大学公開講座のセカンドアカデミー

古代文字の魅力に触れる

　　「篆書」を学習する利点は、楷書にはない古代文字がもつ特有の造形的な魅力や、今日使用している文字の字源、成り立ちなど、新たな文字の一面が見えてくることです。「篆書」は、特殊な字形や筆法から1人では始めにくく、難しいイメージを持たれる書体です。この講座を利用することで、これらの問題を１つずつ解決し、古代文字を学ぶための基盤を養ってもらいたいと思っています。９０分の講座では、前半で古代文字についての知識を深めてもらうための、簡単な講義を行います。本講座では今回、共通課題として「泰山刻石」（始皇帝時代の小篆）を扱う予定ですが、初めて篆書に挑戦される方は筆法と基礎から始めます。また、６回目に大東文化大学板橋校舎図書館見学（古代文字に限らず書道に必要な資料説明や本のある場所、字調べの仕方などの講義を予定）を行います。　

【持ち物】書道用具一式
【テキスト】『書道テキスト５篆書』大東文化大学書道研究所編　新井光風執筆　二玄社　１，９４４円　講座の初回に教室で販売いたします。

※ご希望の方には、講座初回に書道用具専門店による用具の斡旋販売をいたします。

名前	角田健一
肩書き	大東文化大学文学部書道学科助教
プロフィール	博士（書道学）。専門は漢字の書（篆書）、中国書学（主に金文研究）。日展入選（2007～2013）、改組新日展入選（2014）。読売書法展、読売新聞社賞（第27回） 受賞。謙慎書道会展、梅花賞（第73回）受賞。読売書法会理事、謙慎書道会常任理事、成田山競書大会実行委員、書学書道史学会幹事。