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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-04-21 / 文学:芸術・文化:心理

源氏物語を楽しむ「空蝉・夕顔の巻を読む」

主催:同志社大学同志社大学 東京サテライト・キャンパス(東京都)]
問合せ先:同志社大学 東京オフィス TEL:03-6228-7260
開催日
4/21(木)、5/19(木)、7/21(木)、8/25(木)、9/15(木)
講座回数
5回
時間
13:30~15:00
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
15,000円
定員
36
その他
*教材費含まず
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

源氏物語が書かれた平安時代は身分制社会でした。にもかかわらず現代人をも魅了してやまないのは、なぜでしょうか。それは細やかな自然描写に魅せられ、登場人物の一挙一動に共感できるからです。源氏物語では人物ごとに性格が緻密に書き分けられ、感情の機微も繊細に表現されています。物語を読むたびに、千年たった今も男女の仲は変わらない、と痛感します。これが源氏物語の魅力なのです。この講座では京都人の視点で、読み解いていきます。2022年春学期は空蝉の巻を最初から読みます。はじめて受講される方も歓迎いたします。

「空蝉・夕顔の巻」読みどころ 
空蝉・夕顔の巻では対照的な二人の女性―空蝉と夕顔―が登場します。両人とも出家や死別してもなお、光源氏を引きつけてやみません。彼女たちの魅力は何なのでしょうか。一緒に考えてみましょう。
第2帖(帚木の巻)・第3帖(空蝉の巻)・第4帖(夕顔の巻)は、帚木三帖と総称されています。まず第2帖の前半は雨夜の品定めで、そこで上流階級の女性しか知らなかった源氏は、初めて中流階級の女性のすばらしさについて教わります。そして巻の後半で中流階級の空蝉と出会い、第3帖では二度も会いに行きますが拒まれてしまいます。源氏物語の中で、源氏に靡かなかったのは空蝉と朝顔の宮だけです。
それに対して第4帖で登場する夕顔は、源氏を受け入れますが、互いに素性を明かさないまま、彼女は物の怪に取りつかれ急死します。空蝉とも会えず、初めて挫折感を味わった源氏のほろ苦い、しかし生涯忘れられない青春の一コマを、当時の慣習なども紹介しながら読み進めます。夕顔が忘れられない源氏は、その遺児である玉鬘に我を忘れてしまいます。また第5帖(若紫の巻)では若紫に、第6帖(末摘花の巻)では末摘花に会うように、帚木三帖はその後の巻々の基盤になっているのです。(岩坪健記)

備考

[教材]
<空蝉の巻>「大島本源氏物語帚木・空蝉」増田繁夫(編)和泉書院 1,650円(税込み)
*講座初回に各自ご用意の上ご持参ください。
購入方法:和泉書院HPからご注文いただけます。
<夕顔の巻>「校注 源氏物語分巻叢書 夕顔」中野幸一(編)武蔵書院 660円(税込み)
*購入について:講義日に購入方法等をご案内いたします。

[より理解を深めるための書籍 岩坪先生推奨図書]
『錦絵で楽しむ源氏絵物語』岩坪健 著(和泉書院/2009)
『見る・知る・読む 源氏物語』中野幸一 著(勉誠出版/2013)
『源氏物語絵巻』(ビジュアル選書) (新人物往来社編集/2011)
『すぐわかる源氏物語の絵画』田口榮一ほか 著(東京美術/2009)

【オンライン受講について】
同志社講座は、新型コロナウイルス感染拡大をはじめとする不測の事態の際はオンライン形式に変更する場合がございます。
また、受講生のご希望によりオンライン形式を希望される場合には、事前に連絡をいただき対応しています。
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オンライン受講について(PDF)

【新型コロナウイルス感染拡大防止に関する取り組みについて】
同志社大学東京オフィスでは、みなさまに安心して同志社講座を受講いただくための取り組みを行っています。受講にあたりましては、みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。
〇会場のテーブルは前後に通常よりもゆとりを持たせ、座席は前後に重ならないよう配置しています。
〇常時、換気効果が最大になるよう空調機を運転しています。
〇テーブル、椅子、マイクなどの備品は、定期的にアルコールでの除菌・消毒を行っています。
〇講師と受講生の間にアクリルパネルを設置しています。

〔受講にあたってのお願い〕
〇受講受付時の混雑を避けるため、スムーズな運営にご協力ください。
〇受付時の検温にご協力ください。
〇発熱や風邪症状等の不調がある場合は受講をご遠慮ください。
(受講中に体調を崩された場合は、速やかにスタッフにお申し出ください。)
○構内では常にマスクをご着用ください。咳、くしゃみなどの際は咳エチケットにご協力ください。
〇構内での食事はご遠慮ください。
〇厚生労働省が配布している新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)
のご活用をお願いします。

新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とする保健所等の公的機関からの要請により、受講生の個人情報を提供する場合があります。

講師陣

名前 岩坪 健
肩書き 同志社大学文学部 教授
プロフィール 文学博士。 1957年京都市生まれ。1981年京都大学文学部国語学国文学科卒。1989年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1991年「源氏物語古注釈の研究-中世源氏学の流れ-」で文学博士。同志社大学宮廷文化研究センター長。受賞歴:1989年「源氏物語の二段階伝授について-河内方と四辻善成・一条兼良をめぐって」で第16回日本古典文学会賞受賞。2014年『源氏物語の享受 注釈・梗概・絵画・華道』で第15回紫式部学術賞を受賞。著書:『光源氏とティータイム』(新典社/2008)『ウラ日本文学―古典文学の舞台裏―』(新典社/2011)『錦絵で楽しむ源氏絵物語』(和泉書院/2009)『源氏物語といけばな』(平凡社/2019)『「三玉挑事抄」注釈』(和泉書院/2019)など多数。
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