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講座詳細情報

申し込み締切日:2016-10-04 / 世界史:その他教養 / 学内講座コード:111

≪古代・中世の東国史を学ぶ Part22≫ 再点検!北武蔵の古代史−追悼・金井塚良一先生−

主催:大東文化大学地域連携センター大東文化大学 東松山校舎(埼玉県)]
問合せ先:地域連携センター TEL:03-5399-7399
開催日
火曜日
10月11日、18日、25日
11月1日、8日、15日
※11月15日のみ9:00~17:00
講座回数
6
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
5,000円
受講料
13,000円
定員
40
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

≪古代・中世の東国史を学ぶ Part22≫

第1回 吉見百穴−坪井正五郎の調査と金井塚先生の調査−(宮瀧交二)
 埼玉県立さきたま資料館長や埼玉県立博物館長をお務めになるなど、埼玉県の文化財保護行政に長く御尽力され、御退職後は、本学の博物館学講座の立ち上げやオープンカレッジの運営にも多大なお力添えをいただいておりました金井塚良一先生が亡くなられて1年が経ちました。今回の講座では、改めて北武蔵地域の古代史研究の現状と課題を学ぶ中で、金井塚先生の御研究が果たされた役割についても、学んでいきたいと思います。
 初回の講義では、来年、明治20(1887)年に坪井正五郎が発掘調査してから130周年を迎える、吉見町の吉見百穴の日本考古学史上の位置を確認するとともに、昭和29(1954)年に金井塚先生が県立松山高校郷土研究部の生徒を指導して実施した吉見百穴の測量調査についても回顧します。

第2回 日本古代史の中の五領遺跡−金井塚良一先生の調査・研究−(鈴木敏弘)
 五領遺跡は、1954年に和島誠一・金井塚良一両先生のC区、55年に育心寮敷地内、57年第1次から62年第5次まで明治大学杉原荘介・大塚初重先生が加わり、63年B区と65年C地区の調査が進められた。
 五領式土器は、畿内系布留式土器と山陰系・東海系土器が伴出し、外来集団が移住の可能性がある東日本で特異な大集落遺跡である。遺跡発見と発掘を通し、金井塚先生の業績を紹介したい。

第3回 埼玉古墳群研究が示す新古墳像−金井塚先生と埼玉古墳群−(坂本和俊)
 金井塚先生は、亡くなる直前まで埼玉古墳群の本を纏めることに取り組み、筆者を含む多くの研究者に関連する研究テーマを与えた。ここでは、埼玉古墳群に関する先生の業績や最近の知見を紹介した上で、埼玉古墳群研究の調査・研究から導かれる筆者の新古墳像を紹介することにしたい。

第4回 武蔵国の争乱と東国−金井塚先生のお仕事に関連して−(小林敏男)
 日本書紀の安閑天皇元年(538年)系には、武蔵国造笠原直使主と同族小杵の争いがあり、上毛野君小熊がこれにからんでいる。
 本講座では、文献史学の立場からこの争乱を東国史の歴史を背景として再考してみたい。その際、金井塚先生もこの問題に考古学の立場から論じられているので、先生の考古学と文献史学との格闘についてもふれたい。 

第5回 地方史研究と考古学−金井塚先生と文化財保護と歴史学(松本富雄)
 「地方の歴史を日本史や世界史の中に具現化する。」と金井塚先生はよく言われた。戦前の歴史は為政者国家の歴史に過ぎず、地方から浮かび上がる歴史理解などあり得なかった。先生の歴史研究の柱の一つには戦前の歴史認識の是正と究明にあり、調査対象は考古学、地方文書や古老の聞き取りなど幅広く、その延長線上には市民考古学や文化財保護活動があった。そんな先生の歴史学への姿勢を追う。

第6回 フィールド・スタディー「上野国からみた北武蔵の古代史」(宮瀧交二)
 金井塚先生の御研究をはじめとして、北武蔵地域の古代史は、常に上野地域の古代史との関係の中で議論されてきました。そのような中、今年7月23日には、高崎市に所在する群馬県立歴史博物館がリニューアルオープンしましたので、この機会に訪問し、新しくなった古代史展示から両地域の古代史像を確認したいと思います。
また併せて、高崎市の観音塚古墳とそこから出土した貴重な考古資料を展示した観音塚考古資料館を訪ねます。秋の一日、上野地域の古代史を訪ねるバスツアーを御一緒にいかがでしょうか。
※当日はお弁当をご持参ください。入館料等は各自負担となります。詳細は講座内で説明します。また当日は講座時間が通常とは異なりますので予めご了承ください。なお、当日の道路状況により帰着時間が遅くなる場合があります。(観光バスを使用します。)

備考

※フィールドスタディー当日はお弁当をご持参ください。入館料は各自負担となります。詳細は講座内で説明します。また当日は講座時間が通常とは異なりますので予めご了承ください。なお、当日の道路状況により帰着時間が遅くなる場合があります。(観光バスを使用します。)

講師陣

名前 宮瀧交二
肩書き 大東文化大学文学部教授
プロフィール 立教大学大学院文学研究科博士後期課程学位予備論文提出退学 博士(学術)。専門は日本古代・中世史、博物館学。編著書に『歴史を読む』『人物・事件でわかる日本史』他。
名前 鈴木敏弘
肩書き 大東文化大学文学部講師
プロフィール 國學院大学大学院博士課程(修了)単位取得。専門は弥生~古墳時代。著書論文に「青銅器の伝播と変質」『日本基層文化論叢』(共著)他。東松山市きらめき市民大学講師(2006~2014年現在)としても活動。
名前 坂本和俊
肩書き 祭祀考古学会会員
プロフィール 國學院大学大学院修士課程修了 文学修士。専門は日本考古学(弥生時代~平安時代の宗教的遺跡・遺物)。論文に「古墳時代東国の土器を使わない製塩と塩の流通痕跡」他。
名前 小林敏男
肩書き 大東文化大学名誉教授
プロフィール 東京教育大学大学院博士課程修了 歴史学博士。専門は日本古代史。著書に『日本国号の歴史』他。
名前 松本富雄
肩書き 日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会委員、埼玉県文化事保護協会副会長
プロフィール 東洋大学文学部卒業。専門は民俗学・考古学・景観文化学。論文に「三富新田における景観の意義」他。
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