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講座詳細情報

申し込み締切日:2018-10-05 / その他教養:その他趣味 / 学内講座コード:113

埼玉県に形成された多様な古墳群

主催:大東文化大学地域連携センター大東文化大学 東松山校舎(埼玉県)]
問合せ先:地域連携センター TEL:03-5399-7399
開催日
土曜日
10月13日、20日、27日
11月10日、17日、24日
12月1日、8日
(11月3日休)
講座回数
8
時間
13:15~14:45
講座区分
後期 
入学金
5,000円
受講料
17,500円
定員
40
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

≪シリーズ講座 郷土の歴史を学ぼう≫

第1回 古墳群と群集墳【担当:坂本 和俊】
 埼玉県には、埼玉古墳群以外にも各地に多様な古墳・古墳群が形成されている。そこで、埼玉古墳群以外の代表的な古墳群に焦点を当てて、古墳時代社会をかんがえてみたい。開講にあたって、総論として古墳群、群集墳の形成過程を県内の古墳を例に解説する。

第2回 酒巻古墳群−埴輪にみる渡来文化の様相−【担当:篠田 泰輔】
 酒巻古墳群は、国指定史跡の埼玉古墳群から北西約7kmのところに所在し、現在までに約22基の古墳が確認されている古墳群です。その中の酒巻14号墳から「旗を立てた馬形埴輪」、「筒袖の衣装を着た人物埴輪」、「力士の埴輪」などの、渡来文化に関わりの深い形象埴輪が発見されています。この酒巻14号墳出土埴輪の成果から、渡来文化の様相について考えていきたいと思います。

第3回 青柳古墳群−石室・副葬品からみた形成過程−【担当:金子 彰男】
 青柳古墳群は群馬県との県境を流れる神流川右岸の台地上に古墳時代後期に築かれた総数270基以上の古墳からなる古墳群です。青柳古墳群は、横穴式石室という新たな埋葬施設を埼玉県内で一早く採用した地域で、中央との繋がりを示す象嵌装大刀が出土しています。ここでは、横穴式石室と大刀や鉄鏃などの副葬品及び古墳の築造規格の分析から青柳古墳群の変遷と特色を見ていきます。

第4回 飯塚招木古墳群と和銅遺跡【担当:若松 良一】
 秩父国造の名によって武蔵とは別の国が置かれた可能性のある秩父盆地には、前方後円墳こそないものの、すぐれた横穴石室墳が多数知られている。とりわけ飯塚招木古墳群は120基を超える大古墳群であり、和銅遺跡の地“黒谷”に近い。鉱山開発などに携った渡来人と関係をもっていたのかどうか。皆野大塚古墳や金室古墳などの著名古墳も取り上げながら、検証を試てみたい。

第5回 新屋敷古墳群−生出塚埴輪窯跡との関連−【担当:山崎 武】
 新屋敷古墳群は、これまでの発掘調査の成果によって往時は100基以上の古墳からなる元荒川流域最大の後期群集墳であったと想定されている。本古墳群の形成時期は、5世紀後葉から7世紀中葉に及ぶが、このうち埴輪を樹立した古墳は、同古墳群内に所在する生出塚埴輪窯跡と密接な関係が予想される。ここでは古墳被葬者層と埴輪製作工人集団の関係について検討する。

第6回 フィールドスタディー −大室古墳群と東毛の展示施設見学−【担当:坂本 和俊】
 まず、3基の大型前方後円墳などで構成される前橋市大室古墳群を踏査する。その後、太田市新田荘歴史資料館に寄り、前期古墳の太田市朝子塚古墳を車中から間近に見学する。最後に、群馬県最古の人物埴輪・馬形埴輪を展示する大泉町文化村の展示室を見学する。

第7回 塩古墳群−方形周溝墓群との関係−【担当:新井 端】
 比企丘陵の北縁に位置する『塩古墳群』は、弥生時代以来の墓制である「方形周溝墓」を踏襲しながら古墳時代末まで造墓が続けられた古墳群であることが解明されてきている。また、埼玉県では「前方後方墳」が「前方後円墳」に先行して出現している。塩古墳群もその一つに数えられている。方形周溝墓から古墳出現への契機は何だったのか、なぜ前方後円墳なのか、などの問題を近隣の遺跡調査や出土遺物などから考えていきたい。

第8回 生野山古墳群−前期~後期に及ぶ墳墓群の実態−【担当:坂本 和俊】
 生野山古墳群には、格子叩き目調整の円筒埴輪を持った将軍塚古墳、東国最古の人物埴輪・馬形埴輪を持った9号墳、墳長50m代の前方後円墳2基を始めとし、多くの古墳が形成された。その形成過程を立地、埋葬施設の構造、埴輪や土器の様相などから解説する。

備考

※フィールドスタディー当日はお弁当をご持参ください。資料館等の入館料は各自負担となります。詳細については講座内で説明します。また、当日は講座時間が通常とは異なりますので予めご了承ください。なお、当日の道路状況により、帰着時間が遅くなる場合があります。(観光バスを使用します。)

講師陣

名前 坂本和俊
肩書き 祭祀考古学会会員
プロフィール 國學院大学大学院修士課程修了 文学修士。専門は日本考古学(弥生時代~平安時代の宗教的遺跡・遺物)。論文に「古墳時代東国の土器を使わない製塩と塩の流通痕跡」他。
名前 篠田泰輔
肩書き 行田市教育委員会文化財保護課主任
プロフィール 明治大学大学院文学研究科史学専攻考古学専修博士前期課程修了。専門は考古学。
名前 金子彰男
肩書き 神川町教育委員会生涯学習課課長補佐
プロフィール 立正大学文学部卒業。専門は古墳。著書論文に「模様積石室墳の築造規格について」他。埼玉考古学会会員等で活動中。
名前 若松良一
肩書き 埼玉県立文書館職員
プロフィール 法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻 文学修士。専門は日本考古学とくに埴輪を中心に、地域史(埼玉県の中・近世・近代史)、文学。著書論文に『諏訪山33号墳の研究』他。
名前 山崎武
肩書き 埴輪研究会会員
プロフィール 國學院大学文学部卒業。専門は日本考古学(古墳時代)。著書論文に『考古資料大観4弥生・古墳時代 埴輪』(共著)他。埴輪研究会会員等で活動中。
名前 新井端
肩書き 熊谷市教育員会社会教育課
プロフィール 駒澤大学文学部歴史学科卒業。専門は日本考古学(古代)。日本考古学協会会員。
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