大学公開講座のセカンドアカデミー

第１回　バロックからロマン派、近代へ至るバイオリン演奏の変遷（齋藤碧）
　演奏の場が教会から宮廷、劇場へと変わるにつれ、バイオリンや演奏技術も変化していきました。各時代の代表的作曲家の作品を例にバイオリンの演奏法の変遷について解説します。バッハ（１６８５−１７５０）、モーツァルト（１７５６−１７９２）、メンデルスゾーン（１８０９−１８４７）の作品。超絶技巧のパガニーニと顎当を発明したシュポアの練習曲。２０世紀のラヴェルによるツィガーヌを演奏いたします。
（ピアノ伴奏：尾城杏奈）

第２回　物語を持つ歌曲たち（糀場芳嗣）
　歌曲の中には、神話、民話などをもとに物語のストーリーを歌ったものが数多く見受けられますが、それらの楽曲には歌詞から窺い知れない、その曲そのものが持つ物語、背景が隠されています。今回はいくつかの曲を演奏しつつ、その曲の解説、それにまつわるエピソードなどをお話ししていきたいと思います。

第３回　豊かなフォークロアの世界−ヨーロッパ最後の秘境スロバキアから（近重亜郎）
　ポーランドはショパン、チェコはドボルザーク、ハンガリーはリストやバルトークが有名。ではその狭間の小国スロバキアを代表する作曲家をご存知ですか。恐らく殆どの方には馴染みが薄い地域でしょう。今回はそのような秘境であるスロバキアを、音楽の世界を通してご紹介したいと思います。何が飛び出すのか！？それこそ開けてみてのお楽しみ−音楽の玉手箱です。

第４回～７回　世界の名曲を訪ねて（匂坂恭子）
１．ｏｐｅｒａ（ラテン語） 台詞に音楽を付けられたものす。今回は名作オペラの中より名歌手によるアリア＜詠唱＞の演奏と世界の名歌＜日本の歌も含めて＞に解説を加えながら映像を鑑賞します。
２． 歌唱指導
　～無理のない自然な発声で表現力豊かな歌唱法～
歌には楽器とは違い歌詞があります。世界に一つだけのあなたの声。肉声は何れの楽器にも優る情感を伝える最大の楽器で、磨かれた美声が内容豊かに心を伝える時にこそ人間の声は名器であると思います。（曲目は講座開講日に）　
（ピアノ伴奏：小久保路子）
　
第８回　皆さんと共に楽しいコンサート（匂坂恭子）
　歌声は響く・東松山のキャンパスに　　
（ピアノ伴奏：小久保路子）

名前	齋藤碧
肩書き	東京藝術大学音楽学部在学中
プロフィール	専門はヴァイオリン。2015年チェコ音楽コンクールヴァイオリン部門第1位。ソロ、室内楽、オーケストラなどで活動中。

名前	糀場芳嗣
肩書き	日本女子大学助手世田谷区公立校講師
プロフィール	武蔵野音楽大学大学院博士課程前期課程修了　修士。専門は声楽。著書に『みんなピアノだい好き！』（即興のための教材、執筆）他。チェコ音楽コンクール声楽部門1位他、多数受賞。演奏、音楽教育、子どものための音楽創作指導等で活動中。

名前	近重亜郎
肩書き	プレショフ大学教育学部日本語講師日本スロバキア協会理事
プロフィール	中央大学大学院文学研究科社会学専攻修士課程修了　修士（文学）。専門は地域社会研究（中東欧社会変動とナショナリズム）。著書に『旅の指さし会話帳　スロバキア』他。スロバキア政府奨学生として2000年に渡欧以来今年6月まで現地に滞在し、プレショフ大学にて日本語教育や学術交流に従事。

名前	匂坂恭子
肩書き	元大東文化大学文学部教授東京国際大学人間社会学部客員教授
プロフィール	国立音楽大学声楽科卒業後、カレル大学Dr.Dagmar ko_u_n_kov_教授に師事。「プラハの春国際音楽祭」にチェコ政府より招聘を受け演奏とチェコ国営放送に出演。NHK開局80周年記念演奏会出演：オペラ＜タンホイザ−＞より【エリザべ−トの詠唱】を演奏。　主な著書「モラヴィア民謡合唱集」とCD。「スメタナ」「ドヴォルジャーク」「ヤナーチェク」声楽作品集他。1989年チェコスロヴァキア政府より金メダル受賞。2014年チェコ共和国文化省より「チェコ芸術の友」メダル受賞。国の内外における音楽コンクール実行委員長など多岐にわたり活躍中。