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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-10-18 / 政治:世界史:経済

政治学の知見に学ぶ「危機の時代のEU―民主主義<衰退>の時代に」

主催:同志社大学同志社大学 東京サテライト・キャンパス(東京都)]
問合せ先:同志社大学 東京オフィス TEL:03-6228-7260
開催日
10月19日(水)、11月9日(水)、11月30日(水)、12月14日(水)、2023年1月13日(金) 第5回のみ金曜日開催です。
講座回数
5回
時間
18:30~20:00
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
15,000円
定員
36
その他
初回の受付でお支払いください。
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

欧州統合は、常に歴史の試練に晒されてきた「未完のプロジェクト」であった。近年では、単一通貨ユーロ危機、移民・難民流入、イギリスの離脱、コロナ危機、さらにロシアのウクライナ侵攻を受けて大きな変革に迫られている。本講座では、過去の欧州統合の歴史を振り返りつつ、先のフランス大統領選結果などを踏まえ、民主主義<衰退>の時代のEUの役割を考える。

【日程と各回概要】
第1回 10月19日(水) 「欧州統合の歴史」
欧州統合の歴史は1950年代に遡ることができるが、それは単なる独仏和解に留まるものではなく、冷戦構造を背景にした現実主義的な政治的選択でもあった。欧州統合の原動力となったものは何なのか、歴史的経緯を踏まえて解説する。

第2回 11月9日(水) 「EUの機能と政策」
「未確認政治物体(UPO)」と呼称されることもあるEUは、非常に複雑な意思決定メカニズムと複合的な政策領域を有している。ここでは、EUの機能と組織についての基礎的な知識を学び、それが時代とともにいかに変遷してきたのかを確認する。

第3回 11月30日(水) 「EUのなかのフランス」
EUのなかでも主要国として、そのけん引役となってきたのがフランスであり、パートナー国である(西)ドイツだった。もっとも、ドイツ統一以降、フランスのEU内での地位は著しく低下し、国内では右派ポピュリズムの台頭をみるなど、大きな変化に見舞われている。2022年大統領選を起点に、過去の歩みを総括する。

第4回 12月14日(水) 「民主主義の<衰退>?」
英EU離脱、トランプ政権や欧州のポピュリズム政治台頭など、2010年代は先進国を含め、民主主義の<衰退>や<危機>が多く論じられるようになった。そこで、ポピュリズム政治とは何なのか、民主主義は現実に<衰退>しているのかどうかを精査する。 

第5回 1月13日(金) 「EUと世界政治」
世界政治は、ロシアのウクライナ侵攻によっても大きな変転期を迎え、「ポスト・ポスト冷戦時代」に本格的に突入している。目下問われているのは「民主主義対専制主義」あるいは「リベラルな国際秩序」の行方とされる。かかる状況でEUはどのように立ち振る舞うのか、日本との関係を含め議論する。


■より理解を深めるための吉田先生推奨書籍
『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』 吉田徹著(講談社/2020)
『民主主義を救え』 ヤシャ・モンク著(吉田徹訳)(岩波書店/2019)
『ヨーロッパ統合とフランス 偉大さを求めた1世紀』 吉田徹編(法律文化社/2012)

備考

【資料】
当日講師より配付いたします。

【同志社講座受講にあたってのお願い】
〇受講受付時の混雑を避けるため、ソーシャルディスタンスの維持にご協力ください。
〇受付時の検温にご協力ください。
〇発熱や風邪症状等の不調がある場合は会場での受講をご遠慮ください。
 (受講中に体調を崩された場合は、速やかにスタッフにお申し出ください。)
○構内では常にマスクをご着用ください。咳、くしゃみなどの際は咳エチケットにご協力ください。
〇構内での食事はご遠慮ください。
〇厚生労働省が配布している新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のご活用をお願いします。
※新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とする保健所等の公的機関からの要請により、受講生の個人情報を提供する場合があります。

【受講に関するご案内】
●新型コロナウイルス感染拡大をはじめとする不測の事態の際はオンライン形式に変更する場合がございます。予めご了承ください。

講師陣

名前 吉田 徹
肩書き 同志社大学 政策学部 教授
プロフィール 1975年東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。日本貿易振興機構(JETRO)調査部、パリ・センター調査担当ディレクター、パリ政治学院招聘教授、ニューヨーク大学客員研究員、北海道大学法学研究科/公共政策大学院教授を経て2021年4月より現職。専門は、比較政治学、欧州政治、欧州統合。著書に、『居場所なき革命 フランス1968年とドゴール主義』(みすず書房/2022)『くじ引き民主主義 政治にイノヴェーションを起こす』(光文社/2021)『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』(講談社/2020)『「野党」論ー何のためにあるのか』(ちくま新書/2016)『ミッテラン社会党の転換―社会主義から欧州統合へ』(法政大学出版局/2008)など多数。
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