講座詳細情報
申し込み締切日:2018-09-12 / 日本史 / 学内講座コード:18S11260F
戦国史料を多面的に読む ―信長・秀次そして毛利元就の史実と解釈―
- 開催日
- 9月13日(木)~11月15日(木)
- 講座回数
- 全6回
- 時間
- 15:10~16:40
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,400円
- 定員
- 35
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
【講座概要】
醍醐寺の藤戸石から、信長や秀吉の深層を読み解き、能「藤戸」の詞章を経由して、平家物語の「藤戸」に至る。そこに、戦(いく)さの無情と無常を認め、戦国時代の一悲劇としての豊臣秀次の妻妾処刑へと目を転じる。のがれられぬ死を前に、女性たちの詠じた辞世の和歌を原文で読むことで、死をいかに自らの中で前向きに受け入れることができたのかを解明する。解明する行為こそが、彼女たちへの回向(えこう)につながるのである。ついで、信長や秀吉に少し先んじて生まれ、天下人にはなれなかったが、無事天寿を全うした中国地方の覇者毛利元就の生涯を、その著名な手紙とともにたどり、戦国を生き抜く智慧を学ぶ。元就自筆文書を読むので、「古文書を読む」という体験もすることになろう。最後に、太田牛一がドキュメントした原本『信長記』の「本能寺の変」を丁寧に読みつつ、シェイクスピアの『マクベス』と比較し、洋の東西を問わない中世城主のもつ悲劇性につき、思いを深めたい。『マクベス』については、字幕つきのイギリス映画を鑑賞するひとときを設ける予定である。
【講座スケジュール】
第1回 9/13(木) 醍醐寺「藤戸石」と能「藤戸」
第2回 9/27(木) 豊臣秀次の妻妾辞世の和歌を原文で詠む
第3回 10/11(木) 毛利元就文書を原文で読む(その一)
第4回 10/25(木) 毛利元就文書を原文で読む(その二)
第5回 11/8(木) 本能寺の変とシェクスピア『マクベス』(その一)
映画「マクベス」鑑賞を含む
第6回 11/15(木) 本能寺の変とシェクスピア『マクベス』(その二)
映画「マクベス」鑑賞を含む
醍醐寺の藤戸石から、信長や秀吉の深層を読み解き、能「藤戸」の詞章を経由して、平家物語の「藤戸」に至る。そこに、戦(いく)さの無情と無常を認め、戦国時代の一悲劇としての豊臣秀次の妻妾処刑へと目を転じる。のがれられぬ死を前に、女性たちの詠じた辞世の和歌を原文で読むことで、死をいかに自らの中で前向きに受け入れることができたのかを解明する。解明する行為こそが、彼女たちへの回向(えこう)につながるのである。ついで、信長や秀吉に少し先んじて生まれ、天下人にはなれなかったが、無事天寿を全うした中国地方の覇者毛利元就の生涯を、その著名な手紙とともにたどり、戦国を生き抜く智慧を学ぶ。元就自筆文書を読むので、「古文書を読む」という体験もすることになろう。最後に、太田牛一がドキュメントした原本『信長記』の「本能寺の変」を丁寧に読みつつ、シェイクスピアの『マクベス』と比較し、洋の東西を問わない中世城主のもつ悲劇性につき、思いを深めたい。『マクベス』については、字幕つきのイギリス映画を鑑賞するひとときを設ける予定である。
【講座スケジュール】
第1回 9/13(木) 醍醐寺「藤戸石」と能「藤戸」
第2回 9/27(木) 豊臣秀次の妻妾辞世の和歌を原文で詠む
第3回 10/11(木) 毛利元就文書を原文で読む(その一)
第4回 10/25(木) 毛利元就文書を原文で読む(その二)
第5回 11/8(木) 本能寺の変とシェクスピア『マクベス』(その一)
映画「マクベス」鑑賞を含む
第6回 11/15(木) 本能寺の変とシェクスピア『マクベス』(その二)
映画「マクベス」鑑賞を含む
備考
※4名未満の場合は非開講になることがあります。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 小林 千草 |
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肩書き | - |
プロフィール | 元東海大学文学部教授、国語学者。博士(文学)東北大学。1985年に佐伯国語学賞を、2002年に新村出賞を受賞。主な著書:『天草版平家物語を読む 不干ハビアンの文学手腕と能』(東海大学出版部)、『幕末期狂言台本の総合的研究 大蔵流台本編』(清文堂)『女ことばはどこへ消えたか?』(光文社新書)、『「明暗」夫婦の言語力学』(東海教育研究所)、『伊達政宗、最期の日々』(講談社新書)など。作家千 草子(せん・そうこ)としても、『ハビアン』『南蛮屏風の女と岩佐又兵衛』『翠子(すいこ)清原宣賢の妻』『寺田屋異聞 有馬新七、富士に立つ』など活躍中。なお、能・狂言に関する著作や講演も多い。長らく文教大学非常勤講師も勤めた。 |