講座詳細情報
申し込み締切日:2018-05-18 / 日本史:その他教養:その他趣味 / 学内講座コード:114
世界遺産と関連遺跡・資料をめぐって
- 開催日
- 土曜日
5月26日
6月2日、9日、16日、23日、30日
7月7日、14日
- 講座回数
- 8
- 時間
- 13:15~14:45
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 5,000円
- 受講料
- 17,500円
- 定員
- 40
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
≪シリーズ講座 郷土の歴史を学ぼう≫
第1回 石見銀山と古代鉱山【担当:坂本 和俊】
世界遺産に認定されたものは、多くのことを我々に教えてくれる。そこで宗像沖ノ島が登録されたのを機会に「世界遺産と関連遺跡・資料をめぐって」を今期の統一テーマとした。認定されている石見銀山遺跡、認定を目指す佐渡金山遺跡を手がかりに和銅の発見、長登銅山、涌谷の採金等、古代鉱山開発の実態について考えてみたい。
第2回 百舌鳥・古市古墳群の形成【担当:坂本 和俊】
世界遺産推薦候補となった百舌鳥・古市古墳群の形成過程を最近の埴輪研究やレーザー測量成果を基に明らかにする。その上で、大王墓造営地の移動背景、倭の五王墓比定などを示したい。また、埼玉古墳群の墳形が倭王武の比定墓と疎遠であった点にも触れたい。
第3回 埼玉古墳群を世界遺産に!【担当:中島 洋一】
平成16年より始まった埼玉古墳群の世界遺産登録運動は、平成19年に埼玉県と行田市が、文化庁へ埼玉古墳群の世界遺産暫定一覧表への追加記載について提案書を提出するに至ったが認められず、文化庁より示された世界遺産登録のための課題解決に向けて、現在も地道な努力が続けられている。これまでの経緯を振り返ると共に、埼玉古墳群の世界遺産登録の可能性について改めて考えてみたい。
第4回 世界の記憶・上野三碑【担当:熊倉 浩靖】
群馬県高崎市近郊、半径1.5kmの範囲に所在する山上碑(681年)・多胡碑(711年)・金井沢碑(726年)からなる上野三碑は日本最古の石碑群であり、漢字・律令・仏教などの外来文化の受容と日本的展開を知らせる貴重な史跡として世界の記憶に登録された。驚くべきことに初めて碑をみる人でも読むことができる。ご一緒に読みながら、現代に通ずる内容を実感いただきたい。
第5回 日光東照宮と歓喜院聖天堂【担当:山下 祐樹】
世界遺産「日光東照宮」の創建から百年余り後、装飾建築の成熟期となった時代に、棟梁の統率の下、東照宮の修復に関わった職人たちによって、優れた技術が惜しみなくつぎ込まれた建造物が国宝「歓喜院聖天堂」です。本講座では、江戸時代装飾建築の代表例といえる両社の建立に関わった名工や技巧派彫刻師の存在を追うとともに、歴史的背景や技術的な変遷について見つめます。
第6回 富岡製糸場と渋沢栄一【担当:宮本 直樹】
天保11年(1840)年、榛沢郡血洗島村(現在の深谷市血洗島)で生れた渋沢栄一。農民でありながら幕臣として徳川慶喜に仕えた後、明治新政府の民部省(後の大蔵省)に登用されます。そこで西洋式の機械製糸法の導入を実現するための「富岡製糸場設置主任」に抜擢されます。
幕末から明治初頭の時代背景と、渋沢の活躍をお話しします。
第7回 「神宿る島」宗像沖ノ島と関連遺跡群【担当:坂本 和俊】
昨年、「神宿る島」宗像沖ノ島と関連遺跡群として、世界遺産に認定されたのは、筑前国宗像郡に形成されたものだけであった。しかし、宗像沖ノ島の祭祀遺物等から宗像神の信仰が古墳時代に伯耆や毛野地域にも及んでいたことが想定されるのを示すことにしたい。
第8回 フィールドスタディー【担当:坂本 和俊】
今回の統一テーマに関係する国史跡高崎市綿貫観音山古墳、同古墳出土資料や富岡製糸工場関連の資料を展示するリニューアルした群馬県立歴史博物館、旧本庄商業銀行煉瓦倉庫、本庄市歴史民俗資料館、国宝妻沼聖天山歓喜院の本殿を訪れ、講座の総括としたい。
第1回 石見銀山と古代鉱山【担当:坂本 和俊】
世界遺産に認定されたものは、多くのことを我々に教えてくれる。そこで宗像沖ノ島が登録されたのを機会に「世界遺産と関連遺跡・資料をめぐって」を今期の統一テーマとした。認定されている石見銀山遺跡、認定を目指す佐渡金山遺跡を手がかりに和銅の発見、長登銅山、涌谷の採金等、古代鉱山開発の実態について考えてみたい。
第2回 百舌鳥・古市古墳群の形成【担当:坂本 和俊】
世界遺産推薦候補となった百舌鳥・古市古墳群の形成過程を最近の埴輪研究やレーザー測量成果を基に明らかにする。その上で、大王墓造営地の移動背景、倭の五王墓比定などを示したい。また、埼玉古墳群の墳形が倭王武の比定墓と疎遠であった点にも触れたい。
第3回 埼玉古墳群を世界遺産に!【担当:中島 洋一】
平成16年より始まった埼玉古墳群の世界遺産登録運動は、平成19年に埼玉県と行田市が、文化庁へ埼玉古墳群の世界遺産暫定一覧表への追加記載について提案書を提出するに至ったが認められず、文化庁より示された世界遺産登録のための課題解決に向けて、現在も地道な努力が続けられている。これまでの経緯を振り返ると共に、埼玉古墳群の世界遺産登録の可能性について改めて考えてみたい。
第4回 世界の記憶・上野三碑【担当:熊倉 浩靖】
群馬県高崎市近郊、半径1.5kmの範囲に所在する山上碑(681年)・多胡碑(711年)・金井沢碑(726年)からなる上野三碑は日本最古の石碑群であり、漢字・律令・仏教などの外来文化の受容と日本的展開を知らせる貴重な史跡として世界の記憶に登録された。驚くべきことに初めて碑をみる人でも読むことができる。ご一緒に読みながら、現代に通ずる内容を実感いただきたい。
第5回 日光東照宮と歓喜院聖天堂【担当:山下 祐樹】
世界遺産「日光東照宮」の創建から百年余り後、装飾建築の成熟期となった時代に、棟梁の統率の下、東照宮の修復に関わった職人たちによって、優れた技術が惜しみなくつぎ込まれた建造物が国宝「歓喜院聖天堂」です。本講座では、江戸時代装飾建築の代表例といえる両社の建立に関わった名工や技巧派彫刻師の存在を追うとともに、歴史的背景や技術的な変遷について見つめます。
第6回 富岡製糸場と渋沢栄一【担当:宮本 直樹】
天保11年(1840)年、榛沢郡血洗島村(現在の深谷市血洗島)で生れた渋沢栄一。農民でありながら幕臣として徳川慶喜に仕えた後、明治新政府の民部省(後の大蔵省)に登用されます。そこで西洋式の機械製糸法の導入を実現するための「富岡製糸場設置主任」に抜擢されます。
幕末から明治初頭の時代背景と、渋沢の活躍をお話しします。
第7回 「神宿る島」宗像沖ノ島と関連遺跡群【担当:坂本 和俊】
昨年、「神宿る島」宗像沖ノ島と関連遺跡群として、世界遺産に認定されたのは、筑前国宗像郡に形成されたものだけであった。しかし、宗像沖ノ島の祭祀遺物等から宗像神の信仰が古墳時代に伯耆や毛野地域にも及んでいたことが想定されるのを示すことにしたい。
第8回 フィールドスタディー【担当:坂本 和俊】
今回の統一テーマに関係する国史跡高崎市綿貫観音山古墳、同古墳出土資料や富岡製糸工場関連の資料を展示するリニューアルした群馬県立歴史博物館、旧本庄商業銀行煉瓦倉庫、本庄市歴史民俗資料館、国宝妻沼聖天山歓喜院の本殿を訪れ、講座の総括としたい。
備考
※フィールドスタディー当日はお弁当をご持参ください。資料館等の入館料は各自負担となります。詳細については講座内で説明します。また、当日は講座時間が通常とは異なりますので予めご了承ください。なお、当日の道路状況により、帰着時間が遅くなる場合があります。(観光バスを使用します。)
講師陣
名前 | 坂本和俊 |
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肩書き | 祭祀考古学会会員 |
プロフィール | 國學院大学大学院修士課程修了 文学修士。専門は日本考古学(弥生時代~平安時代の宗教的遺跡・遺物)。論文に「古墳時代東国の土器を使わない製塩と塩の流通痕跡」他。 |
名前 | 中島洋一 |
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肩書き | 行田市教育委員会文化財保護課長 |
プロフィール | 専修大学文学部人文学科卒業。専門は考古学。著書論文に「稲作伝来−行田の米づくり2000年−」他多数。NPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワーク副代表理事として足袋蔵の保存・再活用等を行っている。 |
名前 | 熊倉浩靖 |
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肩書き | 前群馬県立女子大学群馬学センター副センター長・教授 |
プロフィール | 京都大学理学部中退。専門は日本古代史。著書論文に『増補版 上野三碑を読む』他。 |
名前 | 山下祐樹 |
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肩書き | 熊谷市教育委員会熊谷市立江南文化財センター主任 |
プロフィール | 明治大学大学院政治経済学研究科経済学専攻(社会思想史)博士課程前期課程修了。専門は社会哲学・美学・美術史。著書に『熊谷ルネッサンス−熊谷の歴史と文化遺産を結ぶ「道」・金子兜太「熊谷の俳句」−』他。2015年彩美堂賞受賞。東京藝術大学美学・藝術論研究会会員他で活動中。 |
名前 | 宮本直樹 |
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肩書き | 渋沢栄一記念館館長補佐 |
プロフィール | 國學院大学文学部卒業。専門は神社祭祀。著書に『埼玉の神社』(共著)他。 |