講座詳細情報
申し込み締切日:2017-09-04 / 心理:宗教・哲学:その他教養
「良心学の挑戦─新たな価値創造のために」
- 開催日
- 9月15日(金)、10月20日(金)、11月15日(水)、
12月22日(金)、2018年1月12日(金)
- 講座回数
- 5
- 時間
- 19:00~20:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 15,000円
- 定員
- 100
- その他
- 一括のみ
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
【講座概要】
同志社にとって「良心」は設立者・新島襄から投げかけられた課題と言えます。しかし、それが同志社的なものにとどまることは許されないでしょう。 西洋において長い議論の歴史を有する「良心」を現代世界の文脈において、どのように再活性化することができるでしょうか。本講座では「良心を覚 醒させる知の連携と知の実践」(統合知および実践知としての良心)という目標のもとに、良心学が目指す地平を明らかにしていきます。 日本語の「良心」の元になった欧米語の「良心」(conscience)の原義は「共に知る」です。様々な価値の対立が高まりつつある時代の中で、現代 世界の課題を共に知り、新たな価値創造を探っていく講座となることを目指します。
第1回9月15日(金)19:00~20:30 「良心学が目指すもの」
現代世界において良心を問うことが、なぜ必要なのでしょうか。良心という概念の由来や、そ れが用いられてきた歴史的な背景(新島襄と良心の関係を含む)をたどりながら、様々な価 値の対立を調停する能力として良心の可能性を考えていきたいと思います。良心の探求と 実践のためには専門性の垣根を越える学際的な探求が欠かせません。現代社会が抱える課 題のいくつかを具体的に取りあげながら、良心学が目指しているものを展望します。
講師 小原 克博
同志社大学神学部教授、良心学研究センター長。同志社大学大 学院神学研究科博士課程修了。 博士(神学)。専門はキリスト教 思想、宗教倫理学、一神教研究。 宗教倫理学会会長。著書:『宗教のポリティクス―日本社会と一 神教世界の邂逅』(晃洋書房 /2010)など。
第2回10月20日(金)19:00~20:30 「社会福祉と良心」
社会福祉問題の背後には社会構造的課題がその根底にありますが、一方でその解決には一 人の福祉事業家の「良心」が起爆剤となって大きな変革を生み出してきたことは歴史が示し ています。本講義では社会福祉の形成過程に「良心」がどのように影響を及ぼしているのか を明らかにします。そして現代の福祉課題(自殺問題等を挙げる予定)も射程に入れ、それら に社会的な「良心」がどのようにかかわっているのかについて議論していきます。
講師 木原 活信
同志社大学社会学部 教授。東京都立大学助教授、トロント大学客員研究員を経て現職。専門は福祉思想・哲学。 主著『J.アダムズの社会福祉実践思 想の研究』(1998() 福武直賞受賞)、 『対人援助の福祉エートス』(2003)『社会福祉と人権』(2014)、『弱さ の向うにあるもの』(2015)
第3回11月15日(金)19:00~20:30 「良心の経済学」
グローバル経済の進展が、格差社会の深刻化をもたらすと共に、「貪欲資本主義」 と呼ばれる経済システムの中で、モラルの荒廃と社会における信頼形成が崩壊し つつあります。この問題を解決するために、共感に基づく利他性の発露と社会を 活性化する創造的活動を促進する社会構造の改革を議論する必要があります
講師 八木 匡
同志社大学経済学部 教授。専門:公共 経済学、スポーツ経済学、文化経済学、 教育経済学。京都大学経済研究所助 手、名古屋大学経済学部助教授を経て 現職。日本経済学会理事(2002年~ 2007年)、文化経済学会<日本>副 会長(2016年~)。主著:European Economic Review等、海外学術雑誌 等に論文を多数掲載。
第4回12月22日(金)19:00~20:30 「ビジネスと良心」
少し前のエンロン事件や最近の電通の女子社員自殺事件、さらにはいわゆるブラッ ク企業問題など、企業の良心を問うような事案は枚挙に暇がありません。法人として の企業は様々な考え方を持つ経営者や従業員によって構成されています。構成員 一人ひとりの良心と集団としての良心にはどのような関係があるのか、さらには企 業の良心とはどのように形成されるのかを多彩な側面から議論していきます。
講師 北 寿郎
同志社大学大学院ビジネス研究科 教授。名古屋大学大学院工学研究科修了。工学博士。電電公社 (現NTT)を経て現職。専門はイノベーションマネジメント。著書:『ケースブック 京都モデル─そのダイナミズムとイノベーションマネジメント』(白桃書房、2009年)
第5回1月12日(金)19:00~20:30 「科学技術と良心」
科学技術は人類に多大の恩恵をもたらすとともに、環境問題や原子力発電所の事故など、 社会に損害や不安を与える要因にもなっています。社会と科学技術との良好な関係を築く ためには、自然科学の歴史を踏まえ、現代の科学技術の特質を理解することが必要です。 ここでは、新島襄の学んだ自然科学、科学者の行動規範の変化、大学の役割などの話題を 通じ、科学技術を「良心を手腕に運用する」ことの意味を考えてみたいと思います。
講師 林田 明
同志社大学理工学部環境システム学科 教授。1982年 京都大学大学院理 学研究科博士後期課程修了(理学博士)。研究分野は地球システム科学、古地磁気学・環境磁気学。岩石や堆積 物の磁気特性を利用して、地球磁場の変動、年代測定、地殻変動、気候変動、 環境汚染などの研究を行っている。
同志社にとって「良心」は設立者・新島襄から投げかけられた課題と言えます。しかし、それが同志社的なものにとどまることは許されないでしょう。 西洋において長い議論の歴史を有する「良心」を現代世界の文脈において、どのように再活性化することができるでしょうか。本講座では「良心を覚 醒させる知の連携と知の実践」(統合知および実践知としての良心)という目標のもとに、良心学が目指す地平を明らかにしていきます。 日本語の「良心」の元になった欧米語の「良心」(conscience)の原義は「共に知る」です。様々な価値の対立が高まりつつある時代の中で、現代 世界の課題を共に知り、新たな価値創造を探っていく講座となることを目指します。
第1回9月15日(金)19:00~20:30 「良心学が目指すもの」
現代世界において良心を問うことが、なぜ必要なのでしょうか。良心という概念の由来や、そ れが用いられてきた歴史的な背景(新島襄と良心の関係を含む)をたどりながら、様々な価 値の対立を調停する能力として良心の可能性を考えていきたいと思います。良心の探求と 実践のためには専門性の垣根を越える学際的な探求が欠かせません。現代社会が抱える課 題のいくつかを具体的に取りあげながら、良心学が目指しているものを展望します。
講師 小原 克博
同志社大学神学部教授、良心学研究センター長。同志社大学大 学院神学研究科博士課程修了。 博士(神学)。専門はキリスト教 思想、宗教倫理学、一神教研究。 宗教倫理学会会長。著書:『宗教のポリティクス―日本社会と一 神教世界の邂逅』(晃洋書房 /2010)など。
第2回10月20日(金)19:00~20:30 「社会福祉と良心」
社会福祉問題の背後には社会構造的課題がその根底にありますが、一方でその解決には一 人の福祉事業家の「良心」が起爆剤となって大きな変革を生み出してきたことは歴史が示し ています。本講義では社会福祉の形成過程に「良心」がどのように影響を及ぼしているのか を明らかにします。そして現代の福祉課題(自殺問題等を挙げる予定)も射程に入れ、それら に社会的な「良心」がどのようにかかわっているのかについて議論していきます。
講師 木原 活信
同志社大学社会学部 教授。東京都立大学助教授、トロント大学客員研究員を経て現職。専門は福祉思想・哲学。 主著『J.アダムズの社会福祉実践思 想の研究』(1998() 福武直賞受賞)、 『対人援助の福祉エートス』(2003)『社会福祉と人権』(2014)、『弱さ の向うにあるもの』(2015)
第3回11月15日(金)19:00~20:30 「良心の経済学」
グローバル経済の進展が、格差社会の深刻化をもたらすと共に、「貪欲資本主義」 と呼ばれる経済システムの中で、モラルの荒廃と社会における信頼形成が崩壊し つつあります。この問題を解決するために、共感に基づく利他性の発露と社会を 活性化する創造的活動を促進する社会構造の改革を議論する必要があります
講師 八木 匡
同志社大学経済学部 教授。専門:公共 経済学、スポーツ経済学、文化経済学、 教育経済学。京都大学経済研究所助 手、名古屋大学経済学部助教授を経て 現職。日本経済学会理事(2002年~ 2007年)、文化経済学会<日本>副 会長(2016年~)。主著:European Economic Review等、海外学術雑誌 等に論文を多数掲載。
第4回12月22日(金)19:00~20:30 「ビジネスと良心」
少し前のエンロン事件や最近の電通の女子社員自殺事件、さらにはいわゆるブラッ ク企業問題など、企業の良心を問うような事案は枚挙に暇がありません。法人として の企業は様々な考え方を持つ経営者や従業員によって構成されています。構成員 一人ひとりの良心と集団としての良心にはどのような関係があるのか、さらには企 業の良心とはどのように形成されるのかを多彩な側面から議論していきます。
講師 北 寿郎
同志社大学大学院ビジネス研究科 教授。名古屋大学大学院工学研究科修了。工学博士。電電公社 (現NTT)を経て現職。専門はイノベーションマネジメント。著書:『ケースブック 京都モデル─そのダイナミズムとイノベーションマネジメント』(白桃書房、2009年)
第5回1月12日(金)19:00~20:30 「科学技術と良心」
科学技術は人類に多大の恩恵をもたらすとともに、環境問題や原子力発電所の事故など、 社会に損害や不安を与える要因にもなっています。社会と科学技術との良好な関係を築く ためには、自然科学の歴史を踏まえ、現代の科学技術の特質を理解することが必要です。 ここでは、新島襄の学んだ自然科学、科学者の行動規範の変化、大学の役割などの話題を 通じ、科学技術を「良心を手腕に運用する」ことの意味を考えてみたいと思います。
講師 林田 明
同志社大学理工学部環境システム学科 教授。1982年 京都大学大学院理 学研究科博士後期課程修了(理学博士)。研究分野は地球システム科学、古地磁気学・環境磁気学。岩石や堆積 物の磁気特性を利用して、地球磁場の変動、年代測定、地殻変動、気候変動、 環境汚染などの研究を行っている。
備考
資料: 当日講師より配布いたします
会場:同志社大学東京サテライト・キャンパス セミナー室
【講座に関する注意事項】
○各講座とも定員になり次第、受付を終了いたします。
○受講料のお支払い
指定の講座以外は、初回に受付でお支払いください。
「源氏物語 桐壺の巻を読む シーズン2」「シーン別に学ぶ! 身近で役立つ英会話」 「ダイアローグから学ぶ英文法と実践英会話」は事前振込み制です。
○開講後もしくは振込み後は、受講料の払い戻しはいたしません。
○万が一、開講出来ない場合は開講の1週間前までにお申込みいただいた方にご連絡いたします。
○開講が決まりましたら、事務局より受講票を郵送いたします。
○受講票(ハガキ)は1 講座1枚です。受講時に受付にお出しください。
○全回ご出席の方には「修了証」を最終回にお渡しいたします。
○休講・補講
1、講師の都合および事故、台風、天災、交通機関遅延等によりやむを得ず休講する場合があります。
2、休講が事前に判明した場合は同志社大学HPおよび同志社TOKYO HUBサイトに掲載し各個人にメールにてお知らせし補講等の対応をいたします。
○受講時は
1、講義中は携帯電話の電源をお切りいただくか、機内モードにしてください。
2、講座の録音、録画、写真撮影は講師の許可がある場合を除き禁止です。
会場:同志社大学東京サテライト・キャンパス セミナー室
【講座に関する注意事項】
○各講座とも定員になり次第、受付を終了いたします。
○受講料のお支払い
指定の講座以外は、初回に受付でお支払いください。
「源氏物語 桐壺の巻を読む シーズン2」「シーン別に学ぶ! 身近で役立つ英会話」 「ダイアローグから学ぶ英文法と実践英会話」は事前振込み制です。
○開講後もしくは振込み後は、受講料の払い戻しはいたしません。
○万が一、開講出来ない場合は開講の1週間前までにお申込みいただいた方にご連絡いたします。
○開講が決まりましたら、事務局より受講票を郵送いたします。
○受講票(ハガキ)は1 講座1枚です。受講時に受付にお出しください。
○全回ご出席の方には「修了証」を最終回にお渡しいたします。
○休講・補講
1、講師の都合および事故、台風、天災、交通機関遅延等によりやむを得ず休講する場合があります。
2、休講が事前に判明した場合は同志社大学HPおよび同志社TOKYO HUBサイトに掲載し各個人にメールにてお知らせし補講等の対応をいたします。
○受講時は
1、講義中は携帯電話の電源をお切りいただくか、機内モードにしてください。
2、講座の録音、録画、写真撮影は講師の許可がある場合を除き禁止です。
講師陣
名前 | 小原 克博 |
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肩書き | 同志社大学神学部教授、良心学研究センター長 |
プロフィール | 同志社大学大 学院神学研究科博士課程修了。 博士(神学)。専門はキリスト教 思想、宗教倫理学、一神教研究。 宗教倫理学会会長。著書:『宗教のポリティクス―日本社会と一 神教世界の邂逅』(晃洋書房 /2010)など。 |
名前 | 木原 活信 |
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肩書き | 同志社大学社会学部 教授 |
プロフィール | 東京都立大学助教授、トロント大学客員研究員を経て現職。専門は福祉思想・哲学。 主著『J.アダムズの社会福祉実践思 想の研究』(1998() 福武直賞受賞)、 『対人援助の福祉エートス』(2003)『社会福祉と人権』(2014)、『弱さ の向うにあるもの』(2015) |
名前 | 八木 匡 |
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肩書き | 同志社大学経済学部 教授 |
プロフィール | 専門:公共経済学、スポーツ経済学、文化経済学、 教育経済学。京都大学経済研究所助 手、名古屋大学経済学部助教授を経て 現職。日本経済学会理事(2002年~ 2007年)、文化経済学会<日本>副 会長(2016年~)。主著:European Economic Review等、海外学術雑誌 等に論文を多数掲載。 |
名前 | 北 寿郎 |
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肩書き | 同志社大学大学院ビジネス研究科 教授 |
プロフィール | 名古屋大学大学院工学研究科修了。工学博士。電電公社 (現NTT)を経て現職。専門はイノベーションマネジメント。著書:『ケースブック京都モデル─そのダ イナミズムとイノベーションマネジメント』(白桃書房、2009年) |
名前 | 林田 明 |
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肩書き | 同志社大学理工学部環境システム学科 教授 |
プロフィール | 1982年 京都大学大学院理 学研究科博士後期課程修了(理学博士)。研究分野は地球システム科学、古地磁気学・環境磁気学。岩石や堆積 物の磁気特性を利用して、地球磁場の変動、年代測定、地殻変動、気候変動、 環境汚染などの研究を行っている。 |