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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-05-09 / 日本史 / 学内講座コード:113

≪古代・中世の東国史を学ぶ Part23≫古代東国の陸上・河川交通

主催:大東文化大学地域連携センター大東文化大学 東松山校舎(埼玉県)]
問合せ先:地域連携センター TEL:03-5399-7399
開催日
火曜日
5月16日、30日
6月6日、13日、20日、27日
(5月23日休)
講座回数
6
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
5,000円
受講料
13,000円
定員
40
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

≪古代・中世の東国史を学ぶ Part23≫古代東国の陸上・河川交通

第1回 総論 律令国家の道路と交通政策 (5月16日: 佐々木虔一)
 律令国家の時代(645~950年)は、地方と都は駅路・伝路という二系統の主要道路で結ばれていた。駅路・伝路は近年の研究では、幅の広い直線状の道と確認された。都への貢納物の輸送・防人・公用の使者らは駅路・伝路を往来した。駅路は一定距離に置いた駅家に、伝路は郡家(郡役所)に騎乗用の駅馬・伝馬が用意され、公用の使者が利用した。特に駅馬を用いた駅使は緊急情報を伝達した。

第2回 発掘された埼玉の古代道−「東山道武蔵路」を中心に− (5月30日:根本靖)
 埼玉のほぼ中央を南北に縦貫する古代官道「東山道武蔵路」を中心として、古代における陸上交通を発掘された成果から、規模やルート、さらには周辺の集落や生産遺跡との関係も含めて総合的に埼玉の古代道について考察します。
参考図書『道路誕生 考古学からみた道づくり』近江俊秀著     青木書店

第3回 古代東国の河川交通 (6月6日:宮瀧交二)
 古代の東国において、東山道や東海道を利用した陸上交通に勝るとも劣らない重要な役割を果たしていたのが、関東平野を無数に流れていた河川を利用した河川交通でした。古墳時代以来、古墳の石室を築くための石材のような重量物の輸送や、須恵器のような壊れやすい製品の大量輸送には、河川交通の利用が不可欠でした。また、近年の発掘調査の進展により、古代の津の存在も明らかになりつつあります。講義では、埼玉県下を中心に、古墳時代から、奈良・平安時代、そして中世にかけての河川交通の役割を考古学の研究成果から分かりやすくお話します。

第4回 発掘された東京の古代道−武蔵国府周辺を中心に−(6月13日:深澤靖幸)
 東京では、国府や国分寺を中心に、古代の道路跡が発掘されています。都と国府を結ぶ国道ともいうべき幹線道、国府と地域をつなぐ地方道、国府のマチの連絡路など、さまざまなレベルの道路跡が姿を現してきているのです。こうした道路跡を軸に、古代の国府を中心とした景観を描くとともに、それぞれの道の機能や役割についても考えてみたいと思います。

第5回 発掘された群馬の古代道 (6月20日:高島英之)
 古代官道が発掘調査によってはじめて見つかったのは、群馬県高崎市内における事例であった。全国に先駆けて古代官道の遺構が考古学的に検証された群馬県内では、その後、相次いで東山道駅路の道構が調査され、全国における古代官道についての考古学的研究をリードしてきた。その具体例について紹介し、群馬県内における古代陸上交通路の特色についてみていきたい。

第6回 フィールド・スタディー「古代下野国の官衙・寺院・道」 (6月27日:宮瀧交二)
 今回の講座では、埼玉県、群馬県、東京都の古代道について学習しますが、栃木県の様相についても、この機会に現地見学を通じて学習します。今回のフィールド・スタディーでは、栃木県栃木市や下野市に集中して保存・整備されている、下野国庁跡、国分寺・国分尼寺跡、下野薬師寺跡、古代東山道跡(北台遺跡=現・久保公園)、しもつけ風土記の丘資料館などを一気に観光バスで巡見するツアーを企画してみました。是非この機会に御参加下されば幸いです。

備考

※フィールドスタディー当日はお弁当をご持参ください。入館料は各自負担となります。詳細は講座内で説明します。また当日は講座時間が通常とは異なりますので予めご了承ください。なお、当日の道路状況により帰着時間が遅くなる場合があります。(観光バスを使用します。)

講師陣

名前 佐々木虔一
肩書き 古代交通研究会副会長
プロフィール 早稲田大学大学院文学研究科日本史専攻修士課程修了 博士(文学)。専門は日本古代史、古代交通史。著書に『古代東国社会と交通』他。
名前 根本靖
肩書き 所沢市教育委員会主幹
プロフィール 東洋大学大学院文学研究科博士課程前期課程 文学修士。専門は歴史考古学・古代史。論文に「所沢市東の上遺跡の性格について−「宮衙的遺構」を中心にして」他。
名前 宮瀧交二
肩書き 大東文化大学文学部教授
プロフィール 立教大学大学院文学研究科博士後期課程学位予備論文提出退学 博士(学術)。専門は日本古代・中世史、博物館学。編著書に『歴史を読む』『人物・事件でわかる日本史』他。
名前 深澤靖幸
肩書き 府中市郷土の森博物館学芸員
プロフィール 國學院大学卒業。専門は古代・中世の考古学。現在府中市郷土の森博物館学芸員。著書論文に『府中市郷土の森博物館ブックレット6 古代武蔵国府』他。
名前 高島英之
肩書き (公財)群馬県埋蔵文化財調査事業団専門員(総括)
プロフィール 青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士課程後期課程中退 博士(史学、明治大学)。専門は日本古代史・考古学。著書に『出土文字資料と古代の東国』他。
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