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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-10-07 / 日本史 / 学内講座コード:113

考古学調査・研究の最前線

主催:大東文化大学地域連携センター大東文化大学 東松山校舎(埼玉県)]
問合せ先:地域連携センター TEL:03-5399-7399
開催日
土曜日
10月14日、21日、28日
11月11日、18日、25日
12月2日、9日
(11月4日休)
講座回数
8
時間
13:15~14:45
講座区分
後期 
入学金
5,000円
受講料
17,500円
定員
40
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

≪シリーズ講座 郷土の歴史を学ぼう≫

第1回 論評・三角縁神獣鏡研究の現況 【担当:坂本 和俊】
 三角縁神獣鏡は、卑弥呼が魏から賜与されたとされる説のある鏡である。その鏡が東松山市でも発見され、シンポジウムが開催された。その内容を纏めた本が最近刊行されたので改めて、三角縁神獣鏡の研究動向について、判りやすく解説してみたい。

第2回 北本市デーノタメ遺跡の調査成果 【担当:斉藤 成元】
 北本市「デーノタメ遺跡」は、近年の詳細な内容確認調査から、「関東最大級」とされる縄文時代中期の環状集落と後期の大規模な集落が合わせて遺存していることが明らかになりました。また、泥炭層中に遺された漆や有機質遺物の分析から、縄文人の有用植物利用や管理栽培の実態にも迫りつつあります。これらデーノタメ遺跡の成果から、縄文時代の集落や生業を考えてみたいと思います。

第3回 6世紀初頭以前の坂戸市の古墳 【担当:藤野 一之】
 近年、坂戸市では入西石塚古墳から出土した武器・武具が大きな話題となっています。大刀に刻まれた円形模様は、全国で初の発見となり蛇行剣も含まれていることが分かりました。また、武具には冑や短甲など豊富な内容で、埼玉県内で初の発見となりました。そこで、入西石塚古墳を導入として、古墳時代中期(5世紀)の坂戸市域の様相について考えていきたいと思います。

第4回 行田市池守遺跡の調査成果 【担当:松本 富雄】
 今年6月中旬まで行われていた池守遺跡の発掘調査では、沼・河川のほとりと思われる水辺から、壊れの少ない土師器坏を中心とした土器、桃の種、機織具、農具等の木製品などが大量に発掘された。時代は5世紀から6世紀の古墳時代全盛期。この水辺で何が行われていたのだろうか。発掘調査まもなく調査成果の整理途上であるが、スライドを中心に紹介し、受講生と共に古代の暮らしを考えたい。

第5回 宮代町山崎山遺跡、道仏遺跡の調査成果−鍛冶工房跡と渡来系土器の様相− 【担当:青木 秀雄】
 宮代町は地形的に大宮台地東側の周辺部にあり、この台地上にある山崎山遺跡では4世紀後半の県内で最も古い鍛冶工房跡が発掘されています。また、道仏遺跡は台地の突端にある5世紀後半から6世紀後半の集落跡で、住居跡147軒を始めとした遺構が発掘され、ことに群馬県内に多く見られる渡来系の土器(韓式系軟質土器)数点が県内で初めて出土しました。これらの遺跡についてお話します。

第6回 川越市山王塚古墳の調査~日本最大の上円下方墳が物語る律令社会の始まり~ 【担当:岡田 賢治】
 上円下方墳は7世紀後半から8世紀初めに造られた終末期古墳で全国でも6例しか確認されていません。川越市山王塚古墳は周溝外縁で一辺約100mもあり、これらの中でも最大の規模を誇ります。
 山王塚古墳が造られたのは、律令国家の建設に向けて日本が大きく揺れ動いた時代です。この古墳の築造以降、東山道武蔵路開削、入間郡家設置など、当地域にとって重要な出来事が続きます。

第7回 フィールドスタディー 【担当:坂本 和俊】
 上円下方墳として注目される府中市熊野神社古墳の展示資料館が近年整備されたのでそれを見学し、その近くに武蔵国府が形成された背景を考える。武蔵国府と関係の深い大國魂神社、府中の歴史を知ることの出来る府中の森博物館も併せて見学する。

第8回 群馬県金井遺跡群の調査成果−古墳人、金井馬そして囲い状遺構− 【担当:原 雅信】
 6世紀初頭に榛名山が噴火し、その火山灰下から当時の古墳社会が姿をあらわしました。金井東裏遺跡や金井下新田遺跡など金井遺跡群から古墳人や金井馬が発見され大きな話題を呼んでいます。また、高さ3mの塀で区画する囲い状遺構という豪族関連施設や土器や臼玉を大量に用いた祭祀遺構など古墳社会の実像がわかる発掘調査が行われています。この話題の遺跡の最新情報をお話しします。

備考

※フィールドスタディー当日はお弁当をご持参ください。資料館等の入館料は各自負担となります。詳細については講座内で説明します。また、当日は講座時間が通常とは異なりますので予めご了承ください。なお、当日の道路状況により、帰着時間が遅くなる場合があります。(観光バスを使用します。)

講師陣

名前 坂本和俊
肩書き 祭祀考古学会会員
プロフィール 國學院大学大学院修士課程修了 文学修士。専門は日本考古学(弥生時代~平安時代の宗教的遺跡・遺物)。論文に「古墳時代東国の土器を使わない製塩と塩の流通痕跡」他。
名前 斉藤成元
肩書き 北本市教育委員会教育部文化財保護課
プロフィール 国学院大学文学部史学科卒業。専門は日本考古学。
名前 藤野一之
肩書き 坂戸市立歴史民俗資料館主任
プロフィール 駒澤大学大学院人文科学研究科歴史学専攻修士課程修了 修士(歴史学)。専門は日本考古学(古墳時代)。論文に「古墳時代における藤岡産須恵器再考」他。埼玉考古学会委員等で活動中。
名前 松本富雄
肩書き 日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会委員、埼玉県文化財保護協会副会長
プロフィール 東洋大学文学部卒業。専門は民俗学・考古学・景観文化学。論文に「三富新田における景観の意義」他。
名前 青木秀雄
肩書き 宮代町文化財保護委員
プロフィール 立正大学文学部卒業。専門は日本考古学(縄文時代)。
名前 岡田賢治
肩書き 川越市教育委員会文化財保護課主幹
プロフィール 東海大学文学部史学科考古学専攻卒業。専門は日本考古学(縄文時代)。
名前 原雅信
肩書き 群馬県埋蔵文化財調査事業団専門調査役、前橋国際大学講師
プロフィール 日本大学文理学部卒業。専門は日本考古学。論文に「「滝澤石器時代遺跡」の時代」他。日本考古学協会会員。
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