講座詳細情報
申し込み締切日:2020-09-07 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:109
古墳の基礎知識
- 開催日
- 土曜日
9月26日
10月3日、10日、17日、24日、31日
11月7日
- 講座回数
- 7
- 時間
- 13:15~14:45
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 5,000円
- 受講料
- 12,500円
- 定員
- 15
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
≪シリーズ講座 郷土の歴史を学ぼう≫
第1回 古墳の定義と古墳時代像【担当講師:坂本 和俊】
1960年代後半に方形周溝墓という弥生時代の墓制が認識され、それに盛り土が存在したことが明らかになってから古墳の定義が厳密に論じられるようになった。ここではそうした学史を概観し、現在における古墳の定義、古墳時代像とその研究動向を紹介したい。
第2回 副葬品の変遷【担当講師:金子 彰男】
古墳時代は、日本の歴史の中でも多種多様な副葬品が、竪穴系・横穴系などの埋葬施設に納められた時代です。古墳時代は約350年続きますが、その間、副葬品の種類などが変わっていくことがわかっています。ここでは、おもに畿内(近畿地方の中央部)と埼玉県の副葬品の種類や変遷をとおして、古墳に葬られた人々の姿などについて説明していきます。
第3回 土器から見た古墳時代人のくらし【担当講師:山川 守男】
日常の食器や調理具として、作られ、使われ、放置や廃棄されてきた土器は、私たちに当時の人々のくらしを考えるヒントを与えてくれます。今回の講義では、1.「ものさし」としての土器 2.土器の使用方法と製作方法 3.特別な場面での土器 の視点から土器を眺め、古墳時代の人々のくらしや古墳との関わりについて考えます。
第4回 墳丘・葺石構造と積石塚古墳【担当講師:田口 一郎】
古墳築造の土木技術的検討により、労働集約の在り方や技術系譜を探るとともに、灌漑施設や寺院建築などの古代土木遺構との関連についても考える。また、古墳表面を石で覆いその見た目に関わる「葺石」の成り立ちや推移を通して、古墳に込められた意味合いの変化も探りたい。一方、墳丘を石だけで積み上げる「積石塚」は、時期や地域を偏在させて分布するが、その意味合いについても考えたい。
第5回 古墳の主体部(石室・槨・木棺・石棺)について【担当講師・若松 良一】
竪穴式石室から粘土槨、礫槨を経て横穴式石室の導入と進化について解説の後、割竹形木棺・舟形木棺・箱形木棺などの木棺と長持形・家形・舟形・組合式箱形石棺などについて、全国における分布と属性に留意しながら、編年的な分析を行う。また夾紵棺と漆塗り籠棺についてもふれる予定。
第6回 古墳の外表立物(埴輪と石造物・木製品)について 【担当講師:若松 良一】
吉備地方で発生した特殊器台・特殊壺から円筒埴輪の発生を嚆矢とし、各種形象埴輪(家・器財・動物・人物など)の成立と展開について講じる。また、石人・石馬・石製器財などの石造物、木製の器財形立物と葬祭具についても付言する。
第7回 古墳の形態とその変遷【担当講師:坂本 和俊】
古墳には前方後円墳を頂点とし、前方後方墳・円墳・方墳をはじめとする多様な形態がある。前期から後期までは、最高位の者は、前方後円墳に埋葬されたが、終末期には方墳や八角形墳に埋葬されるようになる。そうした変遷の具体例、墳形の消長を概観したい。
第1回 古墳の定義と古墳時代像【担当講師:坂本 和俊】
1960年代後半に方形周溝墓という弥生時代の墓制が認識され、それに盛り土が存在したことが明らかになってから古墳の定義が厳密に論じられるようになった。ここではそうした学史を概観し、現在における古墳の定義、古墳時代像とその研究動向を紹介したい。
第2回 副葬品の変遷【担当講師:金子 彰男】
古墳時代は、日本の歴史の中でも多種多様な副葬品が、竪穴系・横穴系などの埋葬施設に納められた時代です。古墳時代は約350年続きますが、その間、副葬品の種類などが変わっていくことがわかっています。ここでは、おもに畿内(近畿地方の中央部)と埼玉県の副葬品の種類や変遷をとおして、古墳に葬られた人々の姿などについて説明していきます。
第3回 土器から見た古墳時代人のくらし【担当講師:山川 守男】
日常の食器や調理具として、作られ、使われ、放置や廃棄されてきた土器は、私たちに当時の人々のくらしを考えるヒントを与えてくれます。今回の講義では、1.「ものさし」としての土器 2.土器の使用方法と製作方法 3.特別な場面での土器 の視点から土器を眺め、古墳時代の人々のくらしや古墳との関わりについて考えます。
第4回 墳丘・葺石構造と積石塚古墳【担当講師:田口 一郎】
古墳築造の土木技術的検討により、労働集約の在り方や技術系譜を探るとともに、灌漑施設や寺院建築などの古代土木遺構との関連についても考える。また、古墳表面を石で覆いその見た目に関わる「葺石」の成り立ちや推移を通して、古墳に込められた意味合いの変化も探りたい。一方、墳丘を石だけで積み上げる「積石塚」は、時期や地域を偏在させて分布するが、その意味合いについても考えたい。
第5回 古墳の主体部(石室・槨・木棺・石棺)について【担当講師・若松 良一】
竪穴式石室から粘土槨、礫槨を経て横穴式石室の導入と進化について解説の後、割竹形木棺・舟形木棺・箱形木棺などの木棺と長持形・家形・舟形・組合式箱形石棺などについて、全国における分布と属性に留意しながら、編年的な分析を行う。また夾紵棺と漆塗り籠棺についてもふれる予定。
第6回 古墳の外表立物(埴輪と石造物・木製品)について 【担当講師:若松 良一】
吉備地方で発生した特殊器台・特殊壺から円筒埴輪の発生を嚆矢とし、各種形象埴輪(家・器財・動物・人物など)の成立と展開について講じる。また、石人・石馬・石製器財などの石造物、木製の器財形立物と葬祭具についても付言する。
第7回 古墳の形態とその変遷【担当講師:坂本 和俊】
古墳には前方後円墳を頂点とし、前方後方墳・円墳・方墳をはじめとする多様な形態がある。前期から後期までは、最高位の者は、前方後円墳に埋葬されたが、終末期には方墳や八角形墳に埋葬されるようになる。そうした変遷の具体例、墳形の消長を概観したい。
講師陣
名前 | 坂本和俊 |
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肩書き | 祭祀考古学会会員 |
プロフィール | 國學院大学大学院修士課程修了 文学修士。専門は日本考古学(弥生時代~平安時代の宗教的遺跡・遺物)。論文に「埼玉稲荷山古墳礫槨の被葬者像再考」他。 |
名前 | 金子彰男 |
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肩書き | 神川町教育委員会生涯学習課主任 |
プロフィール | 立正大学文学部卒業。専門は古墳。著書論文に「模様積石室墳の築造規格について」他。埼玉考古学会会員等で活動中。 |
名前 | 山川守男 |
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肩書き | 日本考古学協会会員 |
プロフィール | 早稲田大学第一文学部卒業。専門は日本考古学(古墳時代)。著書論文に「北武蔵の古墳時代馬飼養地域」他。 |
名前 | 田口一郎 |
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肩書き | 日本考古学協会会員 |
プロフィール | 専門は日本考古学(弥生~古墳時代)。論文に「平底短頸瓶覚書」他。 |
名前 | 若松良一 |
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肩書き | 埼玉県立文書館職員 |
プロフィール | 法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻 文学修士。専門は日本考古学とくに埴輪を中心に、地域史(埼玉県の中・近世・近代史)、文学。著書論文に『諏訪山33号墳の研究』他。 |