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講座詳細情報

申し込み締切日:2023-05-14 / 文学:芸術・文化:その他趣味

謎解きデータサイエンス 「百人一首 ―女性歌人の和歌と人生―」

主催:同志社大学同志社大学 東京サテライト・キャンパス(東京都)]
問合せ先:同志社大学 東京オフィス TEL:03-6228-7260
開催日
5月15日、6月19日、 7月10日、8月21日、9月11日(月曜日)
*お申込み開始 3月17日(金)10時
お申込み締切り 4月11日(火)17時
※該当の締切り日に満席でない場合は、満席になるまで受付いたしします。
講座回数
全5回
時間
13:30~15:00
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
15,000円
定員
52
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

「梅に鶯」「紅葉に鹿」など「美の型」に満ちた和歌の世界。いにしえの歌人たちは、そんな表現の型を身につけながら新たな歌を生み出しました。平安朝の女性貴族たちも、それぞれの身分や立場で歌を詠み、人生を送っていたのです。本講座では、彼女たちの頭の中にあった「美の型」をデータサイエンスで解明し、その表現を通して人生に迫ります。

■日程
第1回 5月15日(月) 「伊勢 ―華麗なる恋の秘訣―」
中流貴族の娘として生まれた伊勢は、宇多天皇の中宮温子に仕えた女房です。温子の兄との恋愛はともかく、宇多天皇の寵愛を受けて皇子を生み、さらに宇多天皇の皇子、敦慶親王との間に娘を生みました。『源氏物語』桐壺巻で紀貫之と並び称され、「逢はでこの世を過ぐしてよとや」と詠んだ人生を、当時の身分制社会を背景に探ります。

第2回 6月19日(月) 「紫式部 ―屈折した心のゆくえ―」
『源氏物語』の作者として名高い紫式部。でも、歌人としての名声は、もっと後の時代に、『源氏物語』が和歌詠作の参考書としての地位を獲得するのを待たねばなりません。主導したのは、藤原俊成・定家でした。我が国初の勅撰和歌集『古今和歌集』から約百年、紫式部の心と言葉が紡ぎ出した新たな「美」の世界を紐解きます。

第3回 7月10日(月) 「赤染衛門 ―『寝なまし月』の系譜―」
実は平兼盛の娘では?という出生の秘密をもつ赤染衛門。とはいえそれは、彼女の優れた和歌の才能を、一流歌人を父にもつことに求めた誰かが言い出したことかもしれません。そんな噂をよそに、良妻賢母の誉れ高い人生を送った彼女の百人一首歌は、「寝なまし月」という語句に縮約され、後世に継承されていくのです。

第4回 8月21日(月) 「伊勢大輔 ―重代歌人の誇り―」
伊勢大輔は、もともとは伊勢神宮の祭主の家系で、姓は大中臣といいます。曽祖父の頼基、祖父の能宣、父の輔親と続く、重代の歌人です。中宮彰子にお仕えしましたが、先輩に紫式部がいました。そのとき、紫式部は、新参者の伊勢大輔にどのように接したのでしょうか。そして、伊勢大輔がデビュー戦で感じたプレッシャーとは?

第5回 9月11日(月) 「式子内親王 ―『忍ぶる恋』の真実―」
『百人一首』の女性歌人の恋歌は、総じて語気が強いといわれます。式子内親王の歌にもそんな強さがありますが、それは本音なのでしょうか?内親王は生涯独身を貫くのが常だった当時、世情も混乱する中で、心に射す一筋の光明が、藤原俊成に師事した和歌でした。彼女が生涯をかけて獲得した歌人としてのプロ意識に迫ります。

■より理解を深めるための  -福田先生推奨書籍-
『一冊でわかる百人一首』 吉海直人著(成美堂出版/2006)
『はじめての王朝文化辞典』  川村裕子著(KADOKAWA/2022)
『和歌のルール』 渡部泰明(編)和歌文学会(監修)(笠間書院/2014)

備考

【資料】
当日講師より配付いたします。

【お申込み受付・受講確定】
各講座にお申込み締切り日を設定しています。
該当日までに定員以上のお申込みがあった場合は、抽選を行い、受講生を決定します。
抽選結果は受講生には受講票を、受講いただけない方には結果通知を郵送します。
該当の締切り日に満席でない場合は、満席になるまで受付いたしします。
(注)欠員待ちは行っておりません。

【受講料のお支払い】
■ 受講料は初回の受付でお支払いください。
■ 各講座とも受講料は全回分(一括)です。
■ 会場受付でのお支払いは現金のみです。
■ 初回をオンライン形式で受講される場合は、事前振り込みが必要です。
該当の方には、別途ご案内を差し上げます。
■ いったん納入された受講料は返還いたしませんのでご注意ください。

【キャンセル】
お申込み後に受講を取りやめたい場合は、同志社大学東京オフィスに電話にてお知らせください。

【オンデマンド(ビデオ録画データ)による受講について】
同志社講座は、同志社大学東京サテライト・キャンパスにおいて対面形式で開講いたします。ただし、不測の事態の際にオンライン形式に変更する場合があります。
また、受講生のご事情によりオンライン形式をご希望される場合は「オンデマンド受講」でご受講いただけます。
■ オンデマンド受講について
オンデマンド受講とは、会場での講義を録画し後日に受講用のURLと配付資料をメールにてお送りするものです。講座日に会場に来ることができない場合にご利用ください。
■ オンデマンド受講に関するご注意
受講にはパソコンやタブレット、スマートフォンなどが必要です。
※機器はインターネットに接続されている必要があります。
※同志社大学東京オフィスでは、機器の貸出しや技術支援はできません。ご了承ください。
オンデマンド受講用のURLは第三者に共有しないでください。
講義の録画・録音は禁止です。
■ オンデマンド受講を希望される場合のご連絡
初回をオンデマンドで受講されたい場合は、お申込み時にお申し出ください。
受講料の事前振り込みをご案内いたします。
2回目以降は該当講座の3日前(休業日を除く)までにご連絡ください。該当講座日の翌日以降(休業日を除く)にオンデマンド受講用のURLと配付資料をメールにてお送りします。

講師陣

名前 福田 智子
肩書き 同志社大学 文化情報学部 教授
プロフィール 福岡女子大学文学部国文学科卒業、九州大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学)。九州大学大学院人文科学研究院助手、同志社大学文化情報学部専任講師、同准教授を経て、現職。専門は平安文学・和歌文学。和歌文学会、中古文学会、全国大学国語国文学会会員。また、情報科学研究者との共同研究で、文字列解析ツールの開発や和歌のデータベース構築にも取り組む。著作には、『平安中期私家集論―歌人・伝本・表現―』(単著・勉誠出版、2007年)、『恵慶百首全釈』『順百首全釈』『好忠百首全釈』(筑紫平安文学会著、風間書房、2008・2013・2018年)他がある。近年は香道にも興味を持ち、著作『竹幽文庫の香道伝書 香道調度図・香道籬之菊』(共著、淡交社、2020年)を刊行。
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