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講座詳細情報

申し込み締切日:2020-04-01 / その他教養:日本史 / 学内講座コード:111

“一目瞭然”「見て」学ぶ歴史学

主催:大東文化大学地域連携センター大東文化大学 東松山校舎(埼玉県)]
問合せ先:地域連携センター TEL:03-5399-7399
開催日
金曜日
5月15日、22日、29日
6月5日、12日、19日
講座回数
6
時間
10:55~12:25
講座区分
前期 
入学金
5,000円
受講料
13,000円
定員
40
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

≪特別企画≫

第1回  別人だったあの人物【担当講師:宮瀧 交二】
 源頼朝や武田信玄というと反射的に思い出す“顔”はありませんか?あの黒い衣冠束帯姿に身を包んだ“ちょっといい男”の源頼朝像は京都の神護寺に伝わるものですが、最近の研究ではこの人物は頼朝ではなく、何と足利尊氏の弟である足利直義の肖像であるとされています。また、あのお馴染みの「もみあげ」を蓄えて恰幅のよい武田信玄像も、最近の研究では能登国の武将・畠山氏の肖像であることが明らかになりました。歴史上の人物の肖像画について、最新の研究成果を御紹介します。
 
第2回 「駅弁掛紙」から学ぶ近・現代史【担当講師:宮瀧 交二】
 シウマイ弁当、峠の釜飯、だるま弁当など、各地の駅弁をお好きな方も多いと思います。こうした駅弁の包装紙(掛け紙)もまた楽しいものです。…ところが、日中戦争や太平洋戦争の最中に発売されていた駅弁の掛け紙は、今では想像もつかないほど軍事色の強いデザインになっていました。庶民の身近なところに存在した駅弁まで、戦争に“動員”されたのです。講義では、この当時の貴重な駅弁の掛け紙を実際にお目にかけます。

第3回 「鯰絵」から学ぶ江戸の民衆のポジティブ思考【担当講師:宮瀧 交二】
 ペリー来航の翌年である嘉永7(1854)年、安政の大地震が江戸の町を襲いました。この時に大量に発行された絵入りの瓦版が「鯰絵」です。この「鯰絵」を見ていくと、当時の人々が地震の発生をどのように考えていたのか、また、彼らが悲しみの中から立ち上がり力強く生きていったことなどを読み取ることが出来ます。私たちも、こうした江戸の民衆のポジティブな考え方を「鯰絵」から学びたいと思います。

第4回  北斎が見た!江戸の土器【担当講師:両角 まり】
 近世江戸遺跡からは、陶磁器などと共に、様々な種類の素焼き土器が発掘されています。江戸といえば、元禄期や文化・文政期の華麗な芸術文化をイメージしますが、意外にも、人々の日常は至って素朴な土器に囲まれていたのです。これらの土器はどのように人々の生活を支えていたのか?天才絵師、葛飾北斎の「北斎漫画」と発掘資料を見比べながら迫ってみましょう!

第5回 絵画資料と考古資料から学ぶ江戸の海外交流【担当講師:小林 克】
 江戸遺跡からはオランダ等からもたらされた様々な資料が出土します。またオランダでも色々な日本製品が出土しています。その背景には、江戸初期から日本とオランダとの相互の生活文化的交流や相互の影響がありました。例えば紅茶を飲むカップ&ソーサー、磁器皿、喫煙具、着物、そして工芸品や絵画にまで及びました。それを日本とオランダ両国の絵画資料も交えて説明します。

第6回  フィールドスタディー「見て学ぶ明治の日本」【担当講師:宮瀧 交二】
 大正7(1918)年に設置された明治神宮外苑の聖徳記念絵画館には、当代一流の日本画家・洋画家が明治天皇の事績を顕彰するために描いた絵画作品が一堂に展示されています。まさに、明治という時代を“一目瞭然”「見て」学ぶ美術館です。また、明治天皇ゆかりの資料を展示する明治神宮ミュージアムも、昨年リニューアルされたばかりの博物館です。講座のまとめとして、この2つの博物館を御一緒に見学いたしましょう。また、せっかく神宮外苑まで行きますので、「東京 2020 オリンピック・パラリンピック」に向けて開館した「日本オリンピックミュージアム」も、この機会に訪ねてみましょう。

備考

※フィールドスタディー(6月19日)当日の入館料等は各自負担となります。詳細は講座内で説明します。また当日は講座時間が通常とは異なります(9:00~17:00)ので予めご了承ください。なお、当日の道路状況により帰着時間が遅くなる場合があります。(観光バスを使用します。)

講師陣

名前 宮瀧交二
肩書き 大東文化大学文学部教授
プロフィール 立教大学大学院文学研究科博士後期課程学位予備論文提出退学 博士(学術)。専門は日本古代・中世史、博物館学。埼玉県立博物館主任学芸員を経て現職。編著書に『歴史を読む』『人物・事件でわかる日本史』他。
名前 両角まり
肩書き 日本考古学協会会員
プロフィール 慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻民族学考古学修士課程修了 修士。専門は考古学。著書に『考古学が語る日本の近現代』(共著)他。江戸在地系土器研究会を活動拠点に近世の土器を研究。遺跡調査の現場から、江戸東京博物館、東京都埋蔵文化財センターなどを経て、最近では近現代考古学にも力を入れている。
名前 小林克
肩書き 練馬区立石神井公園ふるさと文化館館長、日本大学兼任講師
プロフィール 日本大学大学院修士課程修了 博士(文学)。専門は近世考古学、物質文化。著書に『掘り出された都市−日蘭出土資料の比較から−』(編著、共同執筆)他。江戸遺跡研究会でも活動中。
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