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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-05-22 / 宗教・哲学:その他教養

神学的思考とは何か?

主催:同志社大学同志社大学 東京サテライト・キャンパス(東京都)]
問合せ先:同志社大学 東京オフィス TEL:03-6228-7260
開催日
5月23日(火)、6月27日(火)、7月25日(火)、
8月22日(火)、9月26日(火)、10月24日(火)、
11月28日(火)、12月19日(火)、1月26日(金)、
2月23日(金)
講座回数
全10回
時間
18:30~20:00
講座区分
通年 
入学金
 - 
受講料
30,000円
定員
100
その他
10回一括のみ
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

【講座概要】■2017年5月~2018年2月までの通年講座です。
キリスト教神学には、他の学問と異なる独自の思考法がある。この思考法を身につけると、他の人には見えない事柄の背景が見えるようになる。また、人間についての洞察力がより深くなる。本講座では、チェコのプロテスタント神学者ヨゼフ・ルクル・フロマートカの主著『人間の途上にある福音』を読み解くことを通じて神学的思考の体得につとめる。

第1回5/23(火)フロマートカの生涯(1)
ヨゼフ・ルクル・フロマートカ(1889~1969年)は、信仰告白的な伝記『なぜ私は生きているか』を最晩年に上梓している。1947年までを扱いナチズムとプロテスタンティズムの関係を考える。

第2回6/27(火)フロマートカの生涯(2)
1948年から69年までを扱い、フロマートカの「コンスタンティヌス時代の終焉」という考え方と、現実に存在する社会主義に対する態度、無神論者にとってのイエス・キリストの意味について考える。

第3回7/25(火)召命について
フロマートカは、召命を重視する。神から呼び出されるということがどういうことで、それに対して人間にはどのような選択肢があるかについて考える。召命における固有名詞の重要性に対する理解を深める。

第4回8/22(火)「神の言葉」について
フロマートカは「神の言葉」の再発見を神学の中心に据えるが、カール・バルトの認識との間にどのような共通点と相異点があるかについて考察する。神学における弁証法の意味について考える。

第5回9/26(火)三一論(三位一体論)について
フロマートカの三一論の特徴について学ぶ。秘密にされている神の英知という三一論理解が、神秘主義とどう異なるかについて正確に理解する。この関係でパウロ解釈が鍵になることを理解する。

第6回10/24(火)悪について
神が創造したこの世界に悪が存在することについて、神は一切責任を負っていないことを明らかにする。悪の起源が人間の自由意志にあるということに対する理解を深め、悪の脱構築について考える。

第7回11/28(火)受肉について
神が人間の悲惨さの「最も深い深淵」にひとり子を派遣したことが、人間の救済の根拠であるという考え方に対する理解を深める。フロマートカに与えたルターの影響について考察する。

第8回12/19(火)和解について
原罪を負っているために自分が欲している善は行うことができず、悪ばかり行っている人間が、どのようにして神と和解できるかについての理解を深める。フロマートカに与えたパウロの影響について考察する。

第9回1/26(金)教会について
教会は「神の国」を先取りし、救済を保証するはずであるにもかかわらず、現実に存在する教会の中で、抗争や権力闘争が起き、滅びに定められているような人々がいるかについて考察する。

第10回2/23(金)終末について
歴史の意味と人間の希望についての理解を深める。イエス・キリストが、歴史の最初と最後にいるということの意味に説明し、「急ぎつつ、待つ」という生き方の妥当性について考察を深める。



備考

※教材   
ヨゼフ・ルクル・フロマートカ(平野清美訳/佐藤優監訳)『人間への途上にある福音 キリスト教信仰論』(新教出版社、2014年)、ヨゼフ・ルクル・フロマートカ(佐藤優訳)『なぜ私は生きているか J・L・フロマートカ自伝』(新教出版社、2008年オンデマンド版)、聖書(日本聖書協会による新共同訳、旧約聖書続編を含む引照付きを強く推薦する)を毎回持参すること。
*各自でご用意ください。

会場:同志社大学東京サテライト・キャンパス セミナー室

【講座に関する注意事項】
○各講座とも定員になり次第、受付を終了いたします。
○受講料のお支払い 
指定の講座以外は、講座当日に受付でお支払いください。
「おもてなし感を演出、あなたもできるやさしい英会話」 「ダイアローグから学ぶ英文法と実践英会話」は事前振込み制です。
○開講後もしくは振込み後は、受講料の払い戻しはいたしません。
○万が一、開講出来ない場合は開講の1週間前までにお申込みいただいた方にご連絡いたします。
○開講が決まりましたら、事務局より受講票を郵送いたします。
○受講票(ハガキ)は1 講座1枚です。受講時に受付にお出しください。
○全回ご出席の方には「修了証」を最終回にお渡しいたします。(Doshisha Evening Academy を除く)
○休講・補講
1、講師の都合および事故、台風、天災、交通機関ストライキ等によりやむを得ず休講する場合があります。
2、休講が事前に判明した場合は同志社大学HP および同志社TOKYO HUB サイトに掲載の上、各個人にメールにてお知らせし、補講等の対応をいたします。
○受講時は
1、講義中は携帯電話の電源をお切りいただくか、機内モードにしてください。
2、講座の録音、録画、写真撮影は講師の許可がある場合を除き禁止です。

講師陣

名前 佐藤 優
肩書き 作家・元外務省主任分析官 同志社大学 神学部客員教授
プロフィール 1985年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2009年外務省を失職。2005年『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
2006年『自壊する帝国』で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『獄中記』『同志社大学神学部』など著作多数。最新刊『大国の掟 「歴史×地理」で解きほぐす』(NHK出版新書/2016)『 いっきに学びなおす日本史 古代・中世・近世 教養編』(東洋経済新報社/2016)
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