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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-10-05 / 文学:その他教養:日本史

和歌に学ぶ「今に通じる万葉びとのくらしと和歌」

主催:同志社大学同志社大学 東京サテライト・キャンパス(東京都)]
問合せ先:同志社大学 東京オフィス TEL:03-6228-7260
開催日
10月20日、11月17日、 12月15日、2023年1月19日、3月16日(すべて木曜日)
講座回数
5回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
15,000円
定員
36
その他
初回の受付でお支払いください。
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

万葉の時代はいまから1300年ほど前。その後、幾多の政治制度や社会の変革が起こった中で、失われた生活様式や考え方はけっして少なくないはずですが、それでも万葉の歌を読み解いていくと、今と変わらない発想や人々の思いに驚かされます。万葉の時代と現代では、何が変わり、何が変わらないのか。わたしたちの暮らしに即してみていきます。

【日程・テーマ】
第1回 10月20日(木) 「万葉びとと賭け事」
万葉の時代も、賭け事はよく行われていたようです。花札こそまだありませんが、サイコロを振る遊びは、当時は子どもの娯楽というよりむしろ賭け事でした。山上憶良はそのサイコロを歌に詠み、舎人親王は即興で歌が詠めたら褒美を与える賭けをしています。万葉の歌から、当時行われたいろいろな賭け事を振り返ります。

第2回 11月17日(木) 「万葉びとと風習」
万葉集には七夕を詠んだ歌が残されています。春には若菜摘みも年中行事のように行われていました。土用の丑の日はまだないようですが、夏にうなぎを食する歌もあります。いまに伝わる年中行事や折々に行われる習慣を詠んだ歌を通じて、万葉びとの思いを探ります。たぶんいまの私たちとあまり変わるところはありません。

第3回 12月15日(木) 「万葉びとと親子」
妹背などの夫婦、男女間にやりとりされた相聞の歌は多いのですが、人間にとって家族はいつの時代も普遍的なテーマです。とりわけ親子はどんな風に歌われているでしょうか。「憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母も我を待つらむそ」(巻3-337)で有名な、山上憶良の歌を中心に、子どもへの思いを見ていきます。

第4回 1月19日(木) 「万葉びとと雪」
雪は詩において洋の東西を問わず重要な素材ですが、万葉集でも冬の歌にはやはり雪が歌われます。大和(奈良県)で降る雪と雪国越中(富山県)で降る雪とでは歌われ方にも違いがあり、生活の中での捉え方もずいぶん異なっていたのは今に通じることと言えるでしょう。雪の季節に、万葉びとの雪へのまなざしを確認します。

第5回 3月16日(木) 「万葉びとと農事」
万葉びとにとって稲作をはじめとする農業は、食糧だけでなく経済力の確保のためにも欠くことのできない営みでした。『百人一首』の天智天皇歌は、中世の人々が、天皇でさえ稲刈りに従事していた牧歌的な古代を想像していたことを感じさせますが、庄(田どころ)に通う貴族の生活の実態はそれに近かったかもしれません。


■より理解を深めるための垣見先生推奨書籍
『万葉集の基礎知識』 上野誠、鉄野昌弘、村田右富実編(角川選書/2021)
『高岡市万葉歴史館論集17 万葉の生活』 高岡市万葉歴史館編(笠間書院/2017)
『日本の歴史3 改版 奈良の都』 青木和夫(著)(中公文庫/2004)

備考

【資料】
当日講師より配付いたします。

【同志社講座受講にあたってのお願い】
〇受講受付時の混雑を避けるため、ソーシャルディスタンスの維持にご協力ください。
〇受付時の検温にご協力ください。
〇発熱や風邪症状等の不調がある場合は会場での受講をご遠慮ください。
 (受講中に体調を崩された場合は、速やかにスタッフにお申し出ください。)
○構内では常にマスクをご着用ください。咳、くしゃみなどの際は咳エチケットにご協力ください。
〇構内での食事はご遠慮ください。
〇厚生労働省が配布している新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のご活用をお願いします。
※新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とする保健所等の公的機関からの要請により、受講生の個人情報を提供する場合があります。

【受講に関するご案内】
●新型コロナウイルス感染拡大をはじめとする不測の事態の際はオンライン形式に変更する場合がございます。予めご了承ください。

講師陣

名前 垣見 修司
肩書き 同志社大学 文学部 教授
プロフィール 博士(文学)。1973年奈良県出身。 1996年同志社大学文学部文化学科 国文学専攻卒。関西大学大学院 文学研究科国文学専攻修了。研究分野:上代日本文学『万葉集』巻十三の長歌、記紀歌謡および上代語を主な対象とする。高等学校教諭を経て、2009-2012年 高岡市万葉歴史館研究員。2013年より同志社大学准教授。2017年より現職。2011年第4回萬葉学会奨励賞受賞。著作[著書]『万葉集巻十三の長歌文芸』(和泉書院、2021年)、[論文]「万葉集巻十三の巻頭歌:汗瑞之振の意義」『( 同志社国文学』92 号、2020年)、「『万葉集』と古代の遊戯-双六・打毬・かりうち」(『アジア遊学147号 唐物と東アジア 舶載品をめぐる文化交流史』勉誠出版、2011年)。
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