講座詳細情報
申し込み締切日:2017-09-14 / その他教養:文学:日本史 / 学内講座コード:S11230F
『建礼門院右京大夫集』と『平家物語』
- 開催日
- 9/15(金)~10/13(金)
- 講座回数
- 全5回
- 時間
- 14:15~16:15
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 10,500円
- 定員
- 20
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
平清盛の娘で高倉天皇の中宮になったのが建礼門院徳子である。その徳子に仕えたのが右京大夫(召し名)で彼女は一つの回想録を残した。それは徳子に仕えた当初から、藤原定家が『新勅撰和歌集』(第9番目の勅撰集)を撰進した頃までの、およそ60年間の日記的歌集である。いわゆる『建礼門院右京大夫集』である。平安時代末頃から、鎌倉時代の初め、つまり院政期から武家政権の樹立した時代は乱世の時代であった。平家一門の栄耀そして源平の争乱・平家滅亡という乱世を生き続けたのが作者であった。栄華を目の当たりにして深い感銘を受け、恋に胸を焦がす時もあった。しかし時代に翻弄され、さまざまな悲嘆に耐えながら生き続けた時もあった。その一人の女性の家集を、『平家物語』も参考にしながら読み進めていきたい。
【講座日程】
1.9/15 作者とその周辺
作者の出自をみていきます。そして出生年次とその時代背景を、関連する『平家物語』の作品を基にみていきます。また「右京大夫」という女房名及び本編の序の部分に触れていきます。
2.9/22 作者の出仕
高倉天皇中宮徳子に作者が出仕するまでの世の中の状況を、『平家物語』を中心にみていき、作者が出仕を始めた頃の本編の内容をみていきます。
3.9/29 平重盛・宗盛兄弟と作者
平清盛の嫡男・重盛、三男・宗盛兄弟を中心に『平家物語』でみていき作者と両人の交流を本編を通してみていきます。後にも登場してきますが本編の前半部分を中心にみていきます。
4.10/6 平維盛と作者
平重盛の嫡男である維盛を中心に『平家物語』でみていき、作者との交流を本編を通してみていきます。また他の平家一族との交流もみていきます。
5.10/13 平資盛と作者
平重盛の二男である資盛を中心に『平家物語』でみていった後、本編での作者との恋のやりとりをみていきたい。資盛との関係は、資盛が壇浦で亡くなるまで続きますが、まず二人の恋の初め頃を中心にみていきます。
【講座日程】
1.9/15 作者とその周辺
作者の出自をみていきます。そして出生年次とその時代背景を、関連する『平家物語』の作品を基にみていきます。また「右京大夫」という女房名及び本編の序の部分に触れていきます。
2.9/22 作者の出仕
高倉天皇中宮徳子に作者が出仕するまでの世の中の状況を、『平家物語』を中心にみていき、作者が出仕を始めた頃の本編の内容をみていきます。
3.9/29 平重盛・宗盛兄弟と作者
平清盛の嫡男・重盛、三男・宗盛兄弟を中心に『平家物語』でみていき作者と両人の交流を本編を通してみていきます。後にも登場してきますが本編の前半部分を中心にみていきます。
4.10/6 平維盛と作者
平重盛の嫡男である維盛を中心に『平家物語』でみていき、作者との交流を本編を通してみていきます。また他の平家一族との交流もみていきます。
5.10/13 平資盛と作者
平重盛の二男である資盛を中心に『平家物語』でみていった後、本編での作者との恋のやりとりをみていきたい。資盛との関係は、資盛が壇浦で亡くなるまで続きますが、まず二人の恋の初め頃を中心にみていきます。
備考
※4名未満の場合は非開講になることがあります。
講師陣
名前 | 千葉 覚 [ちば さとる] |
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肩書き | - |
プロフィール | 専門は中世和歌文学。「和歌大辞典」(明治書院)、「古語辞典」(福武書店)の各項目を執筆。また「新編国歌大観」(角川書店)では「嘉元百首」を担当。「大和物語諸注集成」(桜楓社)では「大和物語解」を担当。論文では「鎌倉期歌壇における西園寺家の研究」(立教大学「日本文学」32号・36号)、最近では「建礼門院右京丈夫集」(「文教大学女子短期大学部紀要」最終号)を発表。また文教大学女子短期大学部文芸科や国士舘短期大学部国文科の講師を勤め「風物誌」などの民俗学なども担当する。その関係の論文には「七夕をめぐって」(文教大学女子短期大学部文芸科「文芸論叢」23号)などがある。元和歌文学会会員。 |