講座詳細情報
申し込み締切日:2016-04-04 / 文学 / 学内講座コード:025
テレビドラマを通して探る現代文化史※金曜日※
- 開催日
- 金曜日
6月3日、10日
7月1日、8日
- 講座回数
- 4
- 時間
- 14:00~15:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 5,000円
- 受講料
- 7,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
「医療ドラマの変遷」
『白い巨塔』『ER』から『コウノドリ』まで
産婦人科を舞台にしたテレビドラマ『コウノドリ』(2015)などをはじめ近年、医療ドラマが隆盛しており、アメリカのテレビドラマ『ER緊急救命室』(1994-2009)以降、医療を舞台にしたドラマの展開も多岐にわたって飛躍的に発展を遂げています。医療従事者、患者、家族、行政、世間など様々な立場からそれぞれの人物の内面を描くことによって、医療・病院側にとっての「日常性」と患者・家族の側の「非日常性」を繋ぐコミュニケーションの可能性が示されています。山崎豊子原作『白い巨塔』(1965)がくりかえし映像化されてきたように、生と死をめぐるヒューマンドラマの側面ならず、組織の人間関係や関連業者との癒着なども含めた政治力学も物語の主要な柱となってきました。
医療を取り巻く物語がなぜ人気を博し、多様に発展を遂げているのでしょうか。高度化・繁忙化をきわめる医療現場において、医療従事者と医療サービスの受け手との間のコミュニケーション不足や様々な現場の問題を、物語の想像力(共感力)を通して乗り越えていく可能性を見出すことができるのではないでしょうか。
『白い巨塔』『ER』から『コウノドリ』まで
産婦人科を舞台にしたテレビドラマ『コウノドリ』(2015)などをはじめ近年、医療ドラマが隆盛しており、アメリカのテレビドラマ『ER緊急救命室』(1994-2009)以降、医療を舞台にしたドラマの展開も多岐にわたって飛躍的に発展を遂げています。医療従事者、患者、家族、行政、世間など様々な立場からそれぞれの人物の内面を描くことによって、医療・病院側にとっての「日常性」と患者・家族の側の「非日常性」を繋ぐコミュニケーションの可能性が示されています。山崎豊子原作『白い巨塔』(1965)がくりかえし映像化されてきたように、生と死をめぐるヒューマンドラマの側面ならず、組織の人間関係や関連業者との癒着なども含めた政治力学も物語の主要な柱となってきました。
医療を取り巻く物語がなぜ人気を博し、多様に発展を遂げているのでしょうか。高度化・繁忙化をきわめる医療現場において、医療従事者と医療サービスの受け手との間のコミュニケーション不足や様々な現場の問題を、物語の想像力(共感力)を通して乗り越えていく可能性を見出すことができるのではないでしょうか。
講師陣
名前 | 中垣恒太郎 |
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肩書き | 大東文化大学経済学部准教授 |
プロフィール | 専門はアメリカ文学・比較文学・現代文化研究。著書に、『マーク・トウェインと近代国家アメリカ』他。 |