講座詳細情報
申し込み締切日:2016-09-30 / 心理:世界史 / 学内講座コード:017
よくわかる中国事情
- 開催日
- 金曜日
10月7日、21日
11月4日、18日
12月2日
- 講座回数
- 5
- 時間
- 13:30~15:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 5,000円
- 受講料
- 9,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
第1回 習近平政権のゆくえ −中国の夢と中華民族の復活の意味するもの−(徳植勉)
習近平が掲げる「中国の夢」と「中華民族の復活」の意味するものは何か。それは内政や外交政策に大きく反映されている。内政でいえば、反腐敗政策は進められたが、社会にひずみが起きている。また習近平に対する反発も起きている。AIIBによる経済戦略や一帯一路による外交構想のゆくえ、南シナ海問題や尖閣問題など、今後のシナリオを考察していく。
第2回 第13次5ヶ年計画について(小島麗逸)
2016年3月の人民代表大会で2016~2020年までの第13次5ヶ年計画が採択された。現在抱えている諸問題と今後5年間に新しく深刻化するであろう経済諸問題を紹介し、第13次5ヶ年計画はこれらの諸矛盾をどう解決しようとしているかについて講ずる。
第3回 現代中国の政治―習近平政治はどこへ向かうのか(岡崎邦彦)
現代中国の政治指導者、毛沢東(周恩来)、鄧小平(胡耀邦、趙紫陽)、江沢民(李鵬)、胡錦濤、そして習近平に焦点を当てて、それぞれの政治路線の違いを説明しましょう。毛沢東ら建国時の中共指導者は階級社会を否定し社会主義体制を選択したのに、鄧小平はなぜ資本主義市場経済を導入し、競争と格差を認めたのか。江沢民はなぜ愛国主義教育に力を入れ、国民の反日感情を煽ったのか。胡錦濤はなぜ和諧社会と平和崛起を提唱しなければならなかったのか。習仲勲の息子習近平はこの中国をどこへ導こうとしているのか。今回の講座はこうした疑問に答えたいと思います。
第4回 西安事変80周年―事変と人物(岡崎邦彦)
西安事変では、蒋介石を監禁した張学良、楊虎城、事変調停のためにやってきた中共周恩来、そして南京から釈放交渉にやってきた宋子文、宋美齢兄妹ら多くの人物が活躍した。彼らの間では、蒋は張を弟のように信頼し、また張は蒋に東北奪回を求めた。他方蒋と周は黄埔軍官学校の上司と部下の関係であり、張と周はともに東北で育ち、大学の同窓であった。張学良と宋子文は親交があり、蒋介石夫人宋美齢と張学良は親しい関係にあった。こうした人間関係が事変の平和的解決に大きな役割を果たしたのである。今回は、西安事変とそれにかかわる人間関係に焦点を当ててみましょう。
第5回 中国を多角的に見る(中嶋幹起)
広東語や満洲語をふくめて、言語と民族の問題を専門とする講師は、40年にわたり、北中国と南中国を拠点に中国の社会を観察しています。
今年春期の講座では、≪南中国からの視点≫の下に、「中国とキリスト教」のテーマにしぼり、お話しいたしました。秋期の講座では、前回と同じく、時局をながめつつ、内在する中国の問題点を具体的に紹介しながら、深めた内容にしたいと考えております。
習近平が掲げる「中国の夢」と「中華民族の復活」の意味するものは何か。それは内政や外交政策に大きく反映されている。内政でいえば、反腐敗政策は進められたが、社会にひずみが起きている。また習近平に対する反発も起きている。AIIBによる経済戦略や一帯一路による外交構想のゆくえ、南シナ海問題や尖閣問題など、今後のシナリオを考察していく。
第2回 第13次5ヶ年計画について(小島麗逸)
2016年3月の人民代表大会で2016~2020年までの第13次5ヶ年計画が採択された。現在抱えている諸問題と今後5年間に新しく深刻化するであろう経済諸問題を紹介し、第13次5ヶ年計画はこれらの諸矛盾をどう解決しようとしているかについて講ずる。
第3回 現代中国の政治―習近平政治はどこへ向かうのか(岡崎邦彦)
現代中国の政治指導者、毛沢東(周恩来)、鄧小平(胡耀邦、趙紫陽)、江沢民(李鵬)、胡錦濤、そして習近平に焦点を当てて、それぞれの政治路線の違いを説明しましょう。毛沢東ら建国時の中共指導者は階級社会を否定し社会主義体制を選択したのに、鄧小平はなぜ資本主義市場経済を導入し、競争と格差を認めたのか。江沢民はなぜ愛国主義教育に力を入れ、国民の反日感情を煽ったのか。胡錦濤はなぜ和諧社会と平和崛起を提唱しなければならなかったのか。習仲勲の息子習近平はこの中国をどこへ導こうとしているのか。今回の講座はこうした疑問に答えたいと思います。
第4回 西安事変80周年―事変と人物(岡崎邦彦)
西安事変では、蒋介石を監禁した張学良、楊虎城、事変調停のためにやってきた中共周恩来、そして南京から釈放交渉にやってきた宋子文、宋美齢兄妹ら多くの人物が活躍した。彼らの間では、蒋は張を弟のように信頼し、また張は蒋に東北奪回を求めた。他方蒋と周は黄埔軍官学校の上司と部下の関係であり、張と周はともに東北で育ち、大学の同窓であった。張学良と宋子文は親交があり、蒋介石夫人宋美齢と張学良は親しい関係にあった。こうした人間関係が事変の平和的解決に大きな役割を果たしたのである。今回は、西安事変とそれにかかわる人間関係に焦点を当ててみましょう。
第5回 中国を多角的に見る(中嶋幹起)
広東語や満洲語をふくめて、言語と民族の問題を専門とする講師は、40年にわたり、北中国と南中国を拠点に中国の社会を観察しています。
今年春期の講座では、≪南中国からの視点≫の下に、「中国とキリスト教」のテーマにしぼり、お話しいたしました。秋期の講座では、前回と同じく、時局をながめつつ、内在する中国の問題点を具体的に紹介しながら、深めた内容にしたいと考えております。
講師陣
名前 | 徳植勉 |
---|---|
肩書き | 一般社団法人中国研究所所員 |
プロフィール | 筑波大学大学院地域研究研究科修士課程修了 修士(国際学)。専門は東南アジア地域研究。著書論文に『一粒のアジア文化 アジア文化試論』他。第1回フーコー研究論文コンテスト優秀賞受賞他。国際アジア文化学会理事他で活動中。 |
名前 | 小島麗逸 |
---|---|
肩書き | 大東文化大学名誉教授 |
プロフィール | 一橋大学経済学部卒業。専門は中国経済論、アジア経済論。著書論文に『中国経済の巨大化と世界への影響』他。 |
名前 | 岡崎邦彦 |
---|---|
肩書き | 大東文化大学東洋研究所准教授 |
プロフィール | 大東文化大学大学院修了 経済修士。専門は中国共産党史、日中関係史、中国外交。著書論文に「西安事変後の国共交渉−西安事変70周年」他。現在東洋研究所「中国21世紀の発展と課題」研究班を主宰している。 |
名前 | 中嶋幹起 |
---|---|
肩書き | 東京外国語大学名誉教授、元大東文化大学外国語学部教授 |
プロフィール | 東京外国語大学大学院修士修了 文学博士(東北大学)。専門は東アジアの言語。著書論文に『現代広東語辞典』他。金田一京助博士記念賞、新村出賞受賞。 |