に登場する平安時代の武蔵国足立郡司・武蔵武芝(むさし・たけしば)の2人に関する人々の記憶が、深くかかわっていることが判明しました。最新の研究成果をお話します。

第4回 『常陸国風土記』の伝説世界【担当講師:宮瀧 交二】
 奈良時代、国ごとに編さんされた『風土記』ですが、そのほとんどが今日までに失われてしまい、現在、その内容を知ることが出来るのは、僅かに『出雲国風土記』や『常陸国風土記』等にすぎません。今回は、『常陸国風土記』に記された、古代の茨城県に関する伝説をいくつか御紹介します。それぞれの伝説からは、古代の人々の興味深い暮らしの実態をうかがうことが出来ます。

第5回 『万葉集』にみる“真間手児奈(ままのてこな)”伝説【担当講師:亀谷 弘明】
 『万葉集』に詠まれた真間の手児奈は、真間(現在の市川市真間)に住んでいた地方豪族の娘です。近国に嫁入りしますが、国府と嫁ぎ先の国との争いが起き、故郷に戻ります。そして、我が子を一人で育てることになります。その手児奈をめぐって再び争いが起き、悲しんだ手児奈は、真間の入り江に入水してしまいます。今回は、この地方豪族の一族の女性の悲劇の背景を『万葉集』や古代の史料から探ります。

講師陣

名前 小林敏男
肩書き 大東文化大学名誉教授
プロフィール 東京教育大学大学院博士課程修了 歴史学博士。専門は日本古代史。著書に『日本国号の歴史』他。
名前 菊地照夫
肩書き 法政大学兼任講師
プロフィール 法政大学大学院人文科学研究科日本史学専修博士課程後期課程単位取得退学 博士(歴史学)。専門は日本古代史・民俗学・部落史。著書に『古代王権の宗教的世界観と出雲』他。出雲古代史研究会(代表)等で活動中。
名前 宮瀧交二
肩書き 大東文化大学文学部教授、埼玉県新座市教育委員会委員
プロフィール 立教大学大学院文学研究科博士後期課程史学専攻(日本史専修)博士予備論文提出退学 博士(学術)[新潟大学大学院現代社会文化研究科]。専門は日本古代史、博物館学、観光歴史学。著書に『岡倉天心 思想と行動』[共著]他。(公社)日本博物館協会 平成25年度棚橋賞受賞。歴史科学協議会『歴史評論』編集長等で活動中。
名前 亀谷弘明
肩書き 早稲田大学教育・総合科学学術院非常勤講師
プロフィール 早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士課程後期課程満期退学 博士(文学)。専門は日本古代史。著書に『古代木簡と地域社会の研究』他。木簡学会会員等で活動中。
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